すべては君の手の中に


これは、私が勝手に恩師だと慕っている人がくれた言葉です。一字一句あっているかわからないけど(おい


私が舞台に初めて立ったのは、たぶん中学一年生の時。所沢市の小中学校生を対象にした 所沢少年少女歌劇団 というミュージカルのオーディションに受かって、劇団鳥獣戯画(すんごい老舗の劇団!)の座長の知念正文さん演出の舞台に出た時です。


1番衝撃だったのはね。


こんな大人がいるんだ!!!!


ってこと。

それまで、家族とか先生とか友達の親とかしかいわゆる 大人 を知らなくて。


こんなに真剣に何かに取り組んで、夢中になって、いい舞台をつくるために、子どもとか関係なく正面からぶつかる人。

最初はこわくてね。笑
なにこのおじさん!全然子ども扱いしてくれない!って。笑

たくさん怒られたけど本当に本当に楽しかったし、終わった時は(一回きりのやつだったのです)全員ぼろぼろ泣いてました。
今でも思い出すと泣けてくる。

知念さんの目はきらきらしててね。本当にきっらきらしてて。たまにふらっと舞台も観にいくんですが、今も変わらずです。(余談だけど、知念さんの娘さんが、今は鳥獣戯画の次世代の看板女優になりつつあるんだけど、彼女の身体能力は本当に本当にすごい。日本でもトップレベルだと思う。彼女のお芝居観に行くだけでも価値あり!)


その後はなんとなくお芝居と距離を置いていて(なんでだろ?思春期?)大学で、またお芝居を始めました。
その時に出会った恩師がくれたのが、上の言葉です。正確には私にというかみんなにくれた言葉。

初めてその人を見た時に、

あ、この感じどこかで、、、。あーー!知念さんと同じ匂い!!

と思いました。笑


舞台に魅了された人。お芝居をつくるためにうまれてきた人。


そうして私は、その人が座長をつとめる劇団に入りました。


それから約4年間?たったのそれくらいかあ。劇団で、お芝居してました。

夫と出会ったのも劇団。

そして、はるを授かり、劇団をやめ、結婚したのです。

まあやめるときは悔しくてね。なんかまだうまく書けませんが。
もっともっともっともっとやりたかったのね。
そう、おばあちゃんになって死んじゃうまでやってたかった。
すごく楽しかったし、まだほんのスタートラインだったから余計に。


それから観に行く舞台観に行く舞台なんか悔しくてね。笑
私もあの場所にいたのになぁ。

もう戻れないんだなあ。

そう、もう戻れない。

と。

自分で勝手に決めてたのね。笑

だからしばらく観劇もできなかったり。

少なくとも、子どもが大きくなるまでは無理だな、舞台って稽古期間長いし。でも大きくなるまでっていったい、、10年?そしたら私何歳だ?その年でまた1からやるの?とかね。


あとね、書くの恥ずかしいけど、例えば趣味でやるとかサークル?みたいなのとか、どこかで馬鹿にしてたんだと思う。
私は違う、って。
笑っちゃうよね、変なプライド。

その考え方がどうかっていうのは置いておいて、自分がそう思ってたら、じゃあいつまでたってもできないじゃんね。

できないって、だれが決めたの?

そう、自分が決めたの。


誰も、やるな、もやめろ、も言ってない。








好きだからやる、じゃだめなの?
初めてお芝居やったあの時みたいに。




寺子屋を始めたきっかけの記事にさらっとかいたのですが、寺子屋企画でまず自分ができることってお芝居だったから、絵本の読み聞かせにしたんだけど。
ほんと可笑しいのは、やっぱりやると、もっとこうしたい、もっともっとこうしたいって出てきて。
そしてなによりもね。
やるからには、わざわざ来てくれた人に絶対楽しんでもらいたいって。
その想いがすんごくあって。
思えば小さい頃から、家族の前でバカやって笑わせるのとかお客さんにお茶ふるまったりするのとかが本当に好きでね。


なんか話ずれたけど。

とにかく、楽しくてね。
はたから見たら、主婦のお遊び?趣味?

それでもぜーんぜんいいの。
ていうか、そんなの関係ない。


で、気づいたの。

あ、私、お芝居と仲直り中だって。

大好きなのに、その気持ちみないふりして、壺かなんかに押し込めて、蓋してた。笑


ごめんね。

ごめんね。



それで、長くなったけど、6月にまた寺子屋企画をやります。

今度は、お芝居!

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フェイスブックで呟いたら、すぐに反応してくれた大学時代の友達の、みう。

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彼女も、二児の母。

私は思う、みうもきっとお芝居がだーーーい好き。

奥にいるのは、おなじみの夫。笑

絶賛稽古中です。

子ども連れの稽古だから、はっきり言ってカオスな時もあるし、なかなか稽古時間もとれないけど。


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でも、みんなでつくりあげています。

つくる、っていいよね。だいすき。


今回1作品書いたんだけど、拙い私の頭の中の想いを、みんなで作品に仕上げてくれています。

感謝しかない。




そして私は本当に、母親としても妻としても人間としても、褒められたもんじゃないんだけど。ほんとたまに自分に嫌気がさすくらい。

お芝居のことを想う時、お芝居をつくっているとき、少しだけ、自分も捨てたもんじゃないなって思えます。

自分のことが好きになります。


母親として子どもたちに教えられることはなにもないけど(むしろ教わってる)、もし彼らに大好きなこと、もの、人、なんでもいいんだけどそういうのができたら、全力で応援したい。
それはきっと、内側から自分をあたたかく灯してくれるから。


すべては君の手の中に


未来を生きる子どもたちに、まっすぐに目を見つめてそう言える大人になりたい。