自己犠牲で生きてきた。
どんなにしんどくても、それで誰かが喜ぶなら出来る事は何でもした。良い人でありたかった。
でも結局は全部自己満足で、偽善の押し付けで、私はこんだけやってるのにとか、誰かの為にやってるからって考えで責任逃れをしてるって気付いた。
そんでもって、自分を大切に出来ないと本当に大事な人でさえ大切にすることが出来ないって事にも気付いた。
だから大事な人の為に、自分を大切にしようって決めた。もう自分を粗末にはしたくない。
自分を大切にしなって散々言われてきたから、そうやって生きてる方が楽なんだろうなって思ってたけど、まさかこんなに大変とは…。
自分を大切にするってのは自分の芯をしっかり持つことなんだろうな。
空っぽの私にはなかなか難しい。
夢も目標もない。
やるべき事もできる事もわからない。
何に挑戦すれば良いかもわからない。
私って何にも出来ない人間だ。
ずば抜けた何かが欲しかった。
これだけは誰にも負けない、負けたくない何か。
だから人に尽くす事に必死なんだろうな。
自分の価値を見つける為に、それを人に押し付けて必要な存在になろうとしてた。
でも、どれもこれも、誰かの為にと言いながら実際は自分のことしか考えてなくて、相手の気持ちとかちゃんと考えてないんだ。
自分を大切に出来ないと、本当に大事な人を大切にすることも出来ない。
自分を大切にしなって言われた本当の意味は、その方が楽だからじゃなくて、そうゆうことだったんだ。
やっと気付いた。
私は良い人のふりをした身勝手な人間。
気付くのが遅いんだよね、いつもいつも。
大切に出来なかった大事な人が教えてくれた。
たくさん苦しめてごめんね。