インタビューブログ「ヒキダシ。」
今年最初にご紹介させていただくのは、評論家・コラムニストの常見陽平さんです。
『リクルートという幻想』・『女子と就活』などの著書やメディアへの出演、多数。
【著者デビュー作は紀伊國屋書店新宿本店で短期間で130部を販売!】
まずは、著者になるまでの経緯を教えてください。
→実は幼いころからテレビやラジオや本といった各種のメディアが大好きで、いずれは物書きをしたいと思っていました。しかし、20歳のころに大学で社会学部から商学部に転学部したことで、ビジネスの世界に行くことを決め、一度は著者作家になるという夢を断念したのでした。にも関わらず、社会人になってからも「人に何かを伝えていきたい」という心の奥底に秘めたる気持ちは変わることがなく、また、期せずして会社生活を通じて著者活動の基礎を築くことができ、そんなときに偶然書けるテーマ(「20代のキャリア」について)と出版社が見つかり、物書きデビューの機会をいただきました。そして、その本を取り扱っていただいた紀伊國屋書店新宿本店において、短期間で130冊を販売したことで各種メディアからも取材を受けるようになり、そのことがきっかけで仕事のオファーが来るようになり、あらためて著者として活動していくことを決意しました。
常見さんの中に幼少のころからの確固たる軸(やりたいコト)があったからこそ、周りからの支援も得られて、チャンスを掴んでこられたんですね。

【今後の目標は出版する本の数を減らすこと???】
では、これからの著者としての活動についての目標や方向性をお聞かせください。
→出版する本を今後減らすことで一つ一つの作品に集中し、より「たしかな」ものを作り上げてゆきたいと思っています。また、過度に本に依存することなく、講演やコンサルなど発信する形にもどんどん幅を持たせてゆき、いろいろな場で表現をしてゆきたいと思っています。サラリーマンの経験などもあり、多様な視点を持っているというのが私の特徴だと思うので、そういう見方もあるんだ、という気づきを提供をしていくことが私の価値だと思っています。
今、軌道に乗っている本の出版を減らす、という方向性には驚きましたが、それだけ1つ1つのテーマを深堀りし、読者にしっかりと考え方を伝えてゆきたい、という常見さんならではのこだわりなのではないかと思います。また、本に依存しないという話では、伝える形をいろいろ変えることで文字では伝えることのできなかった微妙なニュアンスを直接ご自身の言葉で伝えたいという想いがあったことかと思います。
さて、常見さんはこれまでいくつかの会社に所属し、1企業人としてのご経験もお持ちでいらっしゃいますが、そんな常見さんが社会人生活を通じて得た、貴重な教訓をぜひ教えてください。
→まずは何といっても社会でビジネスをしていく上で欠かせない、「お客さまからお金を頂く」ことの大変さを知ったことです。そして、お客さまからお金を頂く上では、「お客さまの課題の解決」と「お客さまからの信頼」の2つの要素が必要不可欠ということを学ぶことができました。特に信頼というワードは重要で、笑顔で接する仲良しの関係性だけでは相手から真の信頼を得ることはできず、ビジネスとしての本当の意味での信頼を勝ち得るためには、商品・サービスに詳しいことがベースにあった上で、「真剣さ(がむしゃらさ)」を感じる利他的な精神が必要である。ということを20代にうちに学べたことは、後の人生に大きな影響を与えてくれています。
なるほど。若くしてお金を生むための「秘訣」を修得されていらっしゃったんですね。若いころの企業人としての経験が今の常見さんの考え方の礎となっていることがよくわかりました。では、若干切り口を変えて、作家活動はもちろんのこと、これまでの社会人としての一番の成功体験を教えていただけますでしょうか?
