僕はbicoに入るまでショートカットが下手くそでした。
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と、いうかカット自体下手くそでした。
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もしREOの時からお客様で来てくれている方がいたらすみません。
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そもそも20代の時はそんなに美容師が好きなわけでもなく、美容師を辞めてフリーターになったりヘアメイクの仕事をやって見たり。
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とにかく不安定過ぎて、今振り返れば笑えるくらいとんでもない20代でした。
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でも、やっぱり自分には美容師しかないのかな？と思って28歳の時に友人に頼み込んで美容師に戻ることができました。
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そこから一年がむしゃらにアシスタントを経て、スタイリストとしてデビューしたのがもう29歳の時。
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同級生や同世代の美容師が自分の地位を確立してお客さんもたくさんいるやつもいた。
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そんな中29歳でのデビュー…
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負けたくないという思いしかなかったから、ただただがむしゃらにやってました。
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でも、今思うとカットに関してはこだわりがなく、無難に切ることしかなかった。
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縁あってbicoに入った時は社長にボロクソに言われ、カットのベーシックからやり直し、1年以上かけてトレーニングをしました。
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まず、その結果が出たのは2年前のMILBON主催のコンテスト。
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そもそもコンテストなんて嫌いだし出たくなかったけど、会社の方針で出ることに。
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でも、やるからには恥はかきたくないし、やるからにはてっぺん取りたいし、どうせ後悔するならやりきって後悔したいと思ったから本気でやった。
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そしたらちゃんと結果はついてきた。最高の賞を受賞。
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去年、そこからのつながりもあって同コンテストの東京大会へ出ることに。
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気持ちは変わらず、同じようにやり込んだけど、東京のレベルの高さにねじ伏せられ後悔だけが残った結果に。
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そして今年。
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来年家を建てて、お店を作るからという理由をつけてコンテストには出ないと決め込んでいたけど…
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どこか気持ちがおさまらないというか…
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他のスタイリストがコンテストに向けて頑張っているのに、僕だけ冷めた感じになっていて取り残された感じ。
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さらに追い討ちをかけるかのように、滅多にコンテストの審査員なんてしないはずの憧れの美容師さんが審査員に来るという…
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でも、モデル探しから始めて準備するにはギリギリ…というか締め切りは過ぎていたから気持ち切り替えていたのに…
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そんな中たまたま撮影お願いして来てくれたモデルさんがあまりにもドンピシャ過ぎて…
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コンテストまで残り3週間。
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主催者に頼んで出場権を頂き、そこから急ピッチ。
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朝も夜も休みの日も、24時間コンテストのことしか考えなかった。
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大通店の時の先輩が、
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“コンテスト期間中は美容脳がキレッキレになる”
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って言ってたけど、本当にそうで、
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サロンワーク中もデザインがちょっとクリエイティブになったり…笑
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でも、それが一番刺激的で自分の糧になる。
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そうして3週間なんてあっという間に過ぎて、
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迎えたコンテストの結果が、
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準グランプリを含め3冠を取ることができました。
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スタイル写真を見ての通りショートです。
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最初に話しましたが僕は5年前までショートが下手くそでした。
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そんなやつでも数年でこんな結果を出すことができるんです。
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周りに本気で美容師をやってる人しかいないから、意識しなくても意識しちゃいますよね。
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今でも自分がうまいとは一切思わないけど、こうして評価をされるとやっぱり自身つくし、これからも頑張ろうと思う。
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長々と話したけど、結局言いたいのは、
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やってみないとわからないし、やった人にしかわからないことしかない
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ってこと！
