恩送りとは、誰かからうけた恩を直接その人にではなく、別のだれかに送ること。
Wikipediaより。
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最近、この感覚がなんとなく腑に落ちてきていて。書いておきたかったので記録します。
でも正確には、べつの誰か というのは結果論で、自分のパワーにする というのが1番しっくりくる。
これは経験からくるものなんですが、私は小学生くらいの時から、やたら先生とかに期待されることが多い子どもでした。所謂優等生タイプだったんですね。学級委員とか、なにかの代表とか、そういうものに選ばれやすかった。でも自分としては、期待されるとすごく嬉しい反面、それに応えなくては、がっかりさせたくない、という気持ちが強く出すぎてしまい、結果自分の本意からずれていってしまったり、自分の気持ちを置き去りにしたりすることがとても多かったです。だから器用貧乏というか、なんか深みにかける少女時代でした。笑
高校生くらいからは、その反動でどんどん落ちぶれていったのですが、逆にそこに甘んじるというか、そうすることで自分を守っているのも嫌になってきて。
というか、自分の好きなことだったら、頑張ることとかって苦労ではないよな、、と。努力ではあるけど、、と。そもそも、小さな頃から興味があるのは、ひとのこころだったり表現だったりしたので、小さい頃から好きだった舞台の道へと進んだのですが。
でもね、根本がね、変わってなくて。
少し話がずれてしまうのですが、私は妊娠がわかって劇団を辞めるとき、もっとやりたかったという悔しさはもちろん、
申し訳ない
という気持ちがすごくあったんです。
自分で言うのもなんだけど、劇団でも、研究生という立場としては大きすぎる役をもらったり、本当にたくさんのチャンスをもらった。
そしてそれは、私が特別秀でていた、とかそういうことではなく、まぎれもなく、「可能性」にかけてもらったチャンスだった。どんな花が咲くのか、そもそも花なのかもわからないけど、水をあげる、みたいな。笑
そういう意味では、まだ芽吹いてさえいない段階で辞めてしまったことを、すごく悔しく感じたし(実際、なにかもう一歩進めそうというか、自分のお芝居に関して脱ぎたい皮が見えそうな見えなさそうな、そんな時期だった。あくまでも自分の体感として。)
なにより申し訳なかったんだよね。
辞める時も、
たくさんたくさんチャンスをいただいたのに、なにも返せなくて、すみませんでした
って言ったのを覚えている。
(当時は、もう2度とお芝居をやることはないと思っていたからね。)
でもね。きっとちがうんだよね。
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また話は変わって。笑
今、クラウドファンディングとか多いですよね。
そして私も、この人なら、という人には惜しげも無く応援したくなるタイプです。
それは理屈ではなく、あ、この人なにかやるんだ、じゃあ応援しよう、みたいな。
舞台とかもそう。
リターンがついているものも多いのですが、お返しがほしい、という気持ちは私の場合はなくて、ものも、気持ちも、お返しはいらないんだよね。笑
(もちろん、リターンが魅力的で応援する時もある)
しいて言えば、
お返しは、未来(つぎ)へ。
という感じ。
その人のワクワクや信じているものへ、繋げていってほしい。
それが結果、別のだれかを救うこともあるかもしれない。
恩送り。
そんなことを思っている時、じゃあ自分は?って思って。
まぁそもそも、主婦になって、好きなお芝居もマイペースにやっている今、私になにかを期待してくれる人がいるのかすらあやしいですが。笑
でもね、誰よりも、自分には期待しているの。笑
むしろ、その積み重ねをした数年だった。幼少期からなにかと他人軸になりがちだった私にはけっこう大変な作業。笑
自分のワクワクや見えるビジョンを、もう絶対に曇らせたりはしない。
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そして、気付いたんだよね。
あ。
そうか。
別に
だれか
にならなくてもいい。
あの先生も、あの大人も、あの大好きな人も。
私に期待してくれた人はみんな、
その、そのまんまの私に、時間や、お金や、チャンスを、投資してくれたんだな、って。
その人の望む、だれか にならなきゃってどっかで思ってたんだけど、ぜーんぜん違う。
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私、いまね
またあの人たちと同じ舞台に立ちたいし、あの人たちだけじゃない、たくさんの人と舞台で出会っていきたい、立ちたい。
自分でもっともっとワクワクするパフォーマンスもつくっていきたいし、
自分が書いた脚本を役者さんたちに演ってほしい。
失敗も、挫折も、恥ずかしい想いも、なーんもかんも、こわくない。
ていうか、こわいけど、恥ずかしいけど、大丈夫。
誰かを失望させることですら、どうでもいい。笑
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ありがとうございます。
溢れても溢れても止まらないくらい、今までもらった期待やチャンスが、
今、うれしい。
私はそのすべてを、
一滴残らず、自分のパワーにして、想像して、創造していきます。
進んでいきます。