こんにちは!

 NatureHolicです。

 

 趣味で動物関連のトピックを調べていると、新種発見や科学的発見のニュースを見て興奮することがあります。世界にはたくさんの素晴らしい動物学者(ひとくくりに動物学者と言っても、行動学・生理学・形態学・進化学など研究分野は多岐に渡ります)がいらっしゃいますが、何も学者だけが発見を繰り返している訳ではありません。世界中の園館に所属している研究員や飼育員、写真家、常日頃自然を相手に仕事している人々、ひいては全く興味がないのにたまたま世紀の大発見をしちゃう人もいます。もちろん、発見の報告を受けてから本格的に研究を開始して、正式に報告するのは大学や研究機関に所属する学者だったりしますが、それでも私たちにも重要な発見に名前が残る可能性があるのは凄いですね!以前ブログでも取り上げたフタバスズキリュウみたいに、自分の名前が恐竜に残っちゃうなんてこともあるかもですね。

 

 もし興味があるならば、新種の宝庫、琵琶湖に採集旅行に行ってみてはいかがでしょうか?つい最近も新種のカマツカ(ナガレカマツカ)、ビワカワニナ、ヨコエビの仲間、ミジンコなどが続々と報告されており、琵琶湖博物館の飼育員さんによると「3日に1種類くらいのペースで新種が見つかっている」らしいですよ(2010年頃当時)!そう聞くと新種のハードル爆下がりですが、ロマンが詰まっています。補足ですが、琵琶湖には保護水面・禁止区域という独自の規則があり、時期によって特定の魚種などが採集禁止になりますので気を付けましょう。

 

 そこで今回は、最近個人的にビックリした動物ニュースをダイジェストでお届けしようと思います。

 

◆新種の巨大深海魚「ヨコヅナイワシ」

 全長140 cm、体重25 kgにもなる深海に棲むでっかいイワシ・・・なんじゃそりゃ!2021年1月にJAMSTECから突然、駿河湾の深海域におけるトップ・プレデター(食物連鎖の頂点にいる捕食者)であろう怪物の新発見が報告され、業界が騒然としました。こんな巨大魚が今まで捕獲されなかったということは、非常に個体数が少ないことを示唆しています。

 さて、セキトリイワシ科という魚種の最大種(今までの最大種は30 cm位ということで、記録一気に更新し過ぎぃ)として今回命名されましたが、関取の中で「横綱」といえば番付の頂点・・・もっと大きいセキトリイワシが見つかったら名前はどうするのでしょうか?ライデンタメエモンイワシとか横綱界のレジェンドをもってくるしか無くなりますね。コウテイペンギンやレッサーパンダみたいに後出しで名付けられたらしい動物達に思いを馳せちゃいますね(諸説あり)。

 魔境、駿河湾。まだまだ深いところには変な海洋生物が身を潜めているに違いありません!

 

「ヨコヅナイワシ」の画像検索結果

※FNNプライムニュースより引用。君は本当にイワシ・・・なのか・・・?

 

◆カモノハシは鮮やかに光る!?

 オーストラリア固有種のカモノハシ。不思議ないきもの界の最終兵器(リーサルウェポン)という異名には誰も反論しないでしょう。

「カモノハシ 蛍光」の画像検索結果

 

1. 哺乳類なのに卵を産む(哺乳類の定義を根底から覆す、哲学的ともいえる生態)

2. 微弱な電気刺激を感知するクチバシを持つ(サメのロレンチーニ器官的なアレ)

3. オスだけ後ろ足に毒針を隠している(マムシ毒に近い出血毒、結構な致死性)

4. 肛門、生殖器、尿道をすべて1つの穴でまかなう(単孔類に属し、カモノハシとハリモグラの2種のみ)

 

 まだまだありますが、割愛します。

 こんな激やば生物にまた新たな不思議生態が1つ加わることとなりました。

 

 

 「紫外線(UV)を照射すると、めっちゃ光ります」・・・サンゴにブラックライトを当てて緑とかピンクに光る展示を水族館で見たことあるかも知れません。あれと同じ原理です。そもそも蛍光とは何かという科学的解説はここではしませんが、UVを当てるとカモノハシの被毛が緑や青の蛍光を発するのです。哺乳類としては珍しく、他にはキタオポッサムやアメリカモモンガで観察されたのみです。カモノハシが何故蛍光を発するのかについてはまだ未解明らしいですが、夜行性の捕食者や獲物に見つからないようにカモフラージュするためと予想されています。下の写真だけ見るとめっちゃ目立つじゃんと思ってしまいますが、「紫外線が見える」人間以外の生物からすると、紫外線を反射するカモノハシは闇夜の中ではとても見づらいのでしょう。専門的には紫外線を応用したカウンターシェーディングをしているってことですね。蛍光タンパク質の保存状態の悪そうな剥製でこれだけ光っているので、生きたカモノハシはどのような蛍光を示すのでしょうか?

