宣告無し
約10年勤めあげた、ベテラン運転手のオジサンがもうすぐ退職するらしい。 今日辺りからボチボチ新しい人が面接に来ているらしい。 だけど本人も俺様も他の職員も、正式にも非公式にも辞令らしきものは聞いていない…… つまりは解雇という事らしい。 原因は、「気に食わない」的な事や、軽微な交通違反を犯したらしい的な事らしい。 「らしい」連発は、本当の話が全く降りてこないのだ。 労働基準法だと確か、解雇を通告する場合は30日前には通告しなければならないという項目があったはず。 それを「上」は分かっているのだろうか…… 最初、噂になっていたのは「運転手の募集を掛けている」らしいという情報だけだった。 つまりは、おじさんか、俺様のどちらかが「クビ」と言う事だろうと…… で、噂ではおじさんじゃないかって話。 俺様では無いという根拠は無い。 こんなにビクビクしながら、この先勤めていく自信は無い。 そのおじさんも、月10万で、土日無し、夏季冬季休暇無し、朝8時~夕7時までこき使われていたので、「ここらで踏ん切りをつける良いタイミングですよ」とは言ったけど…… このご時世、60過ぎた独身のおじさんを無職にさせるとしたら、死刑宣告だ。 まぁ、俺がクビになっても同じ「踏ん切り」なのだろう。 そんな中、明日は運動会の打ち上げでディズニーリゾート内のホテルなる所まで出張ります。 行きたくないが、行かないと俺様は即、クビになってしまうのだろう。 つまりは強制出席である。 その金で……と思うのは私だけであろうか。 恐怖で統治させて、成功した例は無い。 「ヒトラー」然り、「拳王」然り。 あれっ、ひょっとしたら、「クビ」って俺かなぁ? あと1週間もあればはっきりするか。 胃が痛くなるような恐怖の1週間の始まり~始まり~です。 ところで、「チュニック」って何?