雫石から長いトンネルで峠を越えて秋田県へ入りました。
 トンネルを出てすぐ、千原ジュニアさんのタクシー旅(大好きなテレビ大阪から)で見た食堂がありました。

 行き先は山奥なので、国道沿いのコンビニで、翌日の水筒のお茶用の2リットルのペットボトルの水2本を買っておきます。

 国道から分岐してどんどん山奥へ。途中から人家がなくなり、ダム湖沿いの道を分け入っていきます。

 山奥ですが、ずっとセンターラインのある広い道なのがありがたいです。
 前にはクロネコヤマトのトラックがずっと走っています。かなりゆっくり走っています。なので、ゆっくりついていきます。
 どこに行くのかと思ったら、結局、同じところへ。
 
 近づいてくると硫黄の匂いが漂います。
 案内に従って右折して坂を降りるとです突如、巨大な建物群があります。

 16時半頃、玉川温泉へ到着。クロネコヤマトのトラックの後だったことと、工事での片側交互通行が多く、予定より遅くなってしまいました。


 玄関前にはなまはげさんと駐車場の係の方がお出迎え。
 玄関前で荷物をおろし、同乗者は降りてチェックインするように言われ、私が係の方に従って駐車場へ入れました。
 1泊の我々は近くの駐車場へ案内されました。連泊する方は別の巨大な駐車場があるらしいです。


 チェックインの際に、地図を渡されて、お部屋、大浴場、食堂の案内をされましたが、館内がかなり入り組んだ造りで、ワクワクします。

 浴衣のような案内図にワクワクします。


 朝夕ともバイキング。夕食はセレクトコーナーでメイン一品を選べます。
 時間は18時半に決めました。




 複雑さのある館内にワクワクします。




 強調されていたのは、入浴後に温泉成分を洗い流して下さいとのこと。

 せっかくの温泉成分を洗い流してしまうのは、なんだかもったいないですけど、強酸性なので仕方ないです。



フロントは、いつもスタッフさんが常駐していて、写真なし。
 
唯一無二の超酸性泉と天然岩盤浴での湯治を目的に全国から宿泊客がやってくると思われます。



 増築を重ねているのでしょうか。今回のお部屋は、フロントから本館2階へ上がり、渡り廊下を通って南館へ行き、3階へ上がった1308号室です。

 旅館部のお部屋ラインナップ。

・シングルルーム(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・西館洋室ツインルーム(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・南館ツインルーム(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・南館和室(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・南館DXツインルーム(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・南館DX和室(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・西館和室ツインルーム(テレビ、冷蔵庫、トイレ付き)
・本館・東館和室4.5〜7.5畳(テレビ、冷蔵庫、トイレ無し)
・東館和シングル(テレビ、冷蔵庫、トイレ無し)
・東館和ツイン(テレビ、冷蔵庫、トイレ無し)



 狭い和室が良いので、和室優先で、前日に空いていた和室を選んだ結果ですが、南館が大浴場や食堂から近くて良かったです。


 廊下にたくさんお部屋が並んでおり、本館、南館、東館、西館、自炊棟と分かれています。総合計の部屋数は、226部屋!


 6畳の和室。布団は広げやすいようにセッティングした状態で2つ折りにして置かれています。おそらく、あらかじめ敷いておくと狭いからでしょうね。
 狭いように見えますが、以前、湯俣温泉晴嵐荘で泊まった2畳の個室と比べたらベルサイユ宮殿です(笑)


 黒豆合わせ焼きは、しっとりしたお菓子で、南部せんべいをしっとりさせた感じです。翌日のランチの一部にしました。


 この和室、トイレと洗面台があるんですよ。ありがたいです。しかも、この山奥で温水洗浄便座。


 洗面台の水が冷たくて気持ちいいです。飲めるらしいです。
 コンビニで2リットルペットボトル2本も買ってしまったので、翌日回しにします。


 地下芸人でおなじみ?の冷蔵庫さんもあります。


 浴衣、タオル、バスタオルがあり、タオルはもちろん、大久保さんと川村さんが喜ぶ名入りタオルです。


 テレビは、なぜか青森県の放送です。


 簡易なタイプですが、エアコンまである!
 7月半ばなので、標高が高い山奥とはいえ、暑いので、エアコンはありがたいです。


 温泉セット。このビニールの温泉セット用の袋、取っ手があるのが便利です。


 私は、常に水筒持参で、ほぼ自販機からは買わない暮らしをして旅の資金にしているから関係ありませんが、自販機の値段は少し高めです。


 泊まった建物を本館から見たら、物干し台がありました。湯治宿ですね。


 建て増しを重ねているのがよくわかります。


 館内の探索で、意外に良いなと思ったのが、下の写真の足湯です。源泉50%の足湯ももちろん源泉かけ流し。


 天然岩盤浴や大噴へ向かう遊歩道が見えています。


 上の写真の場所から足湯を見たのが下の写真。屋根付きの足湯なので、雨の日も安心です。


 お部屋にあった館内の案内。自炊棟もあるので、少し迷いましたが、食事の用意に時間をかけるより温泉や散策がしたいので、2食付きにしました。


 図書室は、温泉の珍しい本があるかと期待して行きましたが、おそらく宿泊者が読み終わった本を寄贈しているのか、ジャンルがバラバラに雑然と置かれた状態で、これは少し残念でした。


