私は、中学生の時、彼女の歌を目覚ましにしていました。

確か、「シング・シング」だったかな、７時にレコードが回るようにタイマーでセットしてね。

トランペットも、原信夫とシャープ&フラットに入って、彼女の後ろで吹きたかったから。

たまたま、この写真が初恋の子に似ていたからでもあります。

当人同士は良かったけど、ご家族の反対で悲しい初恋になった訳で、
尾を引いてたんでしょうね。

何度か楽屋にも訪ねたりしましたが、世間で言われるような整形による影響は全くなく、
実に美しい女性でしたね。

妻も偶々ファンだったので、札幌の会場を借り、妻の誕生祝にミニライブを企画したのですが、
話を進めていたマネージャーの逝去により、叶わなかった。

その時も「驚かれたでしょう」と声をかけて頂きました。

実に、気遣いが細やかな人で、人間的にも実に魅力ある人でした。

有名人・芸能人のおごりなども全く感じさせなかったですしね。

あの美空ひばりさんも、紅白に駆け付ける時は、車に誘ったほど、
彼女を認めていましたからね。

約１４年前、死を悟った積りで、山で好きなレコードでも聴きながら死のうと旅立った、
そのレコードは、この人の歌う「そっと一人に」のレコードだった訳です。

「海の向こうには　あるかしら　私の夢見た　幸せが」
「空の向こうには　あるかしら　貴方と描いた　幸せが」という歌詞の部分が好きでね。

間奏のトランペットも、トランペットのほぼ全域の音階移動も好きでね。

当然、クラシックの人やプロの人には吹ける音域もありましたが、
私に吹ける全域と言う意味でですが。

丁度１０歳年上のお姉さんていう感じで、私に姉は居ませんでしたしね。

子どもの頃から、お姉さんが居る友人が羨ましかったですね。

　　　　　

楽屋で、妻が贈ったプレゼントも、チェブラーシカも喜んで手に持ってくれているでしょ。

気持ちも、実に心優しい方でした。

　　　　　

ある歌手との出会い