 

 さて、蛍光を示す生物は自然界に沢山いるので、ブラックライト片手に夜の海(特にサンゴ礁)に潜ると素晴らしい景色を見ることができると、チャネルロドプシン(光を感知するタンパク質)を研究している大学教授が仰っていました。夜の海は危険なので単独ダイブはおススメしませんが、特別な訓練を受けた人と一緒にダイビングできる機会がもし今後あれば、是非チャレンジしてみてください。

 

「カモノハシ 蛍光」の画像検索結果

※ナショナルジオグラフィックの記事より引用。身体の周辺は緑、中央は青色。何か意味があるのでしょうか? 

 

シドニー動物園で本物が泳ぐ姿を一度は見てみたいものです!

こんにちは。

NatureHolicです!

 

ブログ始めたての勢いそのままに連日投稿してみます。本日も水族館の訪問記です。

 

◆アクアマリンふくしまへの憧れ

 人生で子供の頃から最も憧れを抱いていたのは何を隠そうアクアマリンふくしまでした。今年開館20周年を誇る歴史があり、「環境水族館」として世界中に環境問題や生物との関わり方等の情報発信を行っている施設であることは言うまでもありません。しかし、個人的に最高だと思うのは、公式ウェブサイトやfacebookページを眺めるだけで心の底からワクワクさせてくれる水族館であるという点です。

 

※アクアマリンふくしまHPより引用。この建築フォルム、めっちゃそそりませんか?

 

 アクアマリンふくしまは飼育が難しい生物の展示にチャレンジし、繁殖や展示技術等で学術的価値の高い研究結果を沢山発表されています。その成果として、他では見られないインパクトのある展示が多いです(後述)。それでいてマニアックになりすぎていない(館内に入ると同時に博物館と見間違える超マニアック展示からスタートしますが、それも一興です)。無類の生物好きをガッチリ掴んで離さず、かつ地元の家族連れからも愛される、とても絶妙なスタンスで運営をされているように感じました。

 

◆なぜ今更遠い福島の地に行こうと思い立ったか

 きっかけは、何を隠そうあのバショウカジキの展示が始まったことをホームページ(HP)で知ったからでした。特徴的な長い吻(鼻先の角みたいなやつ)、帆のように綺麗に発達した第一背ビレ、魚類最速級(噂によると100 km/h)を誇る遊泳力を生み出す美しい流線形のボディ。なにこれ、実在の魚なの?カッコよすぎるんですけど。そこで、HPで見てしまったバショウカジキ画像の記憶を瞬時に消し、実物を見たい欲望を高めに高める日々が続きました。

※Wikipediaより引用。第一背ビレが目立つけれど、実は機動力の源になる長めの腹ビレもチャームポイント。

 

 え?最近の研究で実際の平均遊泳速度は2 km/hで、最高でも8 km/hしか出してなかった記録が観察されたって?・・・・・・・うん。まぁそういう時もあるよね。そりゃぁ常日頃本気出してたら辛いことの方が多いでしょう?人間と一緒でポテンシャルを隠して生活してる個体もいると思うのさ。まぁ実際フォルムがカッコいいのは事実だしさ。本気出すその日まで気長に待ってあげようよ、ね?

 

 さて、外洋性(陸から遠く離れた地点で凄い速さで泳ぎ回る性質)のカジキ類は、当然狭い水槽での展示が非常に難しいため、国内では同じくアクアマリンふくしまでの2009年9月から約2か月間の飼育記録が最後でした。そして今回、ついに11年ぶりにバショウカジキの展示が始まったとの知らせが!この機会を逃してなるものかと思い立ち、気付いたら現地へ飛んでいました。

 

 子供の時から憧れ続けた水族館にようやく行くことができるため、バスの中で一人興奮を隠しきれなかったことを思い出します。運転手さんや同乗者に対しては、小難しい本読みながら冷静を装っていましたが、頭の中は・・・

「うほーーーーー遂に来てやったぜええええええ!待ってろバショウカジキめがあああああ!」

「やっと海見えた!そうそう!昔っから写真で見てた景色だうれしいいいいいいいい」

「福島さいこおおおおおおおお」

とボキャ貧丸出し状態でした。

※当時バスで読んでいた本。こんなんどんなにイキってても水族館マニアだってバレバレですね・・・。

 

