旦那の実家から大量の柿が届きました。
いつも消費に困る大量の柿
とりあえずダンボールの蓋を開けて柿を取り出していたら…
息子がテテテテテテと近づいてきて
私が柿を出すのをジーッと見つめていました。
1個、2個、3個…
そろそろ触りに来るだろうなと思った5個目。
息子がサッと手を出しました。
まだ腕のリーチが短い息子
自分でダンボールの底の柿を拾い上げることはできません。
なのでダンボールの底から彼が手を伸ばして届く高さまで柿を持ち上げました。
息子は、柿を両手で取り上げて大事そうにそっと床に置き、またダンボールに手を入れて柿を待っています。
また柿を少し持ち上げると柿を取って、さっき床に置いた柿の隣に置き、またダンボールに手を入れて柿を待つ息子…
そうか、そういう遊びね。了解です。
私は、せっせせっせと柿を持ち上げます。
息子は、せっせせっせと柿を床に並べます。
どこまでやるのだろうか…
全部出すまでやるのだろうか…
そんなことを思いながら柿を持ち上げていましたが、案の定全ての柿を出し終えて、床が柿に埋め尽くされました。
「これで全部だよ。柿いっぱいだね。上手に並べたね。」
と息子に話しかけていたら
突然、息子は柿を一つ両手で拾い上げ、真顔で柿をぶん投げました。
「え!なに?!なに?!ちょっと待って!!」
驚く私。
柿を取りに行こうとすると、息子はまた次の柿を拾い上げ、ぶん投げます。
「ちょっと、ちょっと!なんで投げるの?!」
もちろん聞いても息子は答えてくれません。
また真顔で柿をぶん投げます。
なぜだ???
さっきまであんなに大事そうに柿を扱っていたのに…
どういう気持ちなんだろう???
気になりました。
柿がクラッシュする心配はあるものの、いつも食べきれないほどの大量の柿なので、一つや二つ無駄にしてもいいか、それより息子の気持ちが気になる…
という心情の私は、じっと息子を観察することにしました。
また床から柿を拾い上げる息子、柿をぶん投げる。
ん?
柿をぶん投げるまでの間に少しフリーズするな…
もう一度床から柿を拾い上げる息子。
柿を両手で持って、チラッとダンボールの中を見ました。
そしてぶん投げる。
ダンボールになにかあんのか??
でも空だしな。
でも投げる前にダンボールの中を見てる…
さっきまで柿を受け取る遊びをしていたな…
柿は取り出せないから手伝ってあげていて…
あ!
もしかして?!!!
私は咄嗟に近くにあった乾麺が入った小さい箱を柿が入っていたダンボールに入れて、底上げをしてあげました。
すると、柿を持ち上げた息子がダンボールの中にそっと柿を入れました。
次の柿も持ち上げて、そっとダンボールに入れる息子。それを繰り返して柿を全て片付けてくれました。
そういうことだったのね…
気付いてあげれなくてごめんなさい。
ダンボールの底に置きたかったけど、手が届かないから置けなくって、それで柿を投げちゃったんだね。
取り出す時は手伝ってあげてたもんね。
なんでその逆はやってくんねーんだよ、てなるよね。
伝えたいけど伝えられないから、柿に想いを込めて、ぶん投げたんだね、きっと。
本当に子どもの考えていることはわからん。が、子どもの目線に立つことで、怒解決できることはいっぱいあるな。それをいかにわかってあげれるかで子育ての大変さは変わってくるのではないだろうか…と思いました。
きっと、心の余裕と柿の余裕が無ければ、柿を取り上げて、子どもは泣いて、母は諭したり、怒ったり…大変な場面になっていたかもしれない。
今回は、うまく意思疎通できたので、息子も満足だろうし、私もそんなに手間じゃなかった。
余裕って大事。
お義父さん、お義母さん、食べきれないほどの柿、ありがとう!!