くんちゃんシリーズの絵本を描いておられる方です。
その方の作品の中でも特に好きな絵本は
「ベンジーのもうふ」です。
文 マイラ・ベリー・ブラウン
絵 ドロシー・マリノ
訳 まさきるりこ
出版社 あすなろ書房
ベンジーには、赤ちゃんのときから使っているお気に入りの毛布がありました。
今はもうすりきれて、毛布というよりボロ切れのようになっていますが、そんなことにはおかまいなしに、いつも持ち歩いていました。
歯医者さんでも、毛布を持っていると気持ちが楽になります。
ときには幼稚園にだって持っていくことがありました。でも、あるとき……。
娘にもベンジーのようにお気に入りのタオル毛布があります。
いわゆるライナスの毛布です。
育休中、周りにともだちもおらず、孤独に過ごしていたわたしですが、
娘が1歳になった頃に暇すぎて立ち寄った図書館で偶然出会った、ベンジーのもうふ。
読んだ瞬間、なんだかあったかい気持ちになったことを覚えています。
ベンジーの心の成長が丁寧にあったかく描かれていて、優しい気持ちになれました。
幼少期、絵本で育った記憶がほとんどないわたしは
絵本の良さが全然分かっていなかったのですが、
あの優しいタッチの絵とお話に心を鷲掴みにされました。
残念ながら、今は重版未定で書店には並んでいないのせん。（わたしは絵本を取り扱う古書屋さんで出会うことができました。復刊してたくさんの子どもたちに読んでほしい。）
図書館にはありますので、是非手に取ってほしい一冊です！
それからは絵本を図書館や絵本屋さんで読みあさり、気に入ったものを家にお迎えしています。