◆湯本駅周辺はまさかの理系ホイホイ

 さて、突然ですが、話は前日まで遡ります。福島県いわき市小名浜にあるアクアマリンふくしま。絶妙なアクセスの悪さから、流石に日帰りは不可能・・・となれば、前日入りしかない!というわけで、最寄りのいわき湯本温泉に宿泊することにしました。

 

 地元の美味しい料理とお酒を楽しみながら温泉でも・・・とぬるい計画を立てていたら、駅で観光案内を見た時に近くに博物館があるとのこと。そこは「いわき市石炭・化石館 ほるる」というらしく、わりと有名なフタバスズキリュウ(正式名称はフタバサウルス・スズキイ)という海棲恐竜のガチ標本があるとのこと。理系脳がざわつく・・・行くしかねぇだろうが!

 

 実際行くと、迫力のある化石や貴重な標本が多く所蔵されており、予想以上に楽しめました。ちょうど小学生の遠足とバッティングしたため、引率の先生にしれっと同化して学芸員さんの解説を一緒に聞きながら博物館パートを周回しました。すると面白いことに、フタバスズキリュウ化石の第一発見者はいわき市在住の高校生スズキくんとのこと。高校生で恐竜に名前残っちゃうとか、前世でどんな徳を積んだのでしょうか・・・。さて、雰囲気がガラッと変わって、後半戦の炭鉱探検(特に地下の炭鉱展示に向かうまでの暗闇エレベーター)ですが、これは一人で行ったせいかトラウマレベルで怖かったです。しかし、その非日常感も最高でした。暗所とか閉所に弱いお子様(大人)は確実に泣きますよ、あれは。

※左:フタバサウルス・ススギイ。ドラえもんの恐竜映画に出てくるピー助のモデルだとか。      

※右:炭鉱展示。超リアルな人形が現れると同時に自動音声の解説が急に鳴り出す恐怖ったら・・・。

 

◆いわき湯本温泉での夜

 夜はやはり地元の名産品に溺れるのが旅行の醍醐味。地元名産の冬が旬の魚、メヒカリ(正式名称:マルアオメエソ)はもう何しても美味しいですね。天ぷら、唐揚げ、刺身・・・一切の隙無しです。メヒカリと呼ばれる理由は、マルメアオエソの目が光に当てるとエメラルドグリーンに光るからだそうです。ちなみに、深海魚のために飼育は超難しいらしいですが、流石はアクアマリンふくしま。飼育に成功し、常設展示までかましちゃってます。いわき市のイメージキャラクターのモデルとしても活躍中ですが、デザインは何とも言えない雑な感じが・・・。グッズ化して全国流通したら超バズりそうなユルさだと感じるのは私だけでしょうか?

※左は生きた姿(アクアマリンふくしまHPより引用)。ヒメのように海底に腹鰭で立って過ごしているようです。

※右は調理後の姿。ふわふわとろとろ。絶妙な塩味。

 

※ご当地キャラクターのメピカリ。抽象的すぎますが、何となく分かる奥ゆかしい作品(いわき市役所HPより引用)。

 

 また、流石は福島。地酒が豊富です。個人的には会津中将と一歩己(いぶき)がおススメです。福島県の日本酒は全体的にフルーティーな香り際立つ芳醇系が多く、飲みごたえ抜群でした。もはやおつまみなんぞいらん!日本酒だけで楽しむのがベストな気がします。

 

 温泉は硫化水素臭プンプンで濁りまくり(湯の花浮きまくり)の超身体に効きそうな雰囲気でした。宿泊したホテルでの源泉かけ流し温泉が熱すぎて(50~53℃)、普段ぬる風呂派の私は心臓麻痺の危険性に怯えながら肩までつかっていました。しかし、一日の移動疲れが吹っ飛びました。凄すぎる。

 

◆いよいよ明日本番!

 今回はアクアマリンふくしまに対する熱い思いと、いわき湯本温泉の楽しさについてお伝えしました。次回はいよいよ水族館本編!語りたいことが多すぎるため、複数回に分けてお送りしたいと考えています。それくらいセンセーショナルな水族館体験でしたね・・・。というわけで、次回も宜しくお願いします!

 初投稿です!

