自分は大丈夫か? 100歳時代は本当に幸福か?(15)
元気いっぱいだった舅(88)姑(83)に最初の異変が起きたのは去年の2月でした。そしてこれまでまさに激動の日々を過ごしてきました。 2月 舅が糖尿病悪化のため40日入院10月 舅が呼吸困難ため救急搬送される 二週間入院11月上旬 姑が心不全と診断される 入院拒否して帰宅11月下 姑が一週間入院12月上旬 舅姑ダブル介護 21日 姑を救急搬送1月10日 姑他界 舅の自宅介護始まる2月24日 舅が大腿骨骨折で救急搬送 手術後、1ヶ月入院3月下旬 舅がリハビリ病院に転院そして6月1日、舅を老人ホームにお願いすることになりました。 嫁としては正直、あれだけデイサービスすら嫌っていた舅を老人ホームに入れるのはやるせないし、切ないし、忸怩たるものがあります。しかし、もう諦めました。リハビリ病院入院中の2ヶ月の間にも舅は3回も転倒。その度に私に電話がかかってきたんです。病院の話によると、高齢者は大腿骨を折っても折ったことを忘れて、歩こうとしてしまい、転倒するのだそうです・・・病院では舅が勝手に動いてしまうためずっとセンサーがつけられています。それでも動いてしまって杖代わりに使おうとした椅子ごと転倒したりしてしまいます。これまでは駆けつけた職員の方と一緒に転倒したりもありました。高齢者が大腿骨を折った場合、入院は3ヶ月を超えられません。舅は大学病院に1月、リハビリ病院に2ヶ月入院してむしろ骨折する前よりもよく歩けるようになるまでにはなったのですが、如何せん、認知症が始まってしまい、「59歳、7人兄弟の7番目」などと自己紹介するようになってしまいました。(実際は89歳、6人兄弟の4番目)病院からも「自宅でお嫁さんが一人で介護するのは難しいでしょう」と言っていただき、夫と相談して、老人ホームを探しました。老人ホーム自体はとても素敵なもので、これから月々の支払いが大変ではありますが、なんとか快適には住んでもらえそうです。でも妻に先立たれ、自分一人ではトイレにも行けなくなった舅です。この先、何を楽しみに生きて行くんだろう?もう右目が緑内障で見えづらく、大好きな書物はもちろん、読めませんしテレビすら見るのがしんどいのです。今の病院でもリハビリしましょう、と言われたらやるけれど、声がかからなければ、自分から歩く練習なんて全くしないし、下手すると、食堂にご飯を食べにも行かないかも。ご飯とリハビリ以外の時間がぐったりと寝ていることが多いのです。もちろん、自宅で家族に囲まれて一緒にご飯を食べたり、無理やり散歩に連れ出されたり、確かにその方が理想的なのは言うまでもありません。今うちには高校生の娘もいますし、夫は単身赴任のままですし、介護は私一人では到底無理です。90歳の老人の「将来」のために私が仕事も何もかもやめて、24時間見守ることはできません。嫁なんだから共倒れになってでも介護しろと言う声もあるのかもしれません。舅は内心、どう思っているのか?昭和4年生まれですから、本当は自宅で看取ってほしい、と言うのが本音でしょう。だから、聞きません。聞いても希望に添えないし。この罪悪感が消えないのは本当にしんどいです。頭ではわかっているんだけれど、舅を置いて行った姑を恨んじゃったりしています。100歳まで生きられる時代?そんなもの、なんの意味があるんだろう?###2019.6.5。今年1月に姑を看取り,6月からは舅(7月で90歳)を介護つき有料老人ホームにお願いした。去年の年明けから舅姑が同時多発的に体調を崩し始めてから私の「介護生活」が始まったわけだが、とにかくこの一年半の間、精神的にも大変だった上に、お金がまさに「飛ぶように」なくなった。幸いにも姑が元銀行員でそれなりに蓄えていてくれたので、基本的には親のことは親のお金を使っている。でも一人息子の夫や私の負担も決してゼロではない。うちの場合、通院や入院時は私が運転して病院に連れて行ったので、ガソリン代はもちろん、駐車場代がバカにならなかった。何しろ舅姑とこの一年半のうち通算で半年ほどどちらかが入院していたため、舅が入院すると姑が、姑が入院すると舅が毎日のように見舞いに行きたがった。当然、行けば数時間になるし、下手をすると朝送って行って、夕方また迎えに行くこともあった。しっかり数えたことはないが、自宅と病院との往復は百回は超えなかったかもしれないが、数十回に及ぶし、舅が2ヶ月入院していたリハビリ病院は自宅から車で30分かかる場所だった。入院中はもちろん、ペットボトルの水やらお茶やらうちの場合は紙おむつや「つなぎ」という特殊な介護用パジャマまで何かと嫁の私が買うことになり、それをいちいち、入院している本人に請求するわけにもいかず・・・一年半に及ぶ舅の介護にガンと判明した姑の介護が重なったときは家で週のべ20人くらいの介護ヘルパーや弁当宅配業者にお世話になったが、毎日の二人の弁当代だけでも月5〜6万になった。ヘルパーさんへの支払いも介護保険を使ってオーバー分は返還してもらえても、やっぱり二人分で10万近くなったと思う。姑がなくなった時には葬儀や納骨、四十九日の法要、お墓の掃除・・・舅は大腿骨骨折してしまったので、手術代、入院代、そしてきわめつけは老人ホームの支払いだ。高い!!皆さんに知っておいてほしいのは介護付き有料老人ホームというところは例えば月額利用料が税込24万円だとしてもこれはつまりお家賃と食費だけで、介護の部分は介護保険自己負担分がプラスされる。この介護の料金は要支援1〜要介護5までの条件によって違う上、1割か、3割負担かどうかで変わる。うちの舅は要介護2で3割負担だから68571円にもなる。つまり結局は月31万を超えるのだ。これが要介護5だったら介護料金だけで、89907円と、更に高くなる。親の年金だけでは足りない。おそらく全国ほとんどの家庭で親の年金だけでは足りないはずだ。だから親の貯蓄を使うか、子供が出すかしかない。子世帯が自分たちの生活費のほかに親の老人ホーム代まで出す場合を想像してみてください。子世帯はどんだけ金持ちじゃないとやって行けないか。100歳時代。うちの90歳の舅はあと10年生きられるかもしれないのだ。単純計算してみよう。うちの場合今の老人ホームの料金が今後上がらないと想定しても年間で3744000円だ。今、計算してびっくり仰天している。それを10年?だとすると3744万円?!!!足りないよ、お義父さん。言っておきますが、この金額には紙おむつ代やパジャマ代コーヒー代すら入っていないのですよ。世の中のどれだけの人がしっかりと親を看取ってあげられるのか?もうちょっと楽させたかったなぁ〜美味しいもの食べさせたかったなぁ〜もっと高度な医療を受けられたら寿命が延びたかもなぁ〜子供世代には色々な「無念」が残るような気がしてならない。もちろん夫も私ももうすぐ高齢者。自分たちの老後を支えるお金。足りるのかしら?考えるとゾッとしてきた。orz2019・6・5