着物は普段着ますか?
着物にはそれぞれ意味があることを知りました。
1月25日金曜日
木村幸啓(こうけい) 文化講演会&作品展
メイシアター展示室
西陣の帯職人、光沢のある貝殻、あわびの色彩箔を活用することで
綴れ螺鈿織りの技法を編み出した方です。
ハタ織り職人が減っている。室町時代には3000件あったのが、今では600件。
その中で螺鈿織りが出来る人が高齢化している。
一つの作品が出来るまでには何カ月もかかる。
帯は分業作業、図案、柄の作者、
織る、箔を織り込む、素材を組み合わせるのは手でしか織れない。
展示室には約50点の綴れ螺鈿織りで出来た帯が展示されていました。
二条城の天井柄、唐草、孔雀など色んな柄があるがすべて、箔を織り込んであるので立体感のあるすべてが見方によって、輝きが違う。
お太鼓になる部分を華やかにしていたり、近年帯を横からもみられることもあるので、裏地にも絵柄があるものもつくられているそうです。
見に来られてる人も、着物姿のひともいてました。
木村幸啓先生は、帯を知るには着物のことを知られなくてはならないと勉強されて、
着物の意味をいまいろんな講演をされているんです。
その講演会に参加させてもらったのですが、
皆さんも一緒に考えてください。
「女性の着物はなぜ、八寸幅なのか知っていますか?」
だれにでも、どんな体系にも合うようにと作られている。
臨月のときにも着物が着れるように作られてる。
おはしよりが女性にだけあるのも、どんなときでも着れるようにと考えられている。
では「身八つ口が女性にだけあるのでしょうか?」
いろいろな説があるのですが、
女性が子供に乳を飲ませるのにさっと飲ませてこそっと閉じれるようなためだったようです。
昔は着物が普段着だったので、いちいち脱ぐのは大変だったのかもしれません。
なるほどと思う内容ばかりでした。
そして日本人らしいと思ったのが
「着物はなぜ後ろを飾るのか?」
帯などで後ろを飾る。これは武家社会、一歩下がって控えているということだそうです。
「成人の日になぜ振袖を着るのか?」
19の厄を振りはらう。長い振袖で好きな人を包むとも考えられ、
留袖(既婚女性が着用)は両家をトメルなど
何気なく聞いていた着物用語がすべて意味があって
昔の人はよく考えられていたんだなと思いました。
着付け勉強しなくても、母親が来ている姿を見て着付けを覚えて、
このような言葉を覚えていたということだそうです。
だから着物をきてほしいと講演してるそうです。
私も一年に一度着物を着るのですが、着物を着るのは大好きなんです。
でも、着物をどのように着るのか忘れてしまうので、
忘れないように着物を来て、普通に出かけて行きたいなと思いました。
取材は素敵な出会いがあって幸せです。
写真撮り忘れました。ごめんなさい。