今回紹介するのは第21話「激闘は憎しみ深く」

この話は私にとってはララァが死ぬ回に次いで、切なく悲しい話です。

前回の戦闘で双方大勢の死傷者がで、ランバ・ラルも戦死しました。

生き残ったハモンに届いた補給は使い古されたザクが1機とマゼラトップ(飛行砲台)が4機のみ。
$メランコリー徒然草

それでもハモンはホワイトベースに挑みます。
ラルの仇を取るために。

「この作戦に不服がある者は参加しなくてもランバ・ラルは怒りはしません。私もです。」
微動だにする者はいません。全員覚悟を決めています。

私が思うにはジオン軍の兵士には漢が多くいると思います。
それに比べると連邦軍の兵士は軟弱に見えます。

$メランコリー徒然草
「トルガン、頼みます」
「イリューシン、頑張ってください」
・・・・
ハモンは兵士一人一人の名を呼び、言葉をかけて握手を交わします。

一方ホワイトベースでは急ピッチで作業を進めていますが、傷は深く人手も物資も足りません。

アムロはまた独房に入れられていますが、アムロ自身はさほど気にはしていないようです。
むしろブライトの方がアムロをどう扱ったら良いか悩んでいるようです。

そんなブライトをリュウは諌めます。
$メランコリー徒然草
「ブライト、アムロとゆっくり話し合ったことないんだろう。それじゃ虎はおとなしくならない」
一番重傷なのにもかかわらず、リュウは皆の間を回って勇気づけるのでした。

その間にハモンの部隊がホワイトベースに接近します。
「あの坊やが邪魔するようなことがありましたら、守ってくださいませ、あなた」
ハモンのとる作戦は、カーゴ(大型ホバークラフト)に爆弾を満載し、ホワイトベースに特攻する。
はなから生きて帰ることなど期待しない作戦です。

戦闘がはじまり、動けないホワイトベースは苦戦を強いられます。
ガンタンクが発進するも故障で立ち往生です。
カイのガンキャノン一機では戦闘を支えきれず、ホワイトベースも次々に被弾します。
病室を抜け出すリュウ

このままでは......。
リュウはセイラにアムロを独房から出すようにいいます「責任は俺がとる」と。
そしてセイラもブライトに「彼が責任をとるからと、私も責任をとるわ」
アムロの出撃を認めるブライト

ガンダムが出撃して戦局は一変しますが、アムロは接近するカーゴを見て敵の作戦に気づきます。
カーゴを体を張って止めるガンダム、その隙をついてハモンの乗るマゼラトップが背後に回り込みます。
「さすが私の見込んだ坊やだけのことはある、しかし」
「いくら装甲の厚いガンダムと言えど、これだけの近距離では持つまい」


アムロは気づきます。
「ハモンさんか?」
「本当に、好きだったよ。坊や。」


火を噴くマゼラットップの砲口、砕けるガンダムの装甲

あと一撃で、おしましいか?

そのとき、リュウの乗ったコアファイターが激突。
$メランコリー徒然草

戦闘はホワイトベースの勝利に終わりましたが、泣き崩れるホワイトベースの面々
$メランコリー徒然草
ブライトも弱音を吐きます。
「俺たちはこれからどうすればいいんだ、リュウ、教えてくれよリュウ」
セイラは
「ブライトさん、やめましょう。ジオンを倒すしかない。戦争がおわるしか。」
アムロは決意を固めて叫ぶ
「そうですよ、それしかないですよぉ~!」

かくして戦闘は新たなる局面へ