毎年行われている中高生の演技力バトル“声優魂”
いつもなら各地方大会から始まり、全国大会があり、優秀者を選ぶのだが今回はコロナのために鳥取だけが動画審査での開催を発表した。

有名な大会でもあり、多くの方の目に留まる、それに私も前から出たいと思っていた為に出場を決めた。
一体何人がこの大会に応募したのから分からないが、決勝大会へ進む16人の中に私が選ばれた。

始めは私も驚いた。
ネット上で自分のユーザーネームを見ることはよくあったが、現実で私の本名でネットに乗ることは初めてだったからだ。
私の名前を見つけた時は本当に嬉しかった。
独学でしていた私の演技が専門的知識がある人の目に少しでも止まったということが本当に嬉しかった。
その日は普段褒めてくれない姉が私のことを褒めて応援してくれた。

けれど、決勝は敗れてしまった。
上位3名の中に私の名前が載ることは無かった。
ただ悔しいという感情と自分への怒りしかない。
「もっとやれたんじゃないか」
そう思ったけれど、負けた事実は変わらない。
自分はその3人と比べて足りないものがあったから落とされた。
ただそれだけ。

でも負けたからといって傷つきそこで立ち止まっていては今後の成長はどこにもない。
今わたしにできることは誰よりも努力すること。
運がなかったという人もいるけどそれは違う。
運は味方しなくても実力は味方してくれる。
運がないならそれをカバーする実力をつけるだけ。