Natural Wholebeing

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オプティマルヘルス(最善の健康)に関する情報を整理しています。食品による健康への影響を遺伝子レベルで研究するニュートリゲノミクス分野や特定の植物の栄養価を解析するための技術等を中心に掲載しています。

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スーパーやコンビニで売られている野菜ジュース。「1本で1日分の野菜を補給できる」と謳っているので、日々の野菜不足を補おうと取り入れている人も多いと思います。

しかし現実はそういったものでは、なかなか野菜不足を解消することはできません

パッケージでよく目にする「濃縮還元」の表示のある商品は、さほど栄養のある野菜ジュースとは言えません。

濃縮還元の意味は、殺菌のために野菜をいったん熱処理して濃縮したものに、水分を加え、ジュースの状態に「還元」したというもの。

なかには、乾燥して粉にしたものに水をプラスしたようなものもあります。

さらには、果糖や砂糖などの糖類が加えられたものもあるとか。また、野菜を加熱するということは、熱に弱いビタミンCのような栄養成分の含有量を減らしてしまうということにもつながってしまいます。

『1本で1日分の野菜』というようなキャッチコピーの意味は『1日分の野菜摂取量にあたる野菜を使用している』程度の意味で、本物の野菜の代わりになりません。

野菜の食物繊維もほとんど除去されています。

つまり、野菜に本来含まれているビタミンやミネラル、食物繊維を加熱殺菌して破壊した残りに、水分や添加物を加えてできたのが、市販されている濃縮還元の野菜ジュースです。

ケールなどの緑黄色野菜を粉末化された商品も同様です。

また、「ストレートタイプ」といった文字が入ったジュースもありますが、こちらは加熱処理こそされていませんが、製造工程によるので、どの程度の栄養が残っているかは不透明です。


厚生労働省が発表している1日の野菜摂取量の目安は下記のとおり。

緑黄色野菜(ほうれん草・にんじん・にら・ピーマン・トマトなど)120g+その他の野菜(キャベツ・大根。きゅうりなどの淡色野菜、きのこ、海藻)=合計350gです。生野菜で両手に山盛り1杯分ぐらいになります。

野菜不足を補うためにそれらのジュースを飲用する人もいると思いますが、野菜不足を補おうと思うのならば、やはり本物の野菜やどうしてもたりない場合に本物の野菜から作られたサプリなどを摂取する方が良さそうです。