第26回ゴールデンディスク賞なぜ日本で?「日本はK-POPに熱狂的だから」
JTBCと韓国の日刊スポーツ共催の「第26回ゴールデンディスクアワード」が大阪京セラドームで開かれ、11日は“アルバム部門”12日は“デジタル音源部門”と分かれて授賞式が行われた。1日目にはチョン・キョンムン(韓国日刊スポーツ社長)、イ・ギョンラン(日刊スポーツ記者)、キム・ユンソク(ゴールドディスク賞実務責任者)らが出席した記者会見が行われた。この記者会見ではやはり、国内のファンの間でも賛否両論であった“海外開催”に焦点が向けられた。
海外での開催を企画した理由について、主催者側は「最近、K-POPが海外でも多く愛されており、ファンの方々にお礼を差し上げるということから海外開催を企画することになりました」とし「今まで多くのグループが出演しているK-POPコンサート形式の公演は多かったと思いますが、それはエンターテイメントを専門に扱う日刊スポーツからみると不足に感じる点が多かったです」としたあと 「26年の伝統を誇る“ゴールデンディスク賞”は正確なレコード販売量を基準としているため、出演する歌手たちが韓国とアジアで最も代表的な歌手だと思います。彼らが最高の舞台で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるでしょう」と自信感を表した。また「今回の授賞式ではK-POPの“今”と“可能性”“レベル”をお見せできると思います。最高のヒット曲でK-POPを代表する歌手たちが飾るステージを楽しんでほしい」と加えた。
初の海外開催を日本の大阪に決定したことについて「“K-POP旋風”が日本、中国、東南アジア、ヨーロッパなどグローバルに吹いていて、ファンの皆さんが感じる感情はそれぞれ違います。今回この授賞式を通して、K-POPの真の姿を世界のK-POPファンに見せられたらという趣旨で海外公演を決めましたし、その中でもK-POPを情熱的に愛してくれているのが日本だったので躊躇せずに開催地を日本にしました」と説明した。また「ゴールドディスク賞は1年を総決算することで、年末年始に開催しなければ意味がありません。冬の寒さを考えなければいけないので屋外でなく屋内を考え、日本は5つのドーム球場がありますがアクセス性など様々な面を考慮したうえで京セラドームが最も適していると思いました」と語った。
また「この日本開催だけでなく今後、上海、北京、シンガポールなどアジア地域での開催を考えている」と明らかにした。主催者側は今回の授賞式を日韓の歌手たちが共演するステージを見せられるような式にしたかったと本来の趣旨を明らかにして注目を呼んだ。「元々は日韓両国の歌手たちが出演する形をとりたかったのですが、日本の業界関係者が果たして受け入れてくれるのかと思ったので計画を中断しました」また「主催者側としては今後“嵐VS SUPERJUNIOR”という合同公演を行ってみたい」とも語られた。「我々は日韓両国の大衆文化が共に発展できることを望んでいます」と今後の意欲について語られた。
また、主催者側は海外開催に伴う韓国内の反応についても説明し「賛否両論でした。イベントを直接見られずに惜しがるアイドルファンも少なくありませんでしたが、一方でK-POPのグローバル化に力を注ぐために応援してくれる方も居た」と伝えた。そして韓国内では無料のイベントであるこの授賞式が、日本では有料で行われる件について「ご存知の方も多いと思いますが、この授賞式は無料のイベントです。昨年も日本で開催したいと思っていながら実現しなかった理由は、日韓両国の公演制作費の差を考えたからです」とし「制作環境と国家の経済力を考えると、主催者側としては大きな負担になってしまうから」と明らかにした。
続いて「今回の日本で行われるゴールデンディスクが有料入場だということを“日本人だから”という誤解を買うこともあると思います。しかし、韓国で無料イベントをしても主催者が負担できる範囲内ですが、日本ではそれ自体が不可能です」と説明し「2日間のイベント制作費の相当部分を日本のK-POPファンの方々が負担することになったことは申し訳ない気持ちでいっぱいですがそれ以上に感謝の気持ちを表したい」と観客への言葉を添えた。
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