解剖もしくはMRI検査をさせてほしいと
医師に告げられた
医師は解剖しても死因がはっきりしない事もある
解剖すると家族の元へは2週間程帰れない
でも解剖すれば不正脈を引き起こした
原因になるものがあったのか
わかる可能性もある
と、非常に回りくどい説明を
何度も言葉を変えて繰り返した
酸素が上手く吸えなかった
淡々と感情を感じない
ふとその医師の顔を見ると
眼鏡をかけていて
年齢ははっきりとは分からなかったが
まだ若い研修医のような
女の人だった
その横では40代前半くらいだろうか
看護師の女性が
泣いてくれていた
夫は亡くなったのだとその看護師さんの
涙を見てあたらめて実感した
と同時に
見ず知らずの
夫の為に
涙を拭ってくれている
その姿に
素直にありがたいと思った
私は
解剖ではなく
MRI検査をお願いした