「沖縄の人は放射性物質に無関心だから、私たちが変えていく!」という気持ちが前に出すぎると、やっかいな存在になりかねません。勝手に他所から来て、無知だと馬鹿にされたような。それでクレームを出してきたら…不気味で「文句ばっかり言うんだったらこないでー」と思われかねません。

18歳まで沖縄で過ごし、進学就職と東京千葉で17年過ごした自分としては両方の気持ちがわかります。何かアクションをしたいのならば、「郷に入らば郷に従え」で、沖縄流の根回し交渉術を学んでやりたいことを進めてほしいです。

たとえば地元の有力者・影響のある人に話しを聞いてもらい、共感をしてもらった上で「地元の人と一緒に」行動できませんか。また、ラジオなどメディアを利用して、「助けてほしいので協力してほしい」スタンスで進められませんか。

「無知でのんびりしている沖縄も助けてあげるんだよ!?」というイライラが伝わると、地元民からの理解は得られないと思います。ないちゃーがたくさん来て勝手にコミュニティ作って自分らは排除された、面白くない! となったら、地元の人も新しく来る人も両方アンハッピーです。


昭和51年生まれで35歳の筆者ですが、小中学校では反戦教育をバッチリ受けてきました。「沖縄は内地に捨てられた」という意識は根強いです。また、ないちゃーが沖縄の資源を利用して儲けていることを快く思わない(これはどこでも当てはまると思いますが)向きも聞きます。


「ちゅらさん」ブームあたりから、沖縄のイメージが向上して、沖縄大好き!な本土のファンも増えたようですが、「陽」の面だけを見ないで、沖縄がずっと抱えている「陰」の部分も理解してください。


どうか「琉球処分」以降の沖縄の歴史を知ってください。と書こうと思って検索していたら、先日失言のあった防衛大臣が「琉球処分を知らない」との報道が…。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111207/plc11120707160006-n1.htm

勉強する時間が全くこの先生には与えられていないのでしょうか?


とにかく、沖縄はドラマのようなパラダイスではありません。過剰な期待を持ってきて、そして失望して嫌いになる方もいらっしゃると伺っています。でも、住む場所をいい場所にするかどうかは自分の気持ち次第、動き次第です。せっかく避難して行く場所なのだから、地元の人と仲良くして居心地良く暮らしましょう!