今回はなんと、映画の感想を書きます。
私が感想ブログ(しかも映画)を書くこと自体、下手すると初めてかもです。
長いです、ほんとばかみたいに長いのであまり真面目に読まないでください…
例によってネタバレゴリゴリで参りますのでご注意くださいね。
【要約あらすじ】
16分音符バコバコ至上主義、バディリッチリスペクト?のぽっちゃり系ドラマー・ニーマン
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非リアな彼だったが、ドラム使っていろいろ爆発しているところが学内一の実力派かつ鬼教授・フレッチャーの目に止まる
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フレッチャー率いるバンドに入る
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しかし実はフレッチャーはとんでもない暴力ヒステリーパワハラモラハラ野郎
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そんな中、ニーマンは執念で叩く、叩く、叩く。頑張って作った彼女すら切ってひたすら叩く
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せっかくドラムの主奏者になれたのにうっかり事故って、逆上して教授殴って退学
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実は教授のせいで自殺した学生が過去におり、その学生の遺族に促され匿名でフレッチャーについて証言
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ある日フレッチャーと再開。フレッチャーは教職をクビになっていた
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随分態度が丸くなり、ニーマンに自分の教育理念について語ったフレッチャー。本番が近付いた大きな大会で、自分が主催しているバンドに乗らないかと誘いをかける。演目はニーマンがフレッチャーのバンドでやった曲で、ドラマーの仕上がりが不安だからその曲に慣れている人に叩いて欲しいと言うのだ
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ニーマンは承諾するが、実はフレッチャーはニーマンがフレッチャーのクビの原因となる証言をしたことを知っており、復讐のために彼に恥をかかせようと嘘の演目を教えていた
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ニーマン 怒りのドラム無双
【全体感想】
端的に言うと「パワハラ教師と彼に狂わされた若きドラマーが音楽を通して殴り合う話」です。
私は、最初スポ根ものかなと思って観始めましたが、フレッチャーがコノリーを連れてきた辺りであろうことかネットでネタバレを見てしまいました。
私の悪癖で、ダメだと思いつつ映画を観る前または視聴中にネタバレを見る癖があるんです…泣
まぁ戸惑いましたよねwww
え?そんなドロドロした話なの?
結論ドロドロなんですけど。ドラムが文字通り血と汗と涙と鼻水と涎ですごいことになってますけど。
実力と人間性は必ずしも比例しませんから、そういう意味では実にリアルです()
ニーマンは決して出来た人間ではないです。
フレッチャーは論外です。仮に彼の指導の是非は置いておいたとしても、自分の心血を注いだはずの大舞台をあっさりニーマンへの復讐のためのものにしちゃうところが完全にヤバイ人です。もっと言うなら自分の指導を挫いた相手にあんなみみっちい復讐を仕掛けるところがやばい。
スポ根ではない。
主人公の事故とか単なる理不尽。
教授の指導も本気の理不尽。
主人公も教授も、なんなら同窓生もわりとクズ。
父親や恋人もべつにそんなイイヒトでもない。
最後の最後に教授はまさかの本気クズと化す。
主人公が然程良い思いをするわけでもない。
だから感動ポイントというか、気持ち良いところがわかりにくいかもしれません。浅い読み方ができないというか。音楽の良さと表現力で、感覚の部分で気持ち良くなれても、頭の部分では考えないと気持ち良くなれない…少なくとも私はそうでした。
それなのに映画としての完成度は素晴らしいと思います。
この話がカオス胸糞にならないのは、宣伝文句にもあり、他の方もブログ等で仰っている通り、クライマックスの凄まじさです。
映画を1本観切ることが苦手な私がイッキ見できたくらい、無駄がなく、話の面白さと表現力と役者の演技力で観る人を引き込んでくれる作品です。
【個別感想】
箇条書き風味です、文章を繋げて読むと混乱するので気をつけてくださいね
なぜ原題が「Whiplash」なのか。なぜその曲なのか。
私はこれ観てやっぱり学バンのことを思い出しました。
音楽関係ない人が観てももちろん楽しめると思います。
テンポ至上主義(タイム感とは言ってない)(あのスピード推しは何事なのか)
そして忘れてはいけない、登場する演奏者皆が国内最高峰の音大の学生またはニューヨーク最高峰のミュージシャンだということ。
テラーとシモンズの演技がもう上手いを通り越してえげつない。すんげー狂ってる。神か。
あと彼女がすんげー可愛い。しかし本筋にはいまいち絡んでこないお。
ニーマンとフレッチャーのビジュアルは、ネビルとヴォルデモートに近いです(個人の感想です)
前述の通りニーマンは出来た人間ではありませんから、何かいいことがあるとすぐ調子に乗ってニヤニヤして傲慢になります。
最初はファザコン気味かと思いましたが、親戚(おじおば夫婦と従兄弟兄弟)との食事シーンでは、お父さんにしっかりフォローしてもらってるわけでもなさそう?
