思ったことをそのまま言葉にするのがすごく苦手で

相手に伝えようと思ってなるべく文章を綺麗にしようと努めるんだけど

気付くとなんだか綺麗事の羅列っぽくなってて

たった数行を数十分、小一時間悩んでやっと書いたのに

相手には薄っぺらくしか伝わっていない気がする




とあるLINEグループを管理していた頃

2人の方に向けて一生懸命にコトバを送ったことがある

1人の方は訳あってグループを抜けた人

彼は抜けたあとにその事情を説明してくれた

その事情はグルに在籍することによる精神的苦痛で

そんな苦痛を知らず知らずのうちに強いていたことを心の底から反省した

気付けなかった無力さに

しかもその事情も最初から話してくれたわけじゃなく

最初は嘘の理由を私に伝えて抜けていった

後から話した方が良いと思い直したらしい

最初に信用して話そうと思わせる人柄ではなかった

そういうことだったんだろう

ショックだった

苦しんでいることに気付けなかった自分も

信用するに値しないと思われていた自分も

情けなくて悔しくて

最後に謝りたくて2時間かけてコトバを選んで送った

結果、返ってきたコトバは彼の本心ではなくて

また嘘をつかれていて

たくさん傷付けたから仕方がないのかもしれないけれど

きっと彼には私の伝えたかったことは伝わってないんだろうなと思うと

さらに申し訳なくて

自分の力不足を責めた



もう1人の方からはある相談を受けた

自分の親でもおかしくない年齢だったし

自分なんかが答えて失礼のないようにって

何時間も文章を見つめて書き直して

なるべくふさわしいコトバを探して

自分なりに真摯に向き合ってきたつもりだった

その人はそれ以前にも小さな相談をいくつかしてきていたから

年齢にこだわらずに信用してくれているんだなって

グル主ながら幼い事をコンプレックスに感じていた自分にとって強い支えだった

だけどある日突然グループからいなくなっていて

アカウントも削除され、出会ったきっかけのTwitterアカウントも削除されていた

最後の最後はなんの理由も伝えられず

彼女の抱えている負担に対して寄り添うことすら許されなかった



結局それからしばらく経ってグループは閉鎖することにした

いつかまた自分が成長して

誰かを支えになる言葉を掛けることができるようになったら

その時にやり直そうと心に誓って



なんだか自分の無力さの言い訳のようになってしまった

コトバは難しい

それでもいつかそんな難しいコトバで誰かを支えられるようになりたい