今日

今日は彼女に会えない。
おれにとっては退屈な休日だ。
彼女は僕のマンションでお留守番。
こういうすれ違いも寂しいものだ。

カレコレ

月日の流れは早いもので、おれと彼女は、かれこれ１０年付き合っている。
出会いは他愛ない事だったが、ふたりが恋に落ちるには十分だった。
略奪愛。
されたのはおれの方。
気がつけば、今年で１０年間彼女の虜となっていた。
略奪された方には、本当に申し訳ないと思う。
だが、たぶん、おれはこの先も彼女だけを永遠に愛していくだろう。
この１０年、お互いに歳は重ねたが、未だに口喧嘩をした事すらない。
勿論、それは僕より彼女の方が年上で大人であるからだろう。
そんな彼女を思う度に、僕は彼女を精一杯の愛で満たしてあげたいと思う。
結婚。
僕にもそういう日が来るのだろうか。

彼女の幸せが僕の幸せでもある。
彼女が願うならば、僕はどんなちっぽけな願いでも叶えてあげたいと思う。
まだまだ道は続くが、いつかお互いの運命の道が交差するその日まで、今の気持ちを大切にしていきたいと願う。

素直に面と向かって言えない歯がゆさの中、また今年も確実に時間は刻まれていく。

何はともあれ、彼女の幸せだけが、今のおれの願いだ。

はじめまして

おれは夏目貴志。
もちろん僕の名は、大好きな夏目友人帳から借りたものだ。
その名の通りたくさんの友人ができると嬉しいのだが…。
おれ自体、人付き合いが苦手で友達は少ない。
そんなおれだが大切な人はいる。
そんな大切な人との些細な日常を、ここに綴っていければ良いなと考えている。

短い挨拶ですまないが、これからよろしく頼む。
因みに、おれの家には猫がたくさんいる。
黒猫が好きなのだが、毎回不幸な事故で亡くなってしまう。
今いるのは、にゃんこ先生を含め５匹だ。
いずれ紹介していこうと思う。