筒井康隆先生の作品はまだ拝見したことが無くて、私の好きなタイプの小説では無いのかなと少し不安になっていたけれどSNSで話題になっていて、初めて興味が湧いて読んでみることにした。


1文字ずつ言葉が使えなくなっていく、言語が消滅していくなかで執筆を続けた小説家のお話。


「あ」が使えなくなると「貴方」が使えなくなって、「君」や、「お前」で代用しなければならなくなる。

そのようにどんどん言葉遣いが荒くならざるを得ない状況下で仕事や、衣食住など生活をしていくのは個人的にかなり寂しく感じた。

言葉を愛し、大切にしているものからしてみると想像をもつかないが、とても苦しいことが容易に想像できる。


筒井先生は、パワハラやセクハラのハードルがどんどん下がっていること世の中へ言葉の大切さ、素晴らしさについて風刺しているように感じた。もう少し自由に言葉を発せる世の中になればと、強く願う。