→リクルート在籍時代に通信サービスの販売促進担当として見込み顧客を1クォーターで約6,000社集めるなどによりMVPを受賞した経験や、出版した本の売上部数などといった目に見える成果よりも、気持ち的なことになりますが、私の意見によって世論を動かせた(と思った)ことが一番の成功体験であったかのように思います。具体的には、執筆活動や評論活動を通じて、新卒一括採用の悪者論に一石を投じたり、組織に所属することの重要性を説いて、ある一定の「世論への影響」を与えられたことが挙げられると思います。これらの内容については、私の記事に対して識者や読者の方からも数多くの反響がありました。そして、それがいろいろなメディアに飛び火したことである一定の世論を形成することに成功しました。これからも、私の独自視点からの表現により、世間の人々にものごとの新しい考え方を提供し、問題提起をしていきたいと思います。
素敵なエピソードを披露していただき、ありがとうございます。数字的なことや、会社からの表彰などといった目に見える形でないものを追い求められている姿に、評論家・エッセイストとしての「プロフェッショナル」を感じることができました。
【20代の若者への金言をいただきました】
キャリアについて評論家の立場として今の20代の若者に伝えたいことはどういったことでしょうか?
→40歳の今だからハッキリと言いますが、よく働き・よく学び・よく遊びを実践することです。よくわからないようであれば、まずは仕事にまみれてみるのもいいですね。会社員としての経験は、とても大切です。会社は最高のビジネススクールだし、ソーシャルネットワークだと思います。実務を通じて、ビジネスマナーを知り、仕事のいろはを覚えたり。そこで基礎を学ぶのはとても大事なことです。最近、新進気鋭のベンチャー企業などで働く志の高い若者と接していて感じるのは、社会人としての基礎を知らないのに根拠もなく期待値のみで仕事を語っていないか?ということ。木を見て森を語ったり、最短距離で成果を出そうとするのもいいけれど、まずはがむしゃらに働いてみて、社会人・仕事人としての基礎を身に着けてからでも遅くはないのでしょうか。
さすがの説得力です。若いころの会社での土台づくりが30代以降に活きてくるんですね。ぜひとも20代の社会人の方々には、おおいに参考にしていただきたいものです。最後に、常見さんの20代の頃はどういった社会人生活を送っていらっしゃったのでしょうか?
→私が若いころは不器用で、自分自身に全く満足していなかったです。でも、今思えば不器用だったからこそその分頑張って、摩擦を恐れずいろいろなことに挑戦して、失敗してもそこからたくさんのことを学ぶことができました。
なるほど。仕事も夢も、何事も諦めずに最後までやり抜く「気持ち」こそが20代の若者にとって一番大切なものなのかもしれませんね。インタビューどうもありがとうございました!

■インタビュー後記・・・
インタビューを終えて、常見さんのストイックなものごとの考え方に感銘を受けるとともに、世の中に見えない「なにか」をこれからも投げかけていってくれるであろう期待感いっぱいで帰路につきました。以前常見さんが関わられていらっしゃった、さまざまな業界にソリューションを提供するビジネスをやられていたころ、ご自身でセミナーを作り上げ、セミナーを通じて「人の育成」と「組織の活性化」を提供する3,000万円のパッケージ商品がいくつも売れたというエピソードを披露していただき、その数字(金額)に私は驚かされていたのですが、むしろその金額などはどうでもよく、セミナーを通じてクライアントの心を動かすことができたことにやりがいを感じていらっしゃったのだろう、と後になって気づきました。常見さんが見る世界と、そこから表現される言葉は、それを見聞きした人の心を動かし、そしてそれは組織を動かし、やがては世の中全体を変えていってくれることかと思います。
~~~常見陽平(つねみようへい)さんプロフィール~~~
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、コンサルティング会社を経てフリーに。
