前回までのあらすじ



幸子は気づいた。
あ!デザートに食べようとしてたデニッシュ置き忘れてきた!
しかし時すでに遅し。さちこの乗った電車は走りはじめていた。



〜〜〜〜〜〜



そんなこんなでついに夫に打ち明ける時がきた。

しかし私が変わっているのかなんなのか、重要な話ほど半笑いでへらへら伝えてしまう。←




あのね、だからなんだって話だし特に何も変わらないんだけど、、、
わたしパンセクシャルだと思うのよね。




え、、、?
パンセクシャルって何?(そらな




そこからパンセクシャルの説明やら気づいた経緯やら、別に何か変わるわけじゃないけど言っておきたかったことやらをなるべくフラットに伝え。


夫の電車の時間が来たのでタイムアウト。

じゃあねー

と穏やかに手を振った後に、小刻みに手のひらが震えていたのに気づいた。




帰り道、なんとなく気分が落ち込んでいるのと、でもそれ以上に自分の奥底から

ありがとう

という声が聞こえてくるのを感じた。




つづく。