「納豆は腐っていると思いますか?」


これまでセミナーのなかで何度か参加者にこの質問をしたことがあります。

多くの人の答えが「納豆は腐っている」というものでした。



納豆って本当に腐っているのでしょうか?



「腐っている」とはいったいどういう状態なのでしょうか。


まず簡単に腐敗しているとはどういうことかと言いますと、微生物が有機物を分解していることです。

ということは納豆で考えてみると、

納豆菌が大豆のタンパク質を分解しています。

ですので、納豆は腐敗しているということになります。





。。。





ちょっと待った!



ここからが大切です。

先の行程を腐敗とするならば、米を麹菌が分解している「酒」、牛乳を乳酸菌が分解している「ヨーグルト」、さらにワイン、酢、味噌、醤油、ぬか漬け、、、すべて腐敗している、つまり腐っている食べ物になってしまいます。

ですが、これらの食材は人体に悪い影響を与えるどころか、健康食とされているような物です。



では、
どういうことかと言いますと、



有機物を微生物が分解することは「腐敗」なのですが、
その中で、人体によい影響を与える腐敗を特別に「発酵」と名付け、「腐敗」と区別して呼んでいるのです。


ですので、納豆は納豆菌が繁殖してタンパク質を分解していますが、これは腐っているのではなく、「発酵」しているのです。なぜなら、納豆菌は人体にたくさんのよい影響を与えていますので。