「シックハウス症候群」というのは、新築やリフォームすぐの部屋に入ると、目がチカチカ、頭痛、吐き気などの症状を引き起こすものです。
他にも症状は多岐にわたり、不定愁訴に似た症状もあり、「なんだかやる気がでないなあ」と思っていたら、それが「シックハウス症候群」だったということもあるようです。
(★NPO法人シックハウス診断士協会「シックハウスについて」:http://www.sicklife.jp/about_sickhouse.html

「シックハウス症候群」 と似たものに 「化学物質過敏症」 があります。各々、定義も様々です。
「化学物質化敏症」 の中に 「シックハウス症候群」 が含まれるという説もあれば、共通することもあれば違う部分もあるという説もあります。
私は
・類似点:原因はどちらも化学物質やその他の有害物質
・相違点:「シックハウス症候群」 室内のみで症状がでる。そこを離れたら治まる。
      「化学物質化敏症」 室内のみならずどこでも症状がでる
と捉えています。

原因も対策も「シックハウス症候群」 と 「化学物質過敏症」は共通する部分もありますが、今回、は「シックハウス症候群」に特化して調べたことを書きます。


■「シックハウス症候群」の原因
建築物に使われた接着剤、塗料等だけでなく、家電、日用品、殺虫剤、化粧品、化学繊維の衣服やインテリア用品、ホコリ、ダニ、結露も。


■「シックハウス症候群」の対策
①換気
1にも2にも換気。新築やリフォーム後の物件は、できるだけ換気するのが良い。その際、空気の通り道は2個作り、空気が通るようにする。


②ベイクアウト
建材に使われるホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物は、高温になると揮発しやすい。そこで、暖房器具で室内の温度を高め、建材の中の揮発性有機化合物を蒸発させる。その後、換気するということを数回繰り返す。

『ただし、ベイクアウトには内装材が剥がれたり、反ったりという不具合や、他の建材に揮発した化学物質が吸着するという不具合も多く、一定の効果が期待できるシックハウス対策でないことも指摘されています。(★シックハウス大辞典「今すぐできる!シックハウス対策 02 」:http://www.sick-house-daijiten.jpn.org/taisaku/taisaku02.html)』


③有機化合物を吸着する製品
・市販のホルムアルデヒド等を吸着するシート。効果は製品により様々。
・有機化合物を吸着する塗料。
・炭。炭はにおいや湿気、有機化合物を吸着する。時々、太陽に干すと吸着したものが発散される。もっといいのは、お湯で炭を煮るとより、吸着しているものが取れる。


但し、最近は規制もあり、建材に使われる接着材等の質も良くなり、昔よりはましみたいです。




また、ホルムアルデヒドは特に揮発性が高く、国土交通省では、ホルムアルデヒドが含まれているであろう建材をホルムアルデヒドの発散速度に応じて、4 種類にランク分けしています。F☆☆☆☆が一番発散速度が高く(発散量が少なく)、F☆☆☆☆ランクのものは無制限に室内に使用できます。ついで、F☆☆☆、F☆☆となります。その下のランクは使用付加です。
ですので、気になる方はF☆☆☆☆の建材を使用するといいようです。造りつけの棚や収納にも適用されています。
家具は対象外だけれど、「F☆☆☆☆」接着剤使用 等提示しているものもあります。
ちなみに、ホルムアルデヒドは水溶性なので、水拭きするととれるようです。


「シックハウス症候群」は特別な人だけと私は思っていましたが、衣で化学繊維、食で農薬を気にするのと同じだなと思いました。


私は何も原始時代に戻ろうと言っているのではありません。
また化学物質に過敏な人だけ気をつけたらいいのかなと時々考えたりします。
だけど、化学繊維を着ている人は精神が落ち着かなくなるというテスト結果もあります。
ま、私もダウンなど思いっきり化繊も着ていますが。
人間も自然の一部なので、自然から離れた生活をしていると、人間はどこかで「あれ?」って思うのだと思います。反対に自然の中に行くとほっとするんだと思います。
だから、やはり地球いうか自然のサイクルに合ったものを使ったり食べたりするのが良いのではと思っています。


こういう事を調べていると、人体に有害なものは周りにたくさんあります。
なんだかお先真っ暗な気分になりますが、でも、人体に有害なものに関心を持ち、無害な物を生活に取り入れようとしている人が増えてきているのも事実です。そういった人達が生産者なり消費者になり、良い製品が出回ることで未来は明るくなると思います。そうなると、とても嬉しいです。