さてさて。


最近どうもシリーズになっちゃうお話が多くなっちゃいました。
こちらのお話も続きそうです。


ここまでのお話はこちら
「ダイヤがしゃべった!!! vol1」

このペンダントは彼女の今は亡きご主人の形見となってしまったもの。

婚約した時に指輪としていただいたものを
ペンダントにリフォームしたものなのだそう。


人間生きていればいろんなことがありますが
彼女もこのご主人とは当時本当にいろいろなことがあって

結局離婚することになり
その後彼は自ら命を絶ってあちらの世界に行ってしまわれました。

今はもう気持ちの整理ができている(であろう)彼女に

このペンダントを通じて今は亡き彼からの言葉が響いてきました。

彼女の名前をYさんとします。

二人が当時幸せだった頃
彼は彼女のどこに惹かれたのか
その理由が語られました。

ボクはYさんのカッコイイところが大好きだったって。

それは

誰に対しても媚びることのない
凛とした強さで

当時の自分の憧れだったと

そして

彼女と一緒にいると

何だか自分も自分の弱さを克服できるような気がして
自分に自信が持てるようになれるかもしれないと
密かに感じていたこと

大好きな彼女にふさわしい男性になりたかったこと


けれど自分がやっていたことは

そんな自分の弱さを覆い隠すために
高価な外車やブランド物の洋服を身につけて
服や車をまるで鎧や盾の代わりにして

自分を守っていたこと


けれど


そんな風にすればするほど
自分が着込んでいる鎧の重さが情けなくて

そして逆に
自分の弱さが逆に晒されていくようで
いたたまれなくて

気付けば

二人の気持ちにはどんどん距離が生じていって

そして結果として

一番大切にしたいと思っていた
宝物だと思っていた彼女に

別れを突きつけることになってしまい
彼女を深く傷つけることになってしまい

激しい罪悪感にさいなまれたこと


その一方で


今、この先の自分の生き方について
立ち止まって考え込んでしまった彼女に
彼が伝えたい言葉が

ダイヤから溢れてきました


続きます



明実