大袈裟ではなく、命の境目だった手術からおおよそ１か月が過ぎた。

正確には1か月と7日。

傷口の中の組織が繋がる迄、後１か月はかかると言う。

勿論、日常生活に問題は無い。

もう体は古傷だらけだね。

古い奴だとお思いでしょうが・・古い奴ほど新しいものを欲しがるもんでございます。

それこそ、傷だらけの人生。

　　　　　

今年の初め、丁度元旦から車を運転しながら吐いていた頃、
会社での立場も上がり、暇になることは見え見えだったので、会社を創ることを決めていた。

勿論、会社も了解済みである。

私は暇が最も苦手、常に何かをしていないと身が持たないのだ。

昨日、その準備が出来たと公証人から連絡が入った。

明日から、又新たな一歩が始まる。

勿論、多くの人がやっているように、ブログを通して活動をする気などは無いのである。

ブログはブログ、引き続き拙い文字並べに徹して行こうと考えている。

但し、メモ的に記録だけは残していくかも知れないが・・

こうして、
又私は地獄へと堕ちて行くのかも知れないが、それが私と言う人間の習性でもあろう。

人は、兎に角前を向いて歩かねばならない。

子どもの頃のように、駆け出すことは叶わずとも前に踏み出さねばならない。

歳を重ねれば重ねる程、それは必要な事だと私は思っている。

現役引退後の楽隠居など、良いのは３カ月で、後に退屈との闘いともなる。

苦しいだろうと分かっていても、隙間が少しでも見えれば埋めて行く、
これも、私独特の言わば自傷行為なのかも知れないが、
そうして生きることが、生まれつき、何故か身に付いたサダメなのである。

所で、年齢と共に食欲が減衰するのは何故なのか。

「歳をとると、何故食欲が落ちるの❓」そう思われる人も居られる筈。

原因は大きく分けて２つ。

１つは器質的な疾患(病が原因の場合)と、機能的な疾患(特に病は関係ないもの)。

ここでは、機能的な疾患について書いてみましょう。

これも、理想的な認知症へ向けての大切な一歩です。

歳を重ねると、気付かず飲み込む力が減衰していきます。

また、気付けず、臭いや味を感じる能力も下がっていきます。

運動量の低下で、必要エネルギー量も低下していきます。

それらの要因が重なって、食欲がなくなっていくのです。

消化器官の能力も機能も低下していきます。

困った事に、加齢とともに自覚症状も無くなっていきます。

問題は、超音波検査でも。胃カメラや大腸カメラ検査でも異常は見つからないことです。

結果、「何処も悪くない」「気のせいなのか」「ストレスが原因だった」、
中には、医師でさえ「何処も異常は無いので、通院は必要ありません」、
と言う場合もあります。

若い人でさえ「機能的胃腸症」が見過ごされる場合もあります。

実は、この病の概念は、現代も尚、世間的にも知られていないのです。

脳と胃腸の機能は図に示すように密接に関連しています。

におい（嗅覚）や味（味覚）あるいは、食事が消化管にはいる直接刺激（脳相）により、
胃では消化管ホルモンが産生されます。

このホルモンは、胃粘膜から胃酸を含む胃液の分泌を促し、
胃の運動を調整して胃での消化を助ける働きがあります（胃相）。

その後、
食事が十二指腸や小腸に到達すると今度は腸粘膜より産生される別の消化管ホルモンが、
胃の活動を抑制して食欲を抑える方向に働きます（腸相）。

なお、胃からはグレリンという摂食を亢進させるユニークなホルモンも産生されます。

このグレリンは、空腹時の血糖値低下と関連すると言われていますが、
脳の摂食中枢を刺激して食欲を高めます。

反対に摂食後に血糖値が上がると脂肪細胞よりレプチンというホルモンが分泌され、
満腹中枢に作用して食事を終わりにすることを促します。

このように消化管と脳は、食欲および消化吸収の両面で互いに強く関係しています。

　　　　　

ところが、ストレスを脳が感じると、
図のメカニズムが崩れて消化管運動異常が起きたり、内臓の知覚過敏を起こします。

これにより、食後の胃のもたれや腸内のガス貯留などを引き起こして、
お腹が膨れたような感覚を引き起こし、不安感や抑うつ感を感じるようになり、
ますますストレスがたまる状態となる悪循環をきたします。

高齢となると内臓の知覚が衰えて自覚症状が乏しくなり、
結果として食欲低下や不安感だけを感じるようになると考えられるのです。

　　　　　

では、どうしたら良いのか・・

図のメカニズムからもわかるように、ストレスをためないことが最も大切となります。

しかし、長く一人暮らしであったり、
現在のコロナ下のように長時間屋内で過ごすことが多くなってしまうと、
この状態を通常の生活と思い脳がストレスと感じないようになる場合があり、
若い人も、そうでない人も注意が必要となります。

必要なことは、食欲増進への工夫ともなりますが、
それには、規則正しい生活と、適切な運動と睡眠しか方法は無いのです。

そして、最も要注意な人は、私のように独り暮らす人。

近くに監視する人も居ないことから気付けず、ズルズルと深みに嵌まってしまう。

「何となく体調がおかしい」「風邪をひき易くなった」「何となく力が出ない」
「夜、眠れなくなった」「変な夢ばかりみる」「便秘が治らない」「外へ出る気がしない」
「食べたい物が無い」「お腹が空かない」「立つとふらつく」「何となく不安だ」
「何となく虚しい」「何となく悲しい」「何か寂しい」「パソコンをさわる気がしない」
「動悸がするようになった」「息切れがするような気がする」「庭仕事も面倒」「膝が痛い」
「何となく死にたい」・・ETC・・症状は人それぞれ、無限と思われるほど現れます。

全ては、
体のどこかに悪い所がある訳ではなく、精神と言うか心が引き起こす症状だということ。

全ては、気付けず起こる食欲減退が原因の場合が多いのです。

理想的な「認知症世代」に向けて、気をつけましょうね。

楽しい認知症になる前に「鬱」や肉体・精神・神経症になってはなりませんぞ。

「ちょっと変だな」と思ったら「赤ずいき」など、カリウムを多く含む食べ物か、
カリウムを含む薬剤や、正当なサプリに頼るのも良いでしょう。

カリウムの必要量は男性は3000mg以上/1day、女性は2600mg以上/1dayと言われています。

但し、普段の食事をしていれば摂れる量なので、摂り過ぎにも要注意です。

食べて直ぐ寝るのも良くはありませんよ、２、３時間は起きていましょう。

人の体は、想像以上に繊細なのです。

さぁ、また原点に戻る時が来た。

原点を忘れないことは実に大切な事だが、私はよく忘れる。

忘れないようにしないとならない。

年齢と食欲