.
【嫌われる勇気】★★★★★
読み飛ばせる部分がないほど、ページをめくるたび今までの人生の価値観を覆す『発見‼︎』の連続💡色々なヒントが書かれているけれど、全ては他者と課題を分離するところからスタートすると感じました。
.
① 全ての悩みは、“主観的な思い込み”である。
●悩みやトラウマ、劣等感などのマイナスな感情は、客観的事実ではなく“主観的な思い込み”から生まれる。
→マイナスな感情に自らが与える意味や価値次第で、それらをプラスな感情に変えることができる!
.
② 人は“過去の原因”ではなく、“今の目的”により行動している。(=目的論)
●ライフスタイル(思考や行動の傾向)は、今の目的のため自らが選びとったもの。
→自分の生き方を変えられないのは、『今のライフスタイルを変えない』という目的のため。
(今のライフスタイルでいる方が楽だから。)
●対人関係で傷つきたくないという“目的”のため、過去のトラウマや劣等感という“原因”を自ら作り出している。
→『〇〇(劣等感)があるから、〇〇できない』と自らの劣等感を行動しない/対人関係に踏み出さない言い訳にしている。
*劣等コンプレックス…自らの劣等感をある種の言い訳に使い始めた状態
*見かけの因果律…本来は何の因果関係もないところに、あたかも重要な因果関係があるかのように自らを説明し、納得させてしまうこと
.
③ 人生は他者との競争ではない。
●我々は“同じではないけれど対等”であり、他者との違いに優劣はない。
→他者よりも優れようとするのではなく、今の自分よりも一歩前に進むことだけを考える。
●競争をしている限り、人は幸せになれない。
→競争には勝ち負けがあるため、競争相手は必然的に「敵」になる。敵の幸せ=自分の負けという考えに陥り、他者の幸せを祝福することができなくなる。
→競争から降り、他者を「仲間」とみなすことで、世界は安全な場所になる。
.
④ 他者の課題と自分の課題を分離する。
●他者の課題(自分でコントロールできないこと)には一切介入しない。
→自分の行動に対して相手がどう動くか、何を思うか、どんな評価をくだすかは相手の課題。他者の評価を気にかけず、他者から嫌われてもよいという勇気を持ち、自分が信じる道を進むことこそが自由な生き方である。(=承認欲求の否定)
.
⑤ 対人関係のゴールは“共同体感覚”を得ること。
*共同体感覚…他者を仲間とみなし、そこに「自分の居場所があるのだ」と思える感覚
●共同体感覚を得るためには、共同体に貢献する必要がある。
→共同体に貢献するには、自己への執着を他者への関心に変える。
→他者と“横の関係”を築き、他人の行為ではなくその存在に感謝の気持ちを伝える。人は他人から感謝の言葉を聞いたとき、貢献感を持て自分に価値があると思え、人生の課題に立ち向かう勇気が湧く。
→他者に勇気を与えることで、誰かの役に立っているという自分自身の貢献感に繋がり、まわりまわって自分の生きる勇気に繋がる。
.
⑥ 幸福に生きるためには
●主観的な貢献感を持ち続け、“いま、この瞬間”を生き続ける。
→ありのままの自分を受け入れ、他者を信頼することで自分の仲間とみなし、その仲間に貢献し続ける。
→過去や未来など考えず、“いま、この瞬間”を真剣に丁寧に生きることで、人は幸せに生きることができる。