 NatureHolicと申します。

 

 動物園や水族館を最大限に楽しむための情報を共有できれば嬉しいなと思い、ブログを開設してみることにしました。基本的には以下の3つのトピックをご提供したいと考えています。

 

①動物園・水族館の訪問記

②動物園・水族館におもうこと

③動物の雑学

 

 自分のバックグラウンド上、専門用語や難しい表現を使ってしまうことによって読みづらい部分があるかもしれませんが、そこは温かい目で見守って頂けると幸いです。日を追って読み易く改善させていければと考えています。よろしくお願いします!

 

◆記念すべき初投稿は・・・

 私は関西に住んでいるため、昔から愛着があった須磨海浜水族園(愛称:スマスイ)をご紹介したいと思います。スマスイは2021年2月末をもって、メイン水槽がある本館以外のすべての施設が改修工事に入ります。続いて、2023年4月より本館の解体が開始され、2024年3月に新生スマスイとして開業予定です。そこで、スマスイ完全体としての最後の雄姿を目に焼き付けるべく、一人で開館ダッシュしてきました。

この看板でいつもテンション爆上がり!

 

◆個人的おススメ生物5選(2021年2月現在)

 スマスイは多種多様な生物を展示していますが、個人的に特筆すべき5種について紹介します。この他にも、大水槽の巨大ロウニンアジやメジロザメの仲間、私が一番好きなクダゴンベ、激レアなスイゲンゼニタナゴ、アナコンダ等、書きたい生物は沢山いますが、尺の関係で割愛します。皆様も是非足を運んで自分なりの推し生物を探してみてください!

 

1. ラッコ

 フォルム仕草含めてとにかく全てが可愛いです。老若男女問わずメロメロです。しかし、絶滅危惧種であることから、アメリカではワシントン条約で規制されており、現状国内に新規導入することは不可能です。スマスイには日本に現存する貴重な6頭のうち、2頭もいます!ラッコ館地下の解説ブースはとても充実しているので是非行って見て下さい。目から鱗でした。

 

2. ピライーバ

 怪魚ハンターたちがこぞって夢の魚とうたう、世界最大のナマズです(記録上の最大全長は3.6 m)。スマスイの個体は1.5 m程で、まだ完全体ではありませんが、飼育下でどこまで大きくなれるかを追跡したいです。それにしてもアマゾン館のトンネル水槽、結構な人数が恐怖のあまり通過できてませんでした。確かに厳つい顔の巨大魚があれだけの数いたら怖いよなぁ。

トンネル水槽内。レッドテールキャットが厳つい…

 

3. ヘラチョウザメ

 不自然なほど長い吻を持つ古代魚であり、大きな口をかっ開いてエサを摂取する姿に一目惚れしました。ヘラと鰓の構造をまじまじと観察しちゃいます。ヘラが進化した理由は、微弱電流を感じて小魚の位置を感知するためとか、泥の中のエサを探すために地面を掘削するためとか色々言われていますが、本当のところは未解明のようです。

 

4. ウナギギンポ

 水族館での展示は珍しい種だと思います。ややこしい名前ですが、分類上はギンポの仲間です。クリクリの目を持ち、華奢な細長い体でクネクネと泳ぐ姿は非常に可愛いですが、鋭い牙を2本持っているようで、ギャップが魅力です。

 

5. インドネシアン ショートフィンイール(ビカーラ種)

 国内初展示の外国産ウナギです。ニホンウナギ、ヨーロッパウナギに続く第3の食用ウナギとして注目されており、既にインドネシアでは養殖業が盛んなようです。日本でも「神戸美人鰻」としてブランド化する計画があるそうですが、果たしてそのお味やいかに!近畿大学が開発しているウナギ味のナマズと共に、日本の食文化の救世主となれるでしょうか。

 

◆2024年、新生スマスイグランドオープン

 2024年にオープン予定の新生スマスイは、周囲一帯を巻き込んで一大レジャー施設へと生まれ変わります。飼育員さん曰く、現在飼育されている生物はほぼ全て新しい施設にお引越しする予定ということで、水槽の姿かたちは変われどまた会えるようです。また、鴨川シーワールドを運営するグループが改修を手掛けるということで、目玉生物として新たに大型鯨類のシャチが導入されるようです。名古屋港水族館まで行かなくても関西でシャチが見られるとは何とも贅沢です。完成イメージ図を見る限りは・・・あれれ?どことなーーーく鴨川シーワールドの館内構造に似ているような・・・?シーワールドは普通に好きなのですが、もしも2号館みたいな扱いになるのであれば、少し複雑な気分になります。今までのスマスイらしさが部分的にでも残ってるといいのですが。

 