現在、評論家・コラムニストとして活躍中。
杏林大学・千葉商科大学・武蔵野美術大学非常勤講師
HR総合調査研究所 客員研究員
株式会社クオリティ・オブ・ライフ フェロー
就活の栞編集長
専門分野は新卒採用、就職活動、キャリア論、若者論など
陽平ドットコム http://www.yo-hey.com
今年最初にご紹介させていただくのは、評論家・コラムニストの常見陽平さんです。
『リクルートという幻想』・『女子と就活』などの著書やメディアへの出演、多数。
【著者デビュー作は紀伊國屋書店新宿本店で短期間で130部を販売!】
まずは、著者になるまでの経緯を教えてください。
→実は幼いころからテレビやラジオや本といった各種のメディアが大好きで、いずれは物書きをしたいと思っていました。しかし、20歳のころに大学で社会学部から商学部に転学部したことで、ビジネスの世界に行くことを決め、一度は著者作家になるという夢を断念したのでした。にも関わらず、社会人になってからも「人に何かを伝えていきたい」という心の奥底に秘めたる気持ちは変わることがなく、また、期せずして会社生活を通じて著者活動の基礎を築くことができ、そんなときに偶然書けるテーマ(「20代のキャリア」について)と出版社が見つかり、物書きデビューの機会をいただきました。そして、その本を取り扱っていただいた紀伊國屋書店新宿本店において、短期間で130冊を販売したことで各種メディアからも取材を受けるようになり、そのことがきっかけで仕事のオファーが来るようになり、あらためて著者として活動していくことを決意しました。
常見さんの中に幼少のころからの確固たる軸(やりたいコト)があったからこそ、周りからの支援も得られて、チャンスを掴んでこられたんですね。

【今後の目標は出版する本の数を減らすこと???】
では、これからの著者としての活動についての目標や方向性をお聞かせください。
→出版する本を今後減らすことで一つ一つの作品に集中し、より「たしかな」ものを作り上げてゆきたいと思っています。また、過度に本に依存することなく、講演やコンサルなど発信する形にもどんどん幅を持たせてゆき、いろいろな場で表現をしてゆきたいと思っています。サラリーマンの経験などもあり、多様な視点を持っているというのが私の特徴だと思うので、そういう見方もあるんだ、という気づきを提供をしていくことが私の価値だと思っています。
今、軌道に乗っている本の出版を減らす、という方向性には驚きましたが、それだけ1つ1つのテーマを深堀りし、読者にしっかりと考え方を伝えてゆきたい、という常見さんならではのこだわりなのではないかと思います。また、本に依存しないという話では、伝える形をいろいろ変えることで文字では伝えることのできなかった微妙なニュアンスを直接ご自身の言葉で伝えたいという想いがあったことかと思います。
さて、常見さんはこれまでいくつかの会社に所属し、1企業人としてのご経験もお持ちでいらっしゃいますが、そんな常見さんが社会人生活を通じて得た、貴重な教訓をぜひ教えてください。
→まずは何といっても社会でビジネスをしていく上で欠かせない、「お客さまからお金を頂く」ことの大変さを知ったことです。そして、お客さまからお金を頂く上では、「お客さまの課題の解決」と「お客さまからの信頼」の2つの要素が必要不可欠ということを学ぶことができました。特に信頼というワードは重要で、笑顔で接する仲良しの関係性だけでは相手から真の信頼を得ることはできず、ビジネスとしての本当の意味での信頼を勝ち得るためには、商品・サービスに詳しいことがベースにあった上で、「真剣さ(がむしゃらさ)」を感じる利他的な精神が必要である。ということを20代にうちに学べたことは、後の人生に大きな影響を与えてくれています。
なるほど。若くしてお金を生むための「秘訣」を修得されていらっしゃったんですね。若いころの企業人としての経験が今の常見さんの考え方の礎となっていることがよくわかりました。では、若干切り口を変えて、作家活動はもちろんのこと、これまでの社会人としての一番の成功体験を教えていただけますでしょうか?
