では、自分が気に入った場面などを記していきましょう。
ネット記事に「不評である」というような記事がありましたが
自分を取り囲む環境(SNSを含む)ではとても好評です。
「駄作だった」など評価は一切聞こえてきません。
まず、監督がJ.Jであるため、スペースシップがカッコいい。
スターウォーズと言えば、やはりミレニアムファルコンやX-ウイング。
1作目を見たときに「カッコいい」と思ったものです。
今作でも、画面内を縦横に駆け回ります。
そして、今シリーズ(とくに2作目)で取っ散らかってしまった話を
上手くまとめています。
ストーリーに沢山の伏線がはってあり、そこが非常に巧みでした。
前作で、レイアが宇宙空間に投げ出されるも、フォースを使い
宇宙船まで戻るといった、突拍子もない展開も
今作で、「実はルークと共にフォースの修業をしていた」
という描写で納得がいきました。
また、修業をしていたという設定から「レイアのライトセーバー」
も登場しますが、そこも後半で重要な意味合いとなります。
レイとレンがフォースで、船を引き寄せあうシーン。
ここで、レイが手先から閃光を放ちます。
そう、どこかで見たことがあるような閃光。
これが、のちの「実はパルパティーンの孫である」
という設定で活きてきます。
C-3POがシスの重要なメッセージを反訳するくだりも楽しいですね。
シスの言語を翻訳することを禁じられているおちう設定を
解除すると、今までの記憶を失ってしまうという展開。
リブートした3POが「はじめまして、わたししは・・」と
自己紹介を始めるくだりは、3POらしさがにじみ出ており
再会したR2のびっくり具合も面白かったですね。
「えっ」みたいな反応をしますよね。
そして・・・
レイアが息子、カイロ・レンの悪行をとめるために
最後の力を振り絞るシーン。
その前に、レイに対して「もう母の元には戻れない」
というような発言をしているので「母」の存在がいかに重要であるか
が描かれているので「ベン」と呼びかけられた時の
カイロ・レンの動揺が納得のいくシーンになっており、
また、とても切ないシーンとなっていました。
そして、レイにとどめをさされてしまいます。
が、レイによって再生されます。
ここも、レイが「再生能力を身に着けている」というシーンがあるので
納得がいくシーンになっています。
そして、「父」の登場。
ここのハリソン・フォードがまたカッコいい。
まさに円熟した俳優のみが醸し出せる演技。
ここは、胸が切なくなります。
大きな役割を果たしたレイアは活き途絶えてしまいます。
このシーンのR2の姿・・・
涙があふれましたね。
そもそも、レイアとR2から始まったストーリーでしたから。
さらに、ルークが自身のX-ウイングを海中から引き出すシーン。
これも「Ⅴ」の修業にシーンのオマージュとなっていて
今作では、ルークはやすやすと引き上げます。
ここも、感動しました。
ここで流れるサウンドトラックも美しい。
レイに救われたレン。
レイに加勢すべく駆け付けます。
しかし、自身のライトセーバーを捨ててしまったレンは
苦戦します。
そこで、レイが「2本持っていた」うちの1本をレンに転送します。
この「転送」
その前に、二人が対峙するシーンで
破壊したかけらが互いの場所に転送されてしまうシーンが
描かれてるので、ごく自然に映ります。
これも上手いですね。
カイロ・レンが登場して、「どうなっていっちゃうんだろう」
とずっと思っていました。
そして、願わくばダークフォースから抜け出せたらいいのに
と思っていたので、今作の展開はまさに望むべく展開でした。
そして、ラスト。
パルパティーンを全身全霊で止めたレイが命尽きてしまうシーン。
崖を這い上がってきたレン。
レイをしばし抱きしめます。
ここ、ちょっと長めのシーンとなっています。
そうなんです。
「レイを再生するには、自分の命を捧げることになる」
ここで、熟慮しているわけですね。
そして、彼は決意します。
今作は、あの1作目「Ⅳ」を彷彿とさせる冒険活劇となっていました。
また、「スターウォーズってこんなにも美しい作品だっけ」
と感嘆する作品でした。
三十数年に渡ったスターウォーズ。
まさに「サーガ」であった作品。
大団円に相応しい今作であったと思います。