◆でも実は今のスマスイが最高に好きなんです・・・

 ここだけの話、個人的には今の学術的な雰囲気を醸しているスマスイが大好きなんです。レトロな汽車窓水槽(電車の窓みたいに同じ大きさの水槽が並んでる構造のこと)が好きなんです。やけに難解な言葉を使った解説板、原始的な生物にスポットライトを当てたコーナーをはじめとして、これでもかとマニアックな展示内容が何とも愛しいじゃないですか。

 

 ほら、向こうから解説板を見ながら話す微笑ましい親子の会話が聞こえてきましたよ。

母 「咽頭顎?片利共生?一体何なのよ!漢字が多いし響きが怖いわ!」

子 「コブダイって何で性転換するのー?あとサクラダイの雌性先熟ってなんのことー?」

父 「帰ってから図鑑で調べるといいさ。」

 親御さんは相当生物に詳しくないと、子供の好奇心を満たすことはできないですよね。スマスイの前では我々は皆無力です。

 

◆能動的な調査をうながす姿勢が素晴らしい

 子供(または大人)をあえて置き去りにする解説。言葉の響きは悪いですが、これって実は一筋縄では分からないことを容赦なく示すことで、自分から能動的に調べる癖をつけてもらうという教育活動に役立っているのではないかと思うのです。

 この言葉ってどういう意味だろう?、この魚の名前の由来は何だろう?、なんでこんな面白い姿をしているんだろう?・・・このような子供達の疑問に対して、スマスイサイドからは「簡単に答えを教えてなるものか!自分で考えてみろ!」という強い矜持を感じます。自分から興味を持って調べた情報は、他人から与えられた情報よりも遥かに強烈な印象が残りますよね。

 

 昔からスマスイに通い詰めた子供達が、飼育員候補生として研修に来ることも多いという事実(飼育員さん談)からも、スマスイはホンモノの動物好きを育成する機関として成熟していると考えられます。是非とも、新生スマスイには楽しさを提供できる「エンタメ施設」であると同時に、将来の動物学者の成長基盤となる「教育機関」の要素を兼ね備えた施設であって欲しいと切に願っています。

 

◆飼育員さんは強者揃い

 そんなマニアックなスマスイで働く飼育員さんですから、話しかけると私のような動物好きをも満足させてくれる解説をしてくれます。

 

【エピソード1】

 その日、さかなライブ劇場にいる無数のピラニア(正確にはピラニア・ナッテリー)に違和感を感じ、近くの飼育員さんに質問しました。すると、最高の笑顔で、「気付きました!?実は1匹だけブラックダイヤモンドピラニアが隠れてるんですよ!この仲間は基本的に体の表面にラメみたいなキラキラがあるはずなんですけど、この子は何故かキラキラの少ないマットな質感になってて超カッコ良くないですか?」との返答が。

 ・・・これは困った。全水槽に隠れキャラがいると疑いながらもう一周しなきゃ(使命感)。というか、まずは魚を愛してやまない彼の笑顔を守らなきゃ。

 

※実際、魚名板に載っていない魚も数多く確認できました。LINNE LENS片手に不審な動きで魚名同定に勤しんでいたら、遠足に来ていた園児達にかなり怪しまれました。特に大水槽を過ぎてすぐのサンゴ礁水槽が宝庫です。皆様も目を凝らして探してみてください!

 

【エピソード2】

 他の飼育員さんにお勧めの魚を聞いたところ、「世界のさかな館のチョウザメ水槽にしれっと隠れているヨーロッパオオナマズ見ましたか?」とのこと。

 実は、ヨーロッパオオナマズは2016年に新たに特定外来生物の指定を受けたために、これ以降輸入して飼育することが法律で禁止されています。スマスイにいる個体は、2016年より前から飼育を続けているようで、どうやら展示生物としては日本最大だとか。凄くないですか?多分2.0~2.5 m位はあった気がします。最大サイズは4m、飼育下だと最長60年生きた記録がある魚だから、スマスイの個体はまだ青年くらいってことでしょうか。ふむふむ。

 ・・・って、ゴリゴリのマニア向け情報じゃないか!エピソード無かったら普通に「でっかいなぁ」位で通り過ぎてたわ。

 

◆おわりに 

 以上、スマスイの魅力についてお伝えしてきました!新生スマスイに期待しながらも、私は今のスマスイを二度と忘れません。今回の訪問にて、携帯で撮る魚の写真に限界を感じたので、今後は魚を上手に撮るためにカメラでも始めてみようかとも思いました。