セッションを続けていると、

ずーっと他人に対しての

恨みや怒りを伝えてくださる方がいます。

（ここでの他人は、自分以外の人を指します）

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⁡

そういう時って、

感情が残っている証拠かなと私は思っています。

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⁡

時折、感情があふれてきて

自分を保てなくなってしまう方もいらっしゃいます。

大声で泣いたり、その場にじっとしていられず動き回ったり。

⁡

⁡

そういう時に思うんです。

⁡

⁡

大丈夫。

全部出してしまいなさいって。

⁡

⁡

何も恥ずかしいことはない。

その感情はあなたのもので、

ほかのだれのものでもない。

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感じてもいいんだよって。

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⁡

全部出しきれない方は、

全部出しきっていいと

自分に許可を出して

出し切ることをお勧めしています。

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⁡

ため込んで

何年もくすぶらせ続けることなかれ。

⁡

⁡

消化されない感情は

思考や行動に影響して

現実も記憶もゆがめていきます。

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ある人は、

友達からいじめられた経験を持っていました。

幼いころからからかわれ、笑われ、

人格を否定されるような

ひどいことも言われました。

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⁡

そして、

そうされたことに対して

泣いたら負けだと思って、

泣かないことを決めました。

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⁡

傷ついていたのに。

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悲しみは怒りに代わり、

その怒りはずーっと

心に持ち続けるままとなりました。

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⁡

そしてそれは

いつしか恨みになりました。

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⁡

それは

大人になってからも持ち続け、

人との付き合い方が

下手になっていきました。

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⁡

ひどいことをした友達のことを

普段は忘れていたけれど、

心のどこかで責め続けていました。

“自分は誰にも理解されない”という

思い込みを握りしめて。

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そして

⁡

友達のことを責めているのと同様に

自分のことも責めていました。

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⁡

いじめられないように

たくさんの努力をしました。

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⁡

そして、

その努力が認められ

職場でリーダーとなりました。

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ところが、

⁡

⁡

部署の人間をうまくまとめられない自分に

怒りを感じ、チームの人間が悪いんだと

思うのと同時に、

職務を全うしきれていないことに対し

自分への腹立たしさも感じていました。

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⁡

感じたことを満足するまで感じきって、

終わりにしていくことは大切です。

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⁡

自分の感じたことを感じていいと許可をだして、

充分にその感情を味わうことができたら、

その先に新しい扉があることに気付けます。

⁡

⁡

ほかの人に見られたくないなら、

ひとりになれる場所に移動して、

自分の部屋、ホテル、静かな森、

街ならカラオケルームなどありますよね。

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⁡

感動するドラマを見て泣くのもよし、

自分の心の状態を表した

歌を聴いたり歌ったりして

泣ききるのもいいでしょう。

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⁡

怒りが残っていたら、

その怒りを言葉にして

爆発させきるのも一つの方法です。

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⁡

どんな気持ちもどんな感情も

あなたのものであって、

ほかの誰のものでもない。

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⁡

感じることを許すことは、

次に行くための

とても大事なステップです。

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⁡

そして、

⁡

⁡

その感情を生じた経緯をたどってみると、

意外なことに

思考のズレや自分自身の偏見に

気付くかもしれません。

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⁡

私は、数年前

悲しい経験をしました。

悲しすぎて、

ふとしたことで涙が出てくるほどでした。

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道を歩いているだけで泣けてくる、

ご飯を食べているだけで泣けてくる、

人と話をしてるだけで泣けてくる、

そんな感じでした。

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⁡

あまりにも自分が保てなくなって、

仕事もできなくなっていたので、

別のコーチに頼りました。

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⁡

“この状態何とかしなきゃ“と思っていても、

そう思えば思うほど感情はあふれてきました。

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⁡

“この状態何とかしなきゃ”、という考え方は、

思考と言葉の使い方のずれが発生している状態です。

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⁡

“感じるだけ感じ切ろう”と決めて

感情とかかわり続けた結果、

2か月間ほぼ毎日涙を流す日々でした。

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⁡

そうすることを

私自身にOKを出していたのです。

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⁡

そして、ある日、

⁡

⁡

もういい。

⁡

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そう思いました。

⁡

⁡

十分に味わいつくしたという

満足感がありました。

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⁡

もうそのことを考えるのは

終わりにしよう。

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⁡

そう決めることができました。

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⁡

そしたら、

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⁡

自然と意識は

未来に向きました。

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⁡

先に進むことを考えよう。

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⁡

事情を知らない他人は

こうしたらいいよと

行動を提案してくれます。

⁡

⁡

その提案された行動に

抵抗を感じることもあるでしょう。

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⁡

そういう時は、

⁡

⁡

行動の選択肢が増えたと思って

実際に行動に移すときまで

有難くとっておけばいい。

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⁡

感情を感じ切ることが未完了のまま残っていると、

次の行動へ進むことが難しくなることがあります。

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⁡

それでも前に進める人は、

様々な経験を積んでいるか

自分を制する力が強い人です。

⁡

⁡

自制すると同時に

自分の中に溜まっていくものもあったりします。

⁡

⁡

自分を大切にするということは、

どのようなものであれ

自分の感情を感じることも

大切にすることでもある。

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と私は思っています。

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⁡

大切に扱った感情は

感じ切ることを許していると

ひとりでに終わりを迎えます。

⁡

⁡

すると、

自然と新しい視点に

立つことができるんです。

⁡

⁡

前述した

人との付き合いが下手になった人は、

大声を出して泣くだけ泣いて、

怒りを出すだけ出して、

次のステップに進みました。

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⁡

“理解されない自分”は、

“理解しない自分”を

創り出していたことに

気づきました。

⁡

⁡

そして

どうやって理解を深めていくかを

考えて行動に移しはじめました。

⁡

⁡

それこそいろんな

チャレンジを進めていきました。

⁡

⁡

それまでは不機嫌な上司でしたが、

今ではご機嫌な上司となりました。

⁡

⁡

ご機嫌な上司をしていると、

メンバーが寄ってきました。

メンバーが寄ってくると、

話をする機会が増えました。

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⁡

話をする機会が増えると

誤解が少なくなっていきました。

⁡

⁡

すると、

チームも機能するようになっていきました。

⁡

⁡

自分の中に生じた感情は、

その感情が生じるまでの経緯がズレていたとしても

感情を感じきることは、自分にしかできません。

⁡

⁡

まずは生じた感情をじっくり味わってみる。

味わいきった後、

どんな感情が芽生えてくるか

見つけてみてください。

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⁡

もしかしたら、

なんでそんなに悲しかった？怒ってた？など

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冷静に考えられるようになるかもしれません。

⁡

⁡

あるいは、

よし、前に進もう。

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そんな気持ちが生まれるかもしれません。

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役に立たない信じ込みが生まれたなと思ったら

ご相談ください(笑)

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