→リクルート在籍時代に通信サービスの販売促進担当として見込み顧客を1クォーターで約6,000社集めるなどによりMVPを受賞した経験や、出版した本の売上部数などといった目に見える成果よりも、気持ち的なことになりますが、私の意見によって世論を動かせた(と思った)ことが一番の成功体験であったかのように思います。具体的には、執筆活動や評論活動を通じて、新卒一括採用の悪者論に一石を投じたり、組織に所属することの重要性を説いて、ある一定の「世論への影響」を与えられたことが挙げられると思います。これらの内容については、私の記事に対して識者や読者の方からも数多くの反響がありました。そして、それがいろいろなメディアに飛び火したことである一定の世論を形成することに成功しました。これからも、私の独自視点からの表現により、世間の人々にものごとの新しい考え方を提供し、問題提起をしていきたいと思います。
素敵なエピソードを披露していただき、ありがとうございます。数字的なことや、会社からの表彰などといった目に見える形でないものを追い求められている姿に、評論家・エッセイストとしての「プロフェッショナル」を感じることができました。
【20代の若者への金言をいただきました】
キャリアについて評論家の立場として今の20代の若者に伝えたいことはどういったことでしょうか?
→40歳の今だからハッキリと言いますが、よく働き・よく学び・よく遊びを実践することです。よくわからないようであれば、まずは仕事にまみれてみるのもいいですね。会社員としての経験は、とても大切です。会社は最高のビジネススクールだし、ソーシャルネットワークだと思います。実務を通じて、ビジネスマナーを知り、仕事のいろはを覚えたり。そこで基礎を学ぶのはとても大事なことです。最近、新進気鋭のベンチャー企業などで働く志の高い若者と接していて感じるのは、社会人としての基礎を知らないのに根拠もなく期待値のみで仕事を語っていないか?ということ。木を見て森を語ったり、最短距離で成果を出そうとするのもいいけれど、まずはがむしゃらに働いてみて、社会人・仕事人としての基礎を身に着けてからでも遅くはないのでしょうか。
さすがの説得力です。若いころの会社での土台づくりが30代以降に活きてくるんですね。ぜひとも20代の社会人の方々には、おおいに参考にしていただきたいものです。最後に、常見さんの20代の頃はどういった社会人生活を送っていらっしゃったのでしょうか?
→私が若いころは不器用で、自分自身に全く満足していなかったです。でも、今思えば不器用だったからこそその分頑張って、摩擦を恐れずいろいろなことに挑戦して、失敗してもそこからたくさんのことを学ぶことができました。
なるほど。仕事も夢も、何事も諦めずに最後までやり抜く「気持ち」こそが20代の若者にとって一番大切なものなのかもしれませんね。インタビューどうもありがとうございました!

■インタビュー後記・・・
インタビューを終えて、常見さんのストイックなものごとの考え方に感銘を受けるとともに、世の中に見えない「なにか」をこれからも投げかけていってくれるであろう期待感いっぱいで帰路につきました。以前常見さんが関わられていらっしゃった、さまざまな業界にソリューションを提供するビジネスをやられていたころ、ご自身でセミナーを作り上げ、セミナーを通じて「人の育成」と「組織の活性化」を提供する3,000万円のパッケージ商品がいくつも売れたというエピソードを披露していただき、その数字(金額)に私は驚かされていたのですが、むしろその金額などはどうでもよく、セミナーを通じてクライアントの心を動かすことができたことにやりがいを感じていらっしゃったのだろう、と後になって気づきました。常見さんが見る世界と、そこから表現される言葉は、それを見聞きした人の心を動かし、そしてそれは組織を動かし、やがては世の中全体を変えていってくれることかと思います。
~~~常見陽平(つねみようへい)さんプロフィール~~~
北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
リクルート、玩具メーカー、コンサルティング会社を経てフリーに。
現在、評論家・コラムニストとして活躍中。
杏林大学・千葉商科大学・武蔵野美術大学非常勤講師
HR総合調査研究所 客員研究員
株式会社クオリティ・オブ・ライフ フェロー
就活の栞編集長
専門分野は新卒採用、就職活動、キャリア論、若者論など
陽平ドットコム http://www.yo-hey.com

