子泣き爺、児啼爺(こなきじじい)は、徳島県山間部に伝わる妖怪[1][2]。目次 [非表示] 1 概要
2 正体
3 同種の妖怪
4 脚注
5 関連項目
概要 [編集]
民俗学者・柳田國男の著書『妖怪談義』に記述のある妖怪の一つ[3]。本来は爺の姿だが、夜道で赤ん坊のような産声をあげる。それを見つけた通行人が憐れんで抱き上げたところ、体重が次第に重くなり、手放そうとしてもしがみついて離れず、遂には命を奪ってしまうという[1]。文献によっては、子泣き爺は石のように重くなることで抱き上げた人間を押し潰すとされる[4]。
2001年には徳島県阿南市の郷土史家・多喜田昌裕と地元の有志団により、徳島県三好郡山城町(現・三好市)が伝承の発祥地と認定され、現地には「児啼爺」の名の石像と、京極夏彦による「児啼爺の碑」が建てられ、同年に山城町にて除幕式が行われた[5]。妖怪ファンにとっては新たな注目地となっている[2]。
正体 [編集]
多喜田昌裕が伝承地とされる地方を調査したところによると、かつて赤ん坊の泣き真似の得意な老人(実在の人間)が山中に徘徊しており、ある家で子供に対して「悪いことをすると(その老人が)やって来るよ」と嚇すのに使われていたという[6]。妖怪研究家・京極夏彦によれば、こうした郷土史家による採集結果が柳田國男に報告され、その過程で子泣き爺が実在の人物であることなどの多くの情報が錯綜・脱落した結果が、現在の子泣き爺の妖怪像とされる[6]。
抱くと重くなるという説については、柳田が『妖怪談義』において、おばりよんや産女に近いものと指摘しており[3]、京極夏彦もこの同書の記述をもって、おばりよんや産女の伝承が混同された結果として子泣き爺の特徴が形作られたと推測している[6]。また赤子の姿で山中で泣いているという説については、柳田が創作ではないかと指摘している[3]。
これらの説に基くと、結局のところ真実の子泣き爺は実在の人間であり、民俗学的観点から見れば子泣き爺という妖怪が存在することは疑問ということになるが、現在では多くの書籍で妖怪として紹介されていることや、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』で主人公・鬼太郎をサポートする名脇役として描かれ[7]、正義の妖怪として一躍有名となっており[2]、子泣き爺が通俗的妖怪として万人に認められていることも事実だと京極は述べている[6]。
同種の妖怪 [編集]
ごぎゃ泣き(ごぎゃなき)
子泣き爺と同様、赤ん坊のような産声をあげるという四国の妖怪。高知県高岡郡新居の浜や幡多郡坂の下では色白の赤ん坊で、夜道を歩く人の足にまとわりつくが、草履を脱ぐと離れるという。徳島県美馬郡木屋平村(現・美馬市)では山中を徘徊する一本足の妖怪で、これが泣くと地震が起こるともいう[8]。このごぎゃ泣きが一本足といわれることから、子泣き爺も一本足との説もある[4]。また、同じ四国の妖怪である山爺の伝承にこのごぎゃ泣きの伝承が加えられ、子泣き爺になったとの説もある[9]。
児泣き婆、子泣き婆(こなきばばあ)
山田野理夫の著書『東北怪談の旅』にある青森県津軽地方の妖怪。子泣き爺と同様、赤ん坊の声で泣くが顔は老婆で、抱こうとしても抱き上がられないほど重くなるという[1]。

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時間もったいないよぉ~(>_<)