【TAXMEN】CASE-03 ﾗｰﾒﾝ税(前編)
あらゆる借金の中で人々は
税金を一番払いたがらない
これは政府に対する
なんという諷刺であろうか
(ﾗﾙﾌ･ｳｫﾙﾄﾞ･ｴﾏｰｿﾝ)
………………………………………
(ﾛｸ)
ﾗｰﾒﾝ一杯三千円なんて
おかしな世の中になったもんだ
(ﾆｺ)
ﾛｸさんが言うかなぁ
そういうこと
まぁ、10年前に
たばこの販売が禁止されて
たばこ税の代わりに
ﾗｰﾒﾝ税が導入されたんでしょ?
まぁ、よく考えますよね
ﾗｰﾒﾝならどんなに値上げしても
需要はありますもんね
(ﾛｸ)
ﾊﾞｶﾔﾛｰ
ﾗｰﾒﾝってのはなぁ
庶民の食いもんだったんだよ
合ｺﾝなんかの帰りには必ず
ﾗｰﾒﾝ屋寄ったもんだ
｢あの娘どうして一次会で
帰っちゃったのかなぁ｣とかな
(ﾆｺ)
合ｺﾝとか行ってたんだ
(ﾛｸ)
そりゃあな
(ﾐﾅ)
･･･
(ﾛｸ)
･･･昔の話だよ
それ。な?
(ﾆｺ)
ｽｰﾌﾟﾊﾟｽﾀにざるそばって
麺しばりですか? ﾛｸさん!
(ﾛｸ)
いやいや、頼んでないよ?
(ﾐﾅ)
あちらのお客様からです
(ﾛｸ)
また見るからに団地妻?
(ﾐﾅ)
いえ、ｶﾞﾘｶﾞﾘなのに
ｵｰﾊﾞｰｵｰﾙの男の人
(ﾆｺ)
･･･似合わねぇー!
(ﾛｸ)
いやー、でも身長あれば
似合ってるかもしれんな
ほら、ﾉｯﾎﾟさんみたいな感じ
(ﾆｺ)
あぁ
(ﾛｸ)
知ってんの? お前
(ﾆｺ)
知らない
(ﾛｸ)
人間てのはね
不思議なもんでね
見つけて欲しくないとこばかり
見ちゃうもんなんですよ
(ﾆｺ)
俺、鳥肌触ると
鳥肌立つんですよ
(ﾛｸ)
ちょっとそれ･･･
GIVENCHYのﾊﾝｶﾁにそれ･･･
(ﾆｺ)
GIVENCHYって･･･
(小池拓海)
どうも･･･
(ﾛｸ)
･･････返すわけね?
そのままね･･･ へぇー･･･
(ﾆｺ)
おい! 空気読めよ! 空気!!
用もねぇのにこんなとこまで
ﾊﾝｶﾁ渡しに来るだけなわけ
ねぇだろ!
(小池)
社長ほどﾗｰﾒﾝを大切にする人は
いないんです!
毎日誰よりも早く店に来て
誰よりも遅いんです!
(ﾆｺ)
いや、それ逆に怪しいだろ
(ﾆｺ)
ﾛｸさんのﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄって
相当暇ですね♪
(ﾛｸ)
うるさいよ
ｵﾌに何しようと勝手だろ
………………………………………
見ないと帳簿見ちゃうぞ
.