Lady Strawberry アパレル君 -99ページ目

第3話 イカレた仲間に愛をこめて 後編

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ダイイチロウは全身から、クエスチョンを出す男。
模索・前進・優しさが、こいつそのものを表すキーワード。

何かを求める先が、「漢」であったり、
「仲間」や「ダチ」であったり、
損をすることを、いつも怖がらない。
そして、求めない。

こいつから、何か求められた事が・・・無い。
欲望や怒りを、
自身の中で消化出来る自浄作用があるのだろうか。

不思議な男ではないが、魅力的な男だ。
24時間、女のこと、ばっかり考える俺とは違う。

心から愛した人と別れなければいけない時には、
お前にバトンタッチしたい。

「お、終わったな」
ミズマが、包帯と眼帯をつけて診察室から歩いて出てきた。
「ミズマ、大丈夫か?」
「ごめんね。用事なかった?」
俺たちの用事は、お前を待つことだよ。

「おい、眼帯はずすんじゃねぇよ」
診察室を出るなり、頭の包帯や眼帯などを外すミズマに、
声をかけた。
「いいんだよ。たいしたことないから」
「ダイちゃん、たばこ持ってる?」
「ああ、あるぜ。吸うか?」
「うん。」

欠けた前歯を触りながら、内出血と切り傷だらけの顔で、
二人は、喫煙室にとぼとぼと歩いていった。
夜間の病院は、静まり返っている。

そろそろ、ゆかりさんに電話しておくか。
心配しているかもしれないな。
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