今日の「やじうまサタデー」も無事におわりました☆

ご覧頂いた皆様ありがとうございます。



番組では各種コーナーでナレーションさせていただいております

ストレートニュースから政治、明るい経済と、一つの番組の中でもタイプの違うナレーションです

(平日はここに芸能コーナーなども入りますが)



ところでですね、生放送の現場の場合事前にVTRが仕上がっていない事はよくあります


本来はVTRにあわせて

つまり画と音に合わせてナレーションするんですが、Vを編集中だとそうはいきません。

どうするかっていうと、ナレーション部分のみ先にどんどん録っていくんです

そして後でVとあわせます。


画と音に合わせないなら逆に自分のペースで楽なんじゃないの?と思うところですが

これがぜ~んぜん違うのです!!


ストレートニュース(フラッシュ)はそうでもないのですが

実は、はじけ系のナレーションは結構難しいんですよね。


自分の感性のみでガンガン走っても後から音や画と融合すると可笑しな事になってたりする場合もあるんです。

サンプル録るのとは違いますからね。実際にあとで合わさるわけですから。


盛り上がりや、時にはオチもあったり

見せ場、聞かせる箇所、テンポの変化などなど

ONもあるし、受けもある

(例えばON明けの「え~!!!○○さん、それってナニ?」とか「と、喜び一杯の○○さん♪」なんていうのはよくありますよね)

素ナレは、これらONも聞こえないので(原稿には略して書いてあったりもしますが)

はい、とにかく聞いたつもり、受けたつもりになってナレーションしていくわけです。

想像力がものをいいます!

※ON=たとえば街頭インタビューなどで人が喋ってる箇所など。ナレーションが入らない部分です。



このハジケ系素ナレ、最初に陥りやすいのが

終始オセオセ過ぎのナレーション。聞かせるべき箇所もすっ飛んだってやつ。

あるいはまったりペースのメリハリなし系

どちらも見難い聞き難いと思います。


ナレーションのブロックごとに「ここはこんな感じ」という細かいディレクションは時間がないのでできません

自分である程度把握していかないといけないのです


最初は戸惑ったし難しいなぁと感じていましたが

(特に音が全くないってのが)

ただ、やるうちにコツというか、どうしたら良いのかがわかってきます


文章から意図するものを読み解く時間も徐々にはやくなってきますし

原稿には起承転結がちゃんとあります。なので初見であってもそこを意識するとナレーションしやすいです。

ONが書いてあれば目を通す(前後のナレのフリと受けの様子)

VTRの着地点を意識する

短時間に出来る事ってこのくらいかなぁ

もちろんディレクターさんに聞きたいことは躊躇わずちゃんと聞きますが


そして大事なのは考えるんじゃなく、感じることですかねぇ

最終的にどんなVTRになるのか、という全体の流れを感じることかなぁ

頭でガチガチ考えたところで、それ、ナレーション原稿を読んだ自分の中だけでの出来事になっちゃうのでね。

しかも、ワンブロックごと考えちゃった日にゃあ、もうお手上げ~。


融合してナンボ。

妥協とかではないですよ

例えば、良いものにする為に自分も生かす、でも自分以外も生かすってことでしょうかね

それには外をきちんと見る、感じる。

Vがあればそれをし易いけれど、なくてもする。

ほれ、自分自分自分~のナレになっちゃうとさ、せっかくの音も画もザンネンな感じになちゃったりするし。


どの現場でも、ナレーターって比較的生かして頂くケースが多いように思うんです

それって、やりやすくして頂いてるわけだから感謝ですよね

でも、VTRなどよくみていると、画がめちゃかっこよかったり、ビシッと決まったSEが更に画を盛り上げたりしてますよね

そんな時、それを生かさずして「ここはこういう文章だから自分、絶対こう読みたい」ってなっても合わない場合もある。

時間をかけてMAできるケースはそういうディスカッションはありでしょうけど、でも決して自分をごり押しする為のものであってはだめよね。



素ナレの話から少しそれた気もしますが・・・


とにかく

先録り素ナレは報道情報系ではどの現場でもありえる事だともうので

勉強中の方のなんらかの参考にでもなってくれればいいかなぁ


って、わたくしもエラソーに書いておりますが

自分もまだまだ。

初見でひえ~!ってなって、あっという間に終わってる事もありますから。

逆にいつもディレクターさんが私に代わって苦労して下さってます(笑)

いや、ほんとに感謝しております。いつもいつも♪