昨日の記事の続きになります。

 

 

政治に対する考え方というのは、人それぞれです。創価学会員であるから皆同じということは当然ありません。

 

保守的な考えの人が多いとも言われたりしますが、リベラルな人もいます。戦争が好きな人はいないと思いますが(一般人でもそうですよね)、だからといって、皆が自衛隊を否定しているわけでもなければ、憲法第九条を堅持しなければいけないとぜんいんが思っているわけでもありません。

 

自民党的考え方に近い人もいれば、共産党の考えに近い人もいます。

 

何故なら、政治的考えについては、公共の福祉に反しない限り、絶対にこれは誤った考えだと言い切れるものはないからです。

 

全ては時代と場所という状況によって適・不適が決まるだけの相対的なものです。

 

宗教の教義のように絶対的なものではありません。

 

 

だから、私は「宗教的考え方に基づいた政党」というのは世の中の価値観が多様化すればするほど、埋没すると思います

 

世の中の価値観が画一的な時代には、宗教的な考え方という大きな括りでまとまる集団が大きいので、そういった考えに基づく政党の主張が賛同を得ることも多いでしょう。

 

しかし、今のように価値観が多様化した時代には、そういった大きな括りで人を引き付けることが中々難しくなってきます。

 

と、同時に現代は、今まで以上に極端な政治的考え方(右翼左翼問わず)が支持されやすい傾向があります。

 

公明党が今まで辿ってきた中道主義というのが埋没しやすい状況にあります。

 

…本当は、今のような状況でこそ、保守にも革新にも是々非々で対応する中道主義勢力が必要だと思うのですが…

 

残念ながら、公明党は、一度野党になって再び与党に返り咲いて以降、以前より自民党べったりになったように感じられてなりません。

 

 

 

 

今回の参議院選挙で愛知県で実際にあったことです。

 

愛知県では選挙区で新人の公明党候補が立候補しました。

この候補の選挙ポスターですが、違和感を感じるポスターがあちこちに貼られていました。それは、この候補者と自民党総裁安倍晋三氏の顔写真が並べられたポスターでした。

 

これは、公明党が作ったポスターです。

最初見た時には自民党のポスターかと思いました。でも違いました。公明党のポスターでした。

 

自民党との選挙協力をしっかりやっていますよ、という意図のポスターなのかもしれませんが、他党の党首と写真を並べたポスター。こんなものを貼らなければならないほど大変な選挙なのでしょうか?

 

そして、これを見た人は、どう思うでしょうか?

 

公明党の候補者と思わないかもしれません。公明党の候補者だと言われれば、何で安倍総理と一緒に写っているの?と疑問に思うでしょう。私の知人も同じ感想でした。

 

野党の無所属統一候補を公明党も批判していましたが、人の事は言えないと思います。これでは五十歩百歩です。

 

このポスターを見て、ただでさえ、選挙運動に対して消極的だった私の気持ちは一気に萎えました。

 

 

 

 

公明党の政策については個人的には色々と思う所があります。

 

・効果の薄いプレミアム商品券は税金の無駄遣いなので止めて欲しい。

・子育て支援と高齢者支援ばかりで、働く独身者に対する支援策が少ない。高等教育無償化にお金を使う位なら、働く独身者への支援策(減税等)考えて欲しい。

・憲法改正については加憲対応という考えのようだが、変える気があるのか無いのか、よくわからない。どっちのつもりなのかはっきりしてほしい。そして、変えるつもりなら、憲法改正要件の緩くして、硬性憲法を止めた方がいい。

 

正直、もう十年以上前から公明党のマニフェストには魅力を感じていません。

 

そして、このマニフェスト。支援を受けるのなら、せめて学会員には配布するということはできないのでしょうか?

 

対外的な投票依頼のためのいいことばかり書いたパンフレットはいくつも配られるのに、肝心のマニフェストは配られない。

そして、マニフェストの達成率は高いという。

 

納得できません。

 

まあ、そもそも組織内でそういった政治的疑問を掘り下げようとすると、大体嫌な顔をされます。

 

いいことばかり、頑張って票取りましたという話ばかりが好まれて、昔はやっていた「政治学習会」的な自由な発言の場はもう何年も開かれていません。

 

 

学会員である私が、「公明党は目立たない存在になった」と感じているのです。世間の多くの人もそう感じているのではと思います。

 

 

 

と、同時にそういった状況に反発して、公明党に反旗を翻す行動というのも以前より見受けられるようになりました。

 

れいわ新選組から立候補した沖縄在住学会員などですね。

 

どの政党から立候補するのも自由なので、好きにすればいいと思います。周りは造反行為だというかもしれませんが、学会の教義に反発しているのではなく、政治的主張が公明党と違うだけなら何の問題も無いと思います。

 

が、これだけは違うというものがあります。

 

それは、そういった人たちの支援者が、往々にして集会で学会の三色旗を振りかざすことです。

 

あの旗は宗教団体である創価学会のシンボルの旗です。それは、政治の場には似つかわしくありません。振るべきではありません。

 

箱根駅伝でも三色旗を振ることは禁じられたのです。

 

政治の場で三色旗を振るのは目立つため。「創価学会が支援しているぞ」という印象を植え付けたいがための行動としか思えません。

 

その光景を見るたびに、私は反吐がでるような嫌な気持ちになります。