昔、ある人が言っていた、幸せは思い出の中にしかないって言葉は、味わい尽くしたってことなのかな。それとも自分には似合わないってことなのかな。それとも、かけがえのない事に気付かなくちゃってことなのかな。彼は元気にしているだろうか。
久しく曲が作れなかった。
そんな時に思い出した。
とある彼は歌った。
「探し物はみつかったかな?」
またとある彼は歌っていた。
「結局わかったことはわからないってこと」
彼らの歌詞は哀しい。それでいてどこか揺るがない決意もあった。優しさに溢れていた。
前々から録り溜めていた曲を持っていった。
80曲くらいはあっただろうか。
彼は着地点を見据えた目で見つめていた。
そして最後に安堵の表情をした。
また曲を作ろうと思った。
自分が救われていることにまた気づいた。
最後に日本語の歌詞で曲を書いたのは多分、メイデイという曲だった。
4月に死んだ彼に5月を教えてあげたかったんだ。
さてさて、またリスタートしようか。
いくらでも作れそうな気がする。
