世の中には二種類の人間がいる。

元から歌が上手い人とそうでない人だ。

(いきなりどうした)

 

はい。ということで、いきなりなんだけど、Dr.Hが動画で繰り返し言っていたり、当ブログでも繰り返し書いていたりすることではあるのですが、改めて確認しておこう。

世の中には元から歌カラオケが上手い人がいる。これは事実。

カラオケが上手い人がいるということは、夏夫のように、元から歌カラオケが下手な音痴もいる。

で、元から歌カラオケが上手い人は音痴のことなんて分からないから、的外れなアドバイスをする。

だけど、音痴の人は音痴を治したいと思い、そのアドバイスを実践する。

その結果、音痴は治らず、歌カラオケは才能だと諦めるんだよね。ショボーン

 

やってみないと分からない。だったらまだ希望はありますが、やってみてダメでした。だったら自己嫌悪に陥っちゃいますよね。

うん。つらいよ。夏夫もそうだった。

 

で、何が言いたいのかというと、歌カラオケというものは音楽大学に合格できるぐらい歌カラオケが上手い人と、音楽大学はおろか、音程音符すら合わせることができない音痴の人がいて、お互いの世界地球を知らない。ということ。

うーん。世界地球って表現微妙だったかな。境遇というか、事情というか。

 

ケガをしたから医者に治してもらう。というのとは訳が違うということ。

音痴の人が歌が上手いボイストレーナーに習うということをこの例に合わせると、スポーツ選手にケガを治してもらうようなものか。

スポーツ選手は皆健康です。そうだよね。健康じゃないとスポーツできないからね。

じゃあ、健康になりたい(ケガを治したい)からって、スポーツ選手に健康の秘訣を習うの?

たぶん、スポーツ選手はケガの治し方なんて知ったこっちゃないし、元から健康だから、今更健康になる方法なんて教えられっこないだろうね。

じゃあ、医者は皆健康か?っていうと、そうでもないよね。医者の不養生という言葉があるぐらいだ。

でも、そんな人だけど、ケガを治すことはできる。

だから、歌カラオケが上手くなりたいからと、既に歌カラオケが上手い人に習っても上達しない。歌カラオケが上手い人は音痴を知らないからね。

 

もちろん、音痴の側だって、歌カラオケが上手い人のことはよく知らない。だからこそ、歌カラオケが上手い人に習えば上手くなると思ってしまうんだね。

 

 

長々と前置きを書きましたが、ここでようやく本題。

 

こんな動画見つけた。

まあ、対象が未成年みたいなので、本当に練習をしていなかったり、意識が低いのかもしれない。

だけどね。音痴だった側から言わせてもらうと、いくらこっちが一生懸命にやったとしても、伝わらないことだってあるんだよ。

 

どういうことかというと、前置きで書いたように、お互いの世界地球を知らないから。音痴が必死に一生懸命練習したところで、音楽大学に受かるぐらい才能ある人にとっては、練習していないも同等なんですよ。

「下手の考え休むに似たり」って言葉があるけど、まさにそう。音大生にとっては練習を休んでいるように見えちゃうんだろうな。

 

そうだね。数字を持ち出して例えるのであれば、講師側。つまり音大生だね。講師側は練習してきて1から10ぐらいの伸び上矢印を期待するわけ。自分がそのぐらい伸びたから。

まあ、音大生は12時間ピアノの練習をするとか聞いたことがあるので、生徒側でそこまで練習することはないだろう。と見積もって、10ぐらいの伸びというより、3ぐらいの伸びを期待するかもしれない。

なんだけど、生徒側が必死に一生懸命練習したところで、1から1.01ぐらいしか伸びなかった。だけど、講師側からすると、1.01が小数点以下で四捨五入され、1に見え、練習してこなかったかのように見えてしまう。

結果、生徒と講師の間ですれ違いが生じてしまうんだね。せっかく一生懸命練習したのに。って思ってしまう。

で、そうやって、自分には才能が無いと思い込んでしまうんだよね。

 

その対策として、この動画では練習の方法も教えると言ってはいるんだけど、同じ練習の方法にしたからといって、期待できる伸びが得られるとは限らないし、それはそれで期待した伸びが得られなかったら

講師「本当に練習したの?」

生徒「あれー?たくさんしたんだけどなーおかしいなーなんでできないんだろう?」

講師(たくさん練習したようには思えないんだけどな…)

というすれ違いが生じてしまう。

練習の方法を教えたがゆえに、講師側が生徒側の世界地球を知っていると勘違いすることにもなりかねない。

結果、練習することすら嫌になって、自分には(以下略)

 

じゃあどうしたらいいのか?夏夫は何か対策知っているのか?って問い詰められそうだけど、根本的な原因がお互いの世界地球を知らないからなんだよねー

音大生に音痴の世界?境遇?気持ち?事情?なんか分かりっこない。というのが根底にあるからね。

じゃあ、分かればいいのか?と言われると、それはそれで困難だと思う。というのも追体験できないから。

ピアノだとまだマシなのかもしれないけど、歌カラオケだったら、本当にそう。音大生は音痴を再現できないからね。

声とか再現できたとしても、それはあくまで真似であって、本質ではない。元から歌カラオケが上手いのだから、真似も上手だろうし、生徒と同じ声で出せることはあると思う。だけど、明らかにそれしか出せないという状態じゃないからこそ、再現できていない。

結果、的外れなアドバイスしかできないし、続きは前置きで書いたような感じになる。

 

だから、この問題に対する夏夫なりの解としては、理想は講師である音大生が音痴を理解することなんだろうけど、それはとても困難だし、理解できないからこそ、音楽大学に合格できるのだと思う。かといって、音痴の理解ができないのであれば、お互いの世界地球を知らないままなので、解決は無理だろうなと思う。

結局無理なんかーい!ムキーって声が聞こえてきそうですが、ごめんなさい。

 

でもねー音楽音符とか歌カラオケって自分の思いとか、そういうものを伝えるためにあるものだよね。

それなのに、練習したことが伝わらないってなんだか悲しいえーんね。