でもクライマックスでフレッチャーの復讐にまんまとハマった時抱き締めに来てたし、ニーマンもそれに慰められてたしなぁ。
んーやっぱファザコン。
食事シーンでもあの扱いですし友達もいないらしいですし、そう思うと彼があそこまでドラムに打ち込んでかつ実力を上げたのはなぜなのか、その中身が垣間見えるような気がしますね。
要するにドラムが唯一に近いアイデンティティだったのかなと。非リアだけに気を散らす要素も無いしね。
そうそう、彼は最初から「実力」を買われてたのね。ウィキペ見てびっくりした。
「上手くはないが光るものがある!」みたいなパターンかと思ってたから。
音楽やってる時の空気感の再現がすごい(小並感)
チューニングの時はカオス。演奏前や主人公がテンパってる時は、楽器(とくにベル部分が印象的)や、楽譜や、手元や口元や、そんなのがぱっぱっとアップで映されていく。
あの目が回りそうな感覚と緊張感の再現がすごい。
音楽のシーンに限らず、緊張感の表現が素晴らしい。痛いシーンやびっくりさせるシーンがあるわけではないからこれは本当にすごいことだと思う。私は実際息を止めました。
最初はフレッチャーのことを「あああ大学の怖い教授ってこんな感じだよねえええ汗」って思って観てましたが話が進むにつれて順調にクレイジー。
が、が、楽器を投げるんじゃねーーー!椅子もやーーー!3億の低予算とやらをんなとこに使うんじゃねーーーーー!泣
ニーマン、ドラム叩くの久々なのに手に絆創膏してたってことは、フレッチャーからオファー受けてから頑張って練習したんだろうなあ可哀想に…。
ゆっくりスネアを叩き、徐々にテンポを上げて手数も増やしていく始まり方は、クライマックスのドラムソロと対になってるのかな?
あそこはもう完全にふたりの世界ですね。もはや指導が始まっていた感。
むしろキャラバンの最後でニーマンのソロが始まった時、周りの途方に暮れっぷりに笑ってしまった。ニーマンが超気持ち良さそうなのに対して、聴いてる側はフレッチャーですら棒立ちだし。
周りの置いていかれっぷりえげつねぇな、と思ってしまう私は情緒がないかもしれません。。。この映画で一番かわいそうなのは間違いなくバンドメンバー。
「くたばれ!(ドヤ顔)」最高でしかないですね。何ならシンバルでフレッチャー殴ってるしww
そして結局心の底から気持ち良くなっちゃう先生。こここそがこの映画の見どころ。
「ニーマン」がすごいわけではない。もちろん彼はすごいけど。すごいの中身はひたすらの執念と傲慢さからくる努力。しかし全く優等生的でない。
同じく「音楽のすごさ」的なものを語るわけでもない。
何をイイモノとして持ち上げているわけでもないのに、何も綺麗じゃないのに、このキャラバンだけがひたすらすごい。だからすごい。(ボキャ貧)
ふたりの目が交互にアップになるシーン、最後にフレッチャーが何か言いましたよね?顔の下半分は映していなかったし私は英語が得意でないので全くの当てずっぽうですが『Good Job!』ではないかと。
というか私は直感的にそう思って…もう…あー…こういうのを「カタルシス」って言うんですね。あそこは最高すぎた。
他の方はどう解釈されてるのかな、探したんだけどあまり見当たりませんでした。「Good Job」だと思われてる方と、「ニヤリと笑っただけ」という方の解釈がヤフー知恵袋にあったくらい。
※「Good Job」の何が良いのかわからない人はぜひ本編をご覧ください!!!
そして終わり方の潔さですよ。
そう、この映画はこう終わらなくちゃダメだ。
あんなごちゃごちゃカオス状態な前フリがたったひとつのテイクに向けて集束してきたんだから、その後にどんなシーンも必要ない。
これもちょっと前述しましたが、どんなに前後がクソでもただ良い音楽ができればそれでいい、だからこの映画の終わり方もこれでいいのかなと思います。うーん説明しきれてないな…。
私の感想は以上です!
例によって誰も見てないと思いますが、もしこの記事を見てくれた方がいらしたら本当にありがとうございます!
ぜひ「セッション」観てください、既にご覧になった方は私と語り合ってくださいね!