昨日付で


1年足らずの間アルバイトでお世話になった


高齢者施設を退職しました




そもそも


働きはじめは


お年寄りの介護に興味があったわけではなく


知人がたまたまそこの施設長だった


というだけ


アルバイトを募集していたわけでもないのに


なんだかコネ入社の気分




学校や他のアルバイトの都合から


どうしても優先順位は後ろになり


たった週1回5時間の勤務




施設形態はデイサービスのようなもので


比較的自分で動けるお年寄りが多かった


でも多少の身体介助は必要


なんの経験もない自分にはそれがこわかった


自分よりずっとずーーっと長く生きているお年寄りの身体は


自分の半分くらいの質量しかなくて


細くなった手足を見ていると


介助は大事ないのちをこの手でお預かりするんだなと


突然にいのちの重たさと責任を強く感じた


それが自分にはとてもこわかった




幸い1週間に一度だけ通うその日は


利用者さんが比較的多くバタバタとしていて


身体介助をゆっくりと教えてもらう時間もなく


自分は傾聴業務に徹することができた




傾聴業務、なんて書いたけど


そんな立派なことをしたわけでもなく


ただ一緒にお話しして


脳トレを隣で見守って


本当にこんなにのんびりとした時間に


お給料を頂いていいのだろうか、と思うほど


毎日のんびりと穏やかな日だった




もちろん


ある日には感情失禁で爆発してしまう方もいたし


先週は元気に顔を見せてくれたのに


ぱたと倒れてそのまま入院してしまった方もいる


簡単なお仕事ではなく


責任のある大変なお仕事だ




自分はできないことが多かったから


楽な仕事だけ自由にやらせてもらっていた


それでもそこの職員さんは


ニコニコして「ありがとう」とよく伝えてくれた




初バイトがブラック企業と称される飲食だからだろうか


あたたかい空気感で


利用者さんを


そしてしがない学生の自分を


日々迎えてくれたその施設は素敵だなと


本当に心から思ってる




良い経験ができた




人生の大先輩たちはとっても素敵でかっこよかった