いよいよホワイトベースとランバ・ラル部隊との死闘が幕を開けるわけですが、今回紹介する第16話と17話では双方で人間ドラマがあります。また、この戦争も大きな転機を迎えつつあります。

第16話「セイラ出撃」

ホワイトベースは中央アジアを西に向かっています。
そこにレビル将軍からの密使が到着します。
そして伝えられた司令は、「5日以内にカスピ海を渡りオデッサ作戦に参加すること」
オデッサ作戦とはレビル将軍が直々に指揮をとるヨーロッパにおける大反抗作戦。
目標は黒海沿岸の鉱山基地。
つまりジオンの資源供給源を断つとともに地球上の勢力を一変させる一大作戦です。

そして、ジオンの鉱山基地を守る指揮官がこのマ・クベです。
$メランコリー徒然草
いかにも陰険そうな面構えです。
実際にその通りなんですけど。

しかも、壷フェチです。
愛用の壷を指で弾いてチーンと音をさせて、部下のウラガン相手に
「いい音色だろう」
「良い物なのですか?」
「北宋だ」

とご満悦です。

一方ランバ・ラルの部隊は陸戦艇ギャロップでホワイトベースを探索しています。
ラルの部下は、戦艦ザンジバルがあればもっと楽な戦いができるのになぜと不平を漏らします。
ハモンは試験中の兵器を実戦投入できるわけないでしょう、とたしなめますが、その目はもっと深い事情があることを語っています。
ラルはこの地域の司令官であるマ・クベに連絡をいれますが、マ・クベは居留守を使い、ウラガンが形だけの対応をします。
どうも関係が悪そうです。

そして、マ・クベからホワイトベースの情報がもたらされます。
その際もウラガンが「よろしいのですか?」と聞き返されますが、マ・クベは
「ランバ・ラルの部隊にチョロチョロされては都合が悪い」
どうやら見られては都合の悪いものでもあるのでしょう。

ここで、
ドズル ー ランバ・ラル
キシリア ー マ・クベ

という構図が浮かび上がってきます。

ついにホワイトベースとランバ・ラルの部隊が遭遇します。

部下のコズン、アコースを率いてグフで出撃するランバ・ラル
そして、後のギャロップはハモンが指揮をとってます。
この人軍人なの?制服も着てないし!

ホワイトベースからはガンダム発進
しかし乗っているのはセイラさん
アムロもブライトも唖然とします。

セイラさんは「シミュレーションは完璧だったのに」と呟きますが
フルボッコ状態でコズンのザクに捕まってしまいます
$メランコリー徒然草

結局アムロがガンキャノンで出撃し、アコースのザクを撃破、コズンのザクを捕獲します。
アムロはガンキャノンに乗っても強い!!

なぜセイラさんは無断で出撃したのかと聞かれ
「女でも戦えることを証明したかった」と答えますが本音は
ジオン兵と接触するため

その後セイラさんは捕虜にしたコズンと接触、シャアの消息を尋ねます。
ガルマ様を守れなかったことで失脚したと聞かされます。

部屋で一人になったセイラさんは
「兄さん、シャアは兄さんだわ、間違いない」と涙を流すのでした
$メランコリー徒然草

同時に「生きていて良かった」と安堵するのでした。

実はシャアとセイラさんは第2話で会っていました。
$メランコリー徒然草
サイド7に偵察に侵入したシャアをセイラさんが発見するのですが、その時お互いに
「兄さん!」
「アルテイシア」

と驚くのでした。
シャアとセイラさんは兄弟?セイラは偽名?
この二人の過去には何があったのでしょうか。

第17話「アムロ脱走」

またもやネタばれのタイトルです。

前半でガンダムでは珍しい(最近は多いですけど)お色気シーン

廊下を歩くアムロ、部屋から大量の水が溢れているのに気づきます。
部屋に入るとそこには女性の下着がぶら下がってます。
$メランコリー徒然草
びっくりしつつも「ミライさん、いるんでしょう」と声をかけます。
ちょっと待てアムロ、なんで下着見てミライだってわかるんだ!!
これがニュータイプの能力なのか?


やっぱりいましたミライ
$メランコリー徒然草
サービスカットです

一方ランバ・ラルの部隊は補給を受けますが、来たのは使い古されたザク
さすがのランバ・ラルも
「このザクとてかなり使い込んであるようだが大丈夫なのか、クランプ?」
どうやら補給状況が芳しくないようです。この辺なにか裏がありそうです。

そして、ホワイトベースはジオン軍の採掘基地に遭遇し戦闘に突入します。

ブライトは「アムロ、ガンダムで出ろ」と命令しますが、
勝手にガンタンクで出撃します。

心配するハヤトに
「ブライトさんを説得する自信はある」
「この程度の基地ならガンタンクの機動力と火力で充分に対抗できる」
「何でもかんでもガンダムで戦わせりゃいいってもんじゃない」

と余裕のアムロです。

その頃ホワイトベース内では捕虜のコズンが歯に偽装してあった火薬を用いて脱走します。
「素人どもめ、ろくな身体検査もしないで」
結局コズンはハッチから脱出しようとしたところをバズーカで撃たれて、虚空に散ります。
その姿をみてセイラさんは
「気にすることはないわ、私達だっていつああなるか」

楽勝ムードのアムロでしたが、支援の戦闘機隊に加えてランバ・ラルの部隊も到着。
形勢が一気に不利になります。

結局ガンタンクは後退しアムロはガンダムに乗り換えるはめになります。

その間カイのガンキャノン一機で戦闘を支えますが、ランバ・ラルのグフ相手には涙目ものです。
$メランコリー徒然草

辛うじてアムロの援護が間に合いランバ・ラルも撤退します。

帰還したアムロはブライトに厳しく叱責されます。
「一兵士に戦局がわかるか!」
「貴様がしたことは軍規違反だ!」


そしてその晩、アムロはブライトとミライの会話を聞いてしまうのでした。
「アムロをガンダムから降ろす、同意してほしい」
「もう決めたんでしょう、ブライト」

これを聞いたアムロは
$メランコリー徒然草

深夜になって、アムロはガンダムに乗ってホワイトベースを脱走するのでした。