「恩送り」っていう発想がとても好きです。
「ありがとう」の温かい気持ちを、
次の人に渡す。
車に乗ってる時、道を譲るような。
お互い様だよっていう、その感じが好きです。
何かをしてもらうと、
「お返ししなきゃ💦」って反射的に思ってしまうことが多いんですが。
お返しって
本人に「返す」タイプのお返しと、
別の人に「分け与える」タイプのお返し
の2つがあって。
「返す」だと矢印が当人間しか向かないけど、
「分け与える」ことで矢印が輪になる。
そう、循環です。
循環がキーワードに感じる、今日この頃
考え方も、お金も、仕事も、子育ても。
当人同士の間だけで恩返しを考えるのではなく。
当人以外の周り全体で考えることで、喜びや豊かさが周り周って自分に返ってくるのではないかなぁと。
そう思うようになりました。
特に親孝行について。
親への感謝は、
子どもが思う存分に生きることで、十分なんじゃないかと思います。
長い間、親の顔色を見ながら生きてきましたが、
親の期待に沿った生き方をするだけが、
親孝行じゃないって思うようになってきました。
私が結婚するとき、
母は
「お父さんとお母さんの心配はいらないから。
お母さんより一つでも幸せを感じられる生き方をしてくれたら、それでいい」
と言ってくれまして。
ようやく最近になって、その本質が分かるようになってきました。
親の言う事を聞いて、
親の期待に応えて、
親とお出かけして、お誕生日プレゼント贈って、
そういうのが親孝行だと思っていたけど。
親はそもそも、子どもの幸せしか願ってなかったんですよね…
ただ、あの頃の母は今の私と同じで
自分の子育てに不安だっただけ。
自信がなかっただけ。
子どもに不自由な思いをさせたくなかっただけ。
幸せになってほしかっただけ。
私も私で幼かったから
母に怒られたくなかっただけ。
母に笑って欲しかっただけ。
母が大好きだっただけ。
だから、「親孝行」って親にするモンだとばかり思っていたのですが、
そうじゃなかった。
分かってたつもりだったけど、
ようやく腑に落ちたところです。
だから私も子どもには同じこと言いたいと思います。
誰でもない自分自身を精一杯生きなさいって。
それが全てだよって。
それが私ができる、親への恩返し。