かきかきが大好きなすーちゃん
かきかきして~と
ペコリと頭を下げる
すーちゃんをお迎えした時
大きな鳥かごを用意した
ビーズを紐に通したおもちゃを作ってぶら下げたり
くつろげる木のステージを取り付けたり
かじっても害が無いように、ステンレス製の金網を選んだり
(ステンレスは通常の2倍で4万もした)
居心地良くしたつもりだったけど
入れるとすぐに出して~と鳴く
初めは控えめに
ヒヨ、ヒヨ
だんだん声が大きくなって
出してー ピーっ
かごに入れられるのはキライらしい…
以前、ファミレスで朝バイトをしていた時
いつものように自転車での帰り道
今の季節のように爽やかで
晴れて気持ちがいい朝だった
ふと、空を見上げると
二羽の鳥がシンクロして
息ぴったりにジグザグ飛行している
楽しそう~
少し先で二匹の蝶々がクルクル螺旋を描いて
空へ昇っていく
楽しそう~
いつもの野良猫が塀の上で
のんびり日向ぼっこして寝ている
気持ちよさそう~
毎日、朝から晩まで働いているのは
ヒトだけじゃんね
決められた(契約した)毎日を守って
時間通りに家と職場を行ったり来たり
知能が発達していて
生物の頂点に立っているつもりで
地球上を好き勝手している割には
自由度低いなぁ
『小鳥の飼育のしかた』に
放鳥時間は1日1~2回、1回30分~1時間とある
今まで何の疑いもなくそうしてきた
鳥もだんだん「そんなもんかな」と思うらしい
文鳥のぎんちゃんは満足すると
自分でかごに帰って行っていたけど…
でも
人間の都合でそんな習慣を付けさせていいんだろうか
この前、ニュースで見たのは
ペットショップで売れ残って
6年くらいかごの外に出たことがないインコ
その生活に慣れすぎて、ふたを開けても出てこない
出そうとしてもイヤイヤして出ない
一歩も外に出ないで
一生を小さな鳥かごで終わるのかと思ったら
泣けてきた
本当の自由は
野生の鳥みたいに大空を飛ぶことだけど
鳥を飼うこと自体
人間のエゴかもしれないけど
せめて
出来る範囲で
自由にさせてあげたいと思った
うちのペロペロちゃん
ごはんだよ~
ピーッと鳴いて、真っ先にテーブルに飛んでくる
ごはんは家族と一緒に食べたいらしい
いつでも食べられるように
餌は置いてあるけど
あんまり一人では食べない
夜だけ、みんなが寝る時間に
小さなキャリー用の鳥かごに入れてカバーをかける
みんなと一緒で遅寝遅起き
朝ごはんの用意ができて
ごはんだよ~
家族が席に着くと
すーちゃんも、もぞもぞかごから出てきて
テーブルに来る
まずはみんなのお皿をひと回り物色
みそ汁が大好きで
お母さんのお椀からチューチュー飲んでいる
初めは
鳥と一緒の食事に抵抗があった家族も
慣れたのか
私の機嫌を恐れているのか
そこはわからないけれど
人と他の生きものを
できるだけ差別したくない気持ちは
伝わっているのだろうか
嫌がらなくなった、かな
そして
いろいろ意見はあると思うけど
みそ汁は体にいいから
鳥にもいいんじゃないかなーと
勝手に思ってあげている
すーちゃんは
人の頭の上や、肩や
好きな場所で一日過ごす
卵を温めている時は
キャリー用の小さい鳥かごに引きこもって
ほとんど出てこないけど
ごはんだけ一緒に食べる
今まで何羽も鳥を飼ってきたけど
初めての飼育方法
というか
共同生活体験中です
大きい鳥かごは
不用品になってしまったなー
最後までお読みいただきありがとうございました