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東京神楽坂/青山 自律神経とトラウマの癒し nature-flow(ネイチャーフロー)

東京・神楽坂/青山を拠点に、自律神経に働きかけるトラウマセラピー「ソマティック・エクスぺリエンス(SE)」「トラウマのためにヨガ」を提供しています。
「穏やかなこころとからだ」そして、ひとりひとりに固有の「本質」を取り戻す鍵は、私達の「身体」にあります。

江の島で行われた、シャー・ピアスさんによる、TRE(トラウマ解放エクササイズ)のワークショップに参加してきました。

 

早目に家を出て、10年以上ぶりの江ノ電に揺られ、会場に向かいました。

私は湘南寄りの横浜で生まれ育ったので、あの辺りには思い出も多いのです。

江ノ電のあの埃っぽい感じ、懐かしかったです(笑)

 

ワークショップの前に、海の見えるお店でランチをしていた時、最初に感じたのは、「東京とは時間の流れが違う」ということでした。

 

海の満ち引きや、陽の光が水面に反射する様子、海鳥が空をゆっくりと旋回している風景を眺めていたら、自然やそれをとりまく環境の「リズム」と、時計やスマホを必要以上に見ている自分、時間はたっぷりとあるのに、何故か急かされているように感じ、どこか落ち着かない自分の「リズム」との間に、大きなギャップがあるのを感じました。その場の中で、自分だけが浮き足だっている。そんな感じでした。

 

目の前の自然のリズムと、自分の身体のリズムを行き来している間に、少しずつ自分の頭が静かになり、呼吸が変化していくのを感じました。

 

海の動きを見ていると、体の中の水分や流動性に気付き、止まっていた何かが動き出す、そんな感覚もありました。

 

それらの感覚に気付いていくうちに、何か自分があるべきところに戻っていくような安心感や心地よさが生まれてきました。やっぱり人間は自然の一部なんですね。

 

情報に恵まれた都心の生活は便利ですが、人間の本来のリズムよりもずっと早いスピードにさらされてもいるのだよな、と改めて思いました。パソコンなどのデジタルガジェットも増える一方ですが、電気の持つ振動は1秒間に60回であるのに対して、人間の身体が持つ振動は、1秒間に4~12回とも言われています。パソコンなどを使う時間が長すぎると、デジタルのもつ振動に我々人間が共鳴し、本来よりもずっと早い、人間にとって不自然なリズムを身体が刻みはじめてしまう可能性があるそうです。

 

日常の中で、気づかないうちに自分のリズムの調和を失わないよう、生活の仕方や優先順位を改めて考えてみたい、そんなことを思いました。

 

ワークショップが始まる前に、十分に元を取れてしまったように感じた1日でした(笑)

自然おそるべし、ですね。

 

ワークショップの中身や講師のシャー・ピアスさんも、とても素敵でした。

そのことについては、また改めて書いてみたいと思います。


慌ただしさにまぎれてUPが遅れてしまいましたが、今年もこの日を迎えました。3月11日、東日本大震災から2年ですね。

 

311の前になると、少し体調を崩す自分がいます。昨年もそうでした。

無意識に自分の中で何かが、まだ意識化できない何かが動き出す、そんな感じがします。

 

今年の3月11日の前日、仕事を終えて神楽坂通りを歩いていると、毘沙門天の前に僧侶の方が立っておられ、震災で亡くなられた方へのお焼香と追悼式への参加を道行く人に呼び掛けていました。

 

震災後、黙祷をしたり祈る機会はあったものの、「お焼香をあげる」という機会はありませんでした。

私にとっての「お焼香」は、自分と関わりのあった、たった一人を思ってあげるもの。境内に続く階段の途中に置かれたお焼香台の前に立った途端、「被災者」という漠然とした集団のイメージから、「それぞれの歴史があり、個性があり、家族や友人もいる、かけがえのないたった一人」の集まり、というイメージに切り替わり、その意味の重さに何ともいえない気持ちになりました。

 

お焼香を済ませて境内に入ると、20人程の僧侶の方々がお経をあげていました。その非日常の空間の中で、震災当日のこと、当時感じていたことに思いをめぐらせていました。

 

翌日、何かが自分の中で切り替わったのを感じました。体調の悪さやもやもやしていた感じも消え、すっきりと目覚める自分がいました。

 

儀式の持つ力でしょうか。それとも、「今日と同じように明日がくる保障はない」という事実に立ち戻ることで、意識が「今」に引き戻されたのでしょうか。

 

いずれにしても、今日1日を大切に過ごすこと、そして、原発も含め、まだ震災は収束していないということを心にとめて毎日を過ごしたい。そして今年は、被災地のために自分にできる小さなことを行動に移したい。そんなことを思いました。


3月に入り、急激に暖かくなってきました。

体調を崩している方が多いようです。季節の変わり目、すこしスローダウンして過ごせるといいですね。

 

先日、ソマティック・エクスペリエンスの日本での第一人者であり、札幌でのトレーニングをオーガナイズされているセラピストの藤原千枝子さんが、ご自身のブログで私のサイトを紹介してくださいました。ありがとうございます。(藤原さんのブログはこちらです。)

 

藤原さんとの出会いは、私がソマティック・エクスペリエンスの第1期トレーニングに参加した4年ほど前なのですが、トレーニング期間の3年間は、藤原さんとゆっくりとお話する機会を作ることができないまま過ぎ去ってしまいました。

 

振り返ると、当時の私はトレーニングに集中するのがやっとで、自己表現したり、参加者の皆さんを深く理解したり、ということをあまりできずに過ごしてしまったように感じます。余裕がなかったですね。もったいないことをしてしまいました。

 

そんな当時の藤原さんの印象は、エネルギッシュで英語が堪能で頭が切れて、「できる女性」を形にしたような方、動的なイメージの強い方、というものでした。

 

思いがけず藤原さんが私のサイトをご紹介くださったことをきっかけに、今回久しぶりに個人的に連絡を取らせていただきました。

 

そのやりとりの中で、トレーニング中には知ることのなかった藤原さんと私の共通点や、藤原さんの静的な一面に触れることができました。(ヨガを20年近く続けてこられているのだそうです。)今まで知ることのなかった藤原さんの一面を垣間見て、喜びを感じると共に、人はじっくりと関わってみなければ分からないということ、そして思っている以上に自分の思い込みで相手を見ているということを身にしみて感じました。

 

「きっとこの人はこういう感じの人なんだろう。」

 

日常の中で、人に様々な印象を持ち、無意識にジャッジをしているように思います。

でも、それが本当に正しいのかどうか・・。

自分の枠の中で認識しているということをもっと意識した方がいい。今回の出来事を通じて、改めて感じました。

 

そういえば、エックハルト・トールもそのようなことを言っていますよね。「目の前の人を、今日初めて出逢った人のように、新鮮な目で見ることができるかどうか」と。シンプルですが、パワフルな教えですね。

 

トレーニング修了後も変わらず私達を後押しし、今回再び出逢うチャンスを作ってくださった藤原さんに感謝しています。