誰がというと愚兄です。
目先の小銭につられて、結果的に大金を失ってしまいました。
私が今住んでいる家は、元々母が建てたものです。
生前相続で今は私のものでしたが、母名義の間は私は母に家賃を毎月払っていました。
兄も結婚した後もしばらくは同じ家(完全独立の2世帯住宅です)に住んでいたのですが、ほとんど家賃を払っていませんでした。
まあ、放蕩の限りを尽くして借金を重ねてきた兄ですので、家賃なんて申し訳程度で、実家を出たのに最初から親に頼りきりでした。
で、母に突然言われたのは、「お前が今までに払った家賃は返す」でした。
私としては、母名義の家に住むのだから、家賃を払うのは当然で、払った家賃は母のもので、母の死後は相続財産として兄弟で分けることになると考えていました。
しかし、親とは常にそういうものなんでしょうね。
私が払った家賃はそっくりそのまま銀行口座に積み立てられていました。
何か会った時に使えるようにという腹づもりだったようです。
兄が払った申し訳程度の家賃も同じように別口座で積み立ててあったのですが、それは兄に返してしまったと。
要するに、兄が母に再三借金に来るので、元は兄のお金だったということで、その口座にあった家賃を返してしまったそうです。
だから、私が払った分も私に返すと。
ここで、簡単な算数の問題です。
私は数年間毎月母にきっちりと家賃を払っていて、その金額は実に数百万円にもなっていました。
兄が払ったのはたかだ数十万円程度でした。
各自が払った家賃を返してもらうのと、家賃は全て母のものとして、母の死後に兄弟で分けるのではどちらが得でしょうか?
子供でも計算できそうなことです。
目先の小銭のために将来の大金を逃す。
典型的な貧乏人で借金体質の人間の思考回路です。
私は数百万円帰って来るので文句はありません。
しかしながら、兄の子供が不憫です。
こんな有様で、将来まともに教育を受けられるのだろうか?
兄にはびた一文やりたくありませんが、兄の子供の教育だけは何とかして援助してあげたいものです。