★これは紛れもなくただの日記で、ほかの一切の目を気にせず自分の内側で行われたことを記録するもの。
ストーリーや起承転結があるものでもない。読むも読まないも、それはあなたの自由です。合わない、と思ったらページを閉じてくださいね★
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コロナが日本でもはやり始め、ロックダウンへのカウントダウンが始まっていた頃、一足早くロックダウン中のパリに住むお姉ちゃんは、コロナとは関係ないところで気持ちが落ち込んでいた。
オンラインで会話をしていると、彼女の気持ちのアップダウンが画面越しに伝わってきて、
そばにいられたら、一緒にあったかいお茶でも飲むのにな
と胸がきゅうっとなった。
1人で、パリの自宅でロックダウンしているお姉ちゃんを想ったら気が急いた。
そうだ、もうすぐお姉ちゃんの誕生日だ、なにかサプライズで送ろう。
その時ちょうど、少し前から人の名まえを見ていると訴えてくるものがあったことを思い出した。
でも、もちろん頼まれてもいないのに勝手に人の名まえを読むことはできない。(なんだかのぞき魔みたいだし。)
だけど、お姉ちゃんだったら、お姉ちゃんだったら万が一いやだったら言ってくれるだろうし、受け取ってくれるかもしれない。
今わたしができる最大限のことは、これだと思う。どんなものより、これだと思う。
不思議な確信があった。
はるな という名まえからは、信じられないくらいたくさんのあたたかい景色を見せてもらった。(内容は秘密)
私は少し泣いて、色々なことを思い出し始めていた。
どうして忘れてしまっていたんだろう。
なかったことにしちゃったんだろう。
小さなころは、たくさんたくさん奇跡が起きていたこと。
おかしいな、サンタさんって、「本当に」いるはずなのに。「いたのに。」作り話だなんて、そんなはずないのに。
なんでだろう、「あそこでは飛べた。」羽を付けるとか乗りものに乗らなくても、自分のからだ一つで。ぽんっと地面をけって、そのあと平泳ぎするみたいに空気をかきわけていくと、自然と。高いところまでいけば勢いがついてびゅーんと。
なんでだろう、ここは少し勝手が違う、歯がゆい。
なんでだろう・・・ここは少し違うんだ。
「変」になっちゃいけない。
ここでは、生きづらくなる。
そうして私は自然と、たくさんの奇跡に蓋をした。
コロナが運んできたものはなんだろう。
それは自分自身へのロックダウン(こもること)と、奇跡の再来だった。
その後、自分からの強い後押しがあって、その「名まえを読む」ことを広く公募することになる。それはまた別の話。
後日談で、お姉ちゃんへの国際郵便はコロナの影響で届くのに3カ月ほどかかる場合がある、と言われ、万が一届かないことを思ったら不安だったので(私にとったら重要書類)メールで送ることにした。
でも、ほんとは手紙で届けたかったな。
昔の人は、手紙一つでさえ、想いを誰かに届けることでさえ、大きなチャレンジだっだんだろうな。(まして海外なんて、海の向こうの人に想いを伝えられるなんて誰が想像しただろうね。大昔はってことね。)
誰かが誰かを想って、強く想って、色んなことが発展していったはず。
人間も悪くない。
正直に言えば、宇宙人や魔法使い、変人奇人(と、今だったら思われるであろう人たち)が当たり前にその辺に歩いている、そんな未来を生きているうちに見たい。
見られるかな。
孫の世代くらいだったらどうだろう。
見てみたいな。
私へ
もうなるべく、嘘はつきません。少なくともあなたの前では。
だれの迷惑にもならないもん、自分で思ってるくらい、いいよね。
*続く*