有と別れた私はその後もそれなりにたくましく生きていた。
辛い時は日本にいる友人の手紙や電話に励まされた。
手紙は月に平均しても20~30通を超えていた。
そんなに仲良くなかったクラスメイトからも
激励の手紙はよく届いた。
その中によくいろんなカセットも同封されていて
今までに聴いたこともないようなアーティストのものまで
沢山聴いた。
この年、日本では「ゆず」や「宇多田ヒカル」「浜崎あゆみ」
などがブレイクしていたらしい。
アメリカではエミネムやブリトニーがデビューし、
TLCやデスチャ、ウィルスミスやローリンヒル、JAY-Z、アリーヤなどが
爆発的に売れていた。
親友の手紙はほぼ日記状態で毎日授業中に書かれていた。
私はそんな彼女の手紙が好きだった。
中学の時にちょこっと付き合ってた元彼からも手紙が届いたりしていた。
そんな中、私がいつも心待ちにしていた手紙・・・
それがフランスからのハルの手紙だった。
彼の字すら大好きだった。
彼からの手紙を手に取ると踊りだしてしまいそうなくらい
テンションが上がる。
何度も何度も暗記するほど
私は彼の手紙を読んでいた。
彼から届いた手紙はすべて今も大事にとってある。
彼の書く字
彼の作る文章
彼の選ぶ話題
すべてに私はときめいていた。
これが恋なのか・・・
17歳の冬
私は毎晩ハルに語りかけていた。
「好き・・・会いたいよ」
続く

