過去への提案33  想像してごらん | 何故いじめられたのか 猪熊猛  [コドモ人生の悪い例]

何故いじめられたのか 猪熊猛  [コドモ人生の悪い例]

いじめられっ子は、報われない。

さあ、いじめられないっ子になろう。いじめられないっ子に育てよう。

正義の味方など、通りかからない。自分を守れ。逃げろ。

私の著書です。 



2015年 日本自費出版大賞 落選作


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以下本文






想像してみてください。



子供の時。

5人で、隣町へスケートへ出かけたとします。別に、スケートでなくて映画でもかまいません。

5人の中の1人のお父さんが、往路だけ車を出してくれることになったとします。

でも、車の定員は5人、法的には一人乗れません。最終的には後部座席を詰めて無理に乗ってしまうのですが、お父さんは息子に、「お前トランク乗れ」と、ジョークを言ったとします。

よくあるシーンだと思います。



読者さんは、いや、読者さんのグループは、このあと、どうなりましたか?

別に何も起きないですよね。



しかし、私を含む5人グループでは、こうなるのです。


「こりゃあ猪熊がトランクだな」とリーダー格。

「お父さん、猪熊君がトランク乗りたいって!」と息子。



「小さい頃の話だろ?」という声もあるでしょう。

高校生は小さいでしょうか。


「別に冗談だろ?」という声もあるでしょう。

本当にトランクに乗らされるわけはないですし、こういう場面でこういうことを言われるタイプというか役目は、どのグループにもあるんだろうな、と私は思っていました。



しかし、近年、そうではないのでは? と思うようになりました。



「猪熊は、(いじめられたとか)被害妄想なんだよ!」  と、かつて「こりゃあ猪熊がトランクだな」と言った人間。

「だったら、(安い物しか買えない俺をバカにしてきた)アイツは、悪気はなくて親しみを持って言ったと思うか?」  とトランク役の私。

「(笑いながら)ないね~」  とほざく、かつて「こりゃあ猪熊がトランクだな」と言った人間。



被害妄想じゃねえじゃねえかよ。アンタもアイツも本気で言っていたのです。本気でトランクに乗ればいいんだ、と思っていたのです。

ちなみにその帰り、途中で5人乗車できるタクシーを拾ったのですが、往路で「こりゃあ猪熊がトランクだな」と言い、のちに、私は被害妄想ではないのに「被害妄想なんだよ!」とも言った人間が、

「猪熊は、そこ!(に乗れ) 事故ったら一番先に死ぬとこ!」と、前部座席の真ん中に座らされる。



思われる人間、される人間、言えない人間が問題なのでしょうか。



だとしても。

そういうことを言う、役目を作る、人間は?


そういうことを言う、役目を作る、人間がいないグループだってあるはずです。実際ありました。



もし、そういう役目になっている人がいたら。

もうすぐいじめが始まるかもしれません。


周囲は、いじめではないと思っています。教師に訴えても、「同じグループなんだし・・・」と、かなりの確率で信じてもらえません。



「トランクに乗れと言われる役目かもしれないけど、慕われている証拠だよ。仲がいい裏返しだよ」 と、周囲は言うかもしれません。


「トランクに乗れと言われる役目かもしれないけど、慕われている証拠かもしれない。仲がいい裏返しかもしれない。いざという時は、みんなで俺を助けてくれるはずだ」 と、トランク役は思うかもしれません。


断言しましょう。絶対に慕っていません。利用されているのです。


いざという時には、真っ先に人柱にして逃げます。賭けてもいいです。



見下されている人間は、早く抜けましょう。

また、見下す役目を作っている、離したくない人は、今すぐそういうことをやめましょう。ごまかせているのも今のうちだけかもしれません。



あなたに威張られている人が、いつか本を出してあなたを批判するかもしれません。


それを読んだあなたの友達が、「あいつはそういう奴だったのか」と憤るかもしれません。




想像してみてください、という、例のような話にしようと思ったのに、結局、私の話になってしまいました。




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