某マツダDにて、H25最終型NCのRSグレード(中古完全ノーマル)を取り敢えず商談。とっても状態がよさそうだったので。取り敢えずの意味は、ポジションの関係で基本的にワタクシが忌避している6MT、マニュアルミッションだったため。ただ、NCのマニュアルミッションは未だ乗った事がなかったので、もし問題なければ購入の方向でという一縷の望みはあった。なんたって歴代ロードスターでNCが最強だからね。←ワタクシの個人的見解。ところがやっぱり、、、左足先の向かう方向を意識してクラッチを踏み込まないと、ペダルの左側をカスってしまう。実際走行中に何度かやってしまいました。しかも切れるポイントが結構奥目。ちょうどオマタの中心に、いわゆる体の正中線延長上にクラッチペダルがある。ありえんね。やっぱおかしいよMTロードスター。←あくまで私の感覚。でも、Dマンも言ってました。エンジンを手前に持ってきた弊害ですって。何とか我慢しながら修行のような15分ほどの試乗を終えて、案の定、購入意欲は完全に喪失。他に気づいた事は、直進性が妙に強いクセに、コーナーで切り込んでいくと内側に巻き込んでいく感覚が強い。←この特性、スピードレンジが上がると危険なんじゃないかな。安定性に欠けるような気がする。以前、試乗した新車の初期型NDを思い出しましたよ。おんなじ特性です。静止状態で横から見るとずいぶんと尻上がりのシルエットも影響しているのかもね。それと走行中、サスペンションの縦揺れが収まらず、常にヒョコヒョコと内臓が上下に揺すられている状態。これはきつい。ノーマルのロードスターってこんなもん?って感じでした。まぁ、アライメントやら経年劣化やらあるでしょうがワタクシにはちょっと無理。スプリングにへたり気味のダンパーが負けてるのかもね。ということで、自前のロードスターの短足ながらもとてもフラットで粘る脚の良さを再認識してしまったのでした。Dマンによると、マイチェン前後でロールセンターが微妙に異なるそうですが、公道走行程度じゃそんなのわかんねぇって。ワタシ、サーキットハシラナイノデ。ってね。

まぁ、細かく見ていくといろいろとアラも出てきて、前オーナーの乗りっぱなしの程度が判明してきました。ホイールガリ傷だらけとか。ぱっと見、外板はとってもきれいで色目もよくて見栄えがするのですがね。乗ってみるとがっかり、、、、というパターンが最近ほとんど。じゃあ、新車買えよってか?そのとおり。でもね、2リッターオートマって唯一NCしか選択肢がないのよ。RFは除外ね。それと、手動リフター付きのシート。これがまた座面が高い。初期型シートより目線が随分と上がってるんじゃないかなぁ。

 

お次は、展示場の奥に隠すように(笑)置かれていた(低いから余計見えねーし)、最近マイナーチェンジしたND(AT)ソフトトップの試乗。走行1000キロ台のほぼ新車。

まず第一印象は、とっても静か。高級車みたい(笑)。ほんと静かです。助手席のDマンとの会話も弾む。無口なDマンだったけど(笑)

マイナーチェンジで新たに装備されたテレスコには感動したよ。やっと普通になったね、それからサスペンションはとってもいい。揺すられずフラットな乗り心地です。これも高級車みたい。でもなんだか動きがまったりしているし。コーナーで巻き込む妙なくせも、かなり押さえ込まれている模様。ただ、NCのつもりでアクセル踏んだらなんだか思ったよりペダルが右寄りなんだよね。右足小指の付け根で踏んでる感じでした。なんだか、だんだんおかしな方向に、、、、、、

走行中、遠く前方でかすかにモーターみたいなのが回っている気がする、、、静かなエンジン、、アイドリングストップはじめいろいろと制御が入っている感じ、総じてロードスターじゃない気分。クルマの軽さを感じないし、外の世界と隔絶されている感覚ですな。いやはや、試乗後、オーナー(NCの)に感想を聞かれて、返答に困りましたよ。一言で言うと、、、、脳ミソがダイレクトに刺激されないって点でロードスターじゃなかったよ(大笑)と、、、、エンジン音、ロードノイズが聞こえてこない。いい意味での荒々しさが全く感じられん。マツダの言う“人馬一体”とは間逆の位置にいるクルマではないかい?←これって昭和の感覚なのかしら(汗)。試しにちょっとだけ回転あげてみたら、エンジン音が悲鳴に聞こえた。

逆に、価格的には微妙だが高級スポーツカーーとしても、絶対的にパワーが足りんよ。ここは声を大にして言いたい。ガバッと踏み込んでもスポーツカーらしからぬヌルイ加速でちっとも気持ちよくなれないのは、やっぱり、、、、、、以下自粛。早くソフトトップの2ℓエンジン出してちょ。クラウンみたいな妙な高級感出さなくていいからさ。

ますます次の選択肢がなくなってくる今日この頃。でも、、、、気分しだいでATND買っちゃうかも。往年の名車、1980年代のコルベットスティングレイを髣髴とさせるボディラインには非常に魅了されるのです。まぁ、あちらは6リッター近い排気量の超馬力エンジン積んでるので比べようもありませんが。NDについては車高をある程度下げて、フルバケで目線下げ&某ショップのECU書換えでどこまで良くなるかってのも興味津々。スポーツカーを名乗るならば、目線の低さは重要な要素だよ。乗り込んだ瞬間、やる気になっちゃうような、、、、、もちろん公道は安全運転でね。

 

追記

いろいろとネットを徘徊してみてわかったことがひとつ。

ワタクシはNCしか乗ったことがないので気づきませんでしたが、ロードスターの歴史の中で、NCってのは異端児扱いなのね。

現行NDが本流でNCはあくまで鬼っこ扱い。ということでしょうか。なんとなくそんな空気を感じています。

ロードスターの本性がそうだとすれば、やっぱりNDは好みではないね。今まで感じた違和感は当然だったのかも。そして、ワタクシの選択肢はNCしかないねってことで。話はオシマイ。脚の特性はいくらでも変更できるが、エンジンパワーだけはどうにもならないから。←やっぱり昭和の考え?

 

さらに追記

やっぱりハードトップ“RHT”は選択肢からは外れるかも。幌がイイわ。特に後姿がストイックでスポーツカーらしい。

でもね、いろいろ調べてみたら、、、、、NC3“最終型”のソフトトップにはATの設定が無いみたい。NC2までなのかしら。