 屋外岩盤浴。これは、日本唯一でしょうか。とても気になるので、行ってみようと思います。


 貸し切り風呂があります。公式サイトには載ってなかったと思います。フロントで聞くと、この日はほぼ空いていたので、予約しました。
 巨大な売店は帰り際に寄ることにします。


 コミュニティルームがあり、映画が上映されるようです。

 この日は、崖の上のポニョ、翌日はアナと雪の女王、夏休みで子どもたちを意識しているのかもしれないですが、お客さんの年齢層高めです。

 余談ですが、アナと雪の女王が流行っていた当時、関わっていた高齢者の男性(しっかりされている)が「アナと雪の女王」を「雪と穴の女王」と言い間違いではなく確信して言っていて、「穴の女王って!」とツッコミを待っているのか否か、気になって仕方なかったのを思い出しました。


 屋内岩盤浴は予約制。迷いましたが、温泉をメインに楽しみたいので、やめときます。


 屋外岩盤浴用のゴザを干す場所が本館の横、売店の近くにあります。


 翌日が雨の可能性が高いので、夕方ですが、少しお散歩してみます。


 硫黄の匂いが充満する遊歩道。湯けむりが上がっています。


 草津の湯畑みたいに四角いマスのようなところを源泉が通っていきます。

 このあたりの何処かに、業務用?作業用?の浴槽があるとか過去にあったとかいう話を大浴場で一緒になった常連さんに聞きましたが、方言がかなり強めなうえ、滑舌が悪くてよくわかりませんでした。入ったことを言いたかったのはわかりました。
 怪しいのはこの小屋。


 湯煙りが立ち込め、硫黄の香りが充満。


 登山する?八幡平まで行けるんですね。


 硫黄の香りが濃くなりました。世界で2番目に好きな匂い。


 このあたりの遊歩道で、岩盤浴されている方もおられたので、石を触ると温かい。


 ここにしかない珍しい景色。








 1か所からこんなに大量に湧出することにびっくりしました。


 屋外岩盤浴は17時までなので、ちょうど閉店ガラガラ直後の時間です。


 遊歩道はさらに奥まで続いています。


 シューッというハリウッドザコシショウみたいな音が響いていて、火山活動が近くで見られます。


 噴気孔付近の硫黄の匂いがひときわ濃いです。


 青空が出てきて嬉しかったです。ややこしい天気です。




 大噴を眺めて宿へ戻ります。
 以下は、翌朝の写真。


 曇のち雨の天気予報の通り、この少し後にけっこう強めに雨が降り始めました。










 朝は6時から屋外岩盤浴がオープンしています。


 治療目的の方々が真剣に湯治されていました。


 大浴場は撮影禁止なので、以下は公式サイト等の写真です。


 脱衣所はカゴのみなので、ダイヤル式の貴重品入れがありがたいです。
 使い方には慣れるまで要注意です。好きな番号をセットしてからロックします。

 男女入れ替えはなく、24時まで入れます。朝は3時からです。深夜に清掃されているのでしょうね。ありがとうございます。



 浴室に入ると、両側に湯船が並んでいます。公式サイトの写真はおそらく女湯。




源泉100%の浴槽です。これがメインで、いちばん人気のある浴槽ですが、まずは50%の浴槽で身体を馴らしてから入り、最後に洗い流すのがルールだとチェックインで教わりました。


 源泉50%です。ここはヒリヒリ感無し。
 この50%の浴槽に、20時以降、湯の花をどっさり投入して湯の花風呂にするという企画がありました。9時過ぎに行くと、白濁するくらいに湯の花が舞っていて良かったです。これはものすごく人気でした。


ぬる湯(50%)、あつ湯(50%)、気泡湯、箱蒸し、打たせ湯等、様々な浴槽があります。


 この写真、おそらく夜かなあと思いますが、めちゃくちゃムーディー勝山ですよね。雰囲気が素晴らしいです。


 オレンジ色の灯りが板張りの浴室に似合います。


 箱蒸しが源泉100%の湯気。これも気持ち良かったです。


 立ち湯は、正直なところ、あんまり落ち着かないですけど、水圧が良いんでしょうかね。


 寝湯、気持ち良すぎです。



 源泉100%は1つだけですが、人が集中。温度が40℃くらいのぬる湯です。

 泉質は、源泉温度98℃、pH=1.2の含二酸化炭素・鉄(Ⅱ)・アルミニウム-塩化物泉です。
浴室が暗いので、湯の色はわかりにくいですが、わずかに緑がかって見える透明です。


 強酸性温泉で、少しとろっとしたツルツル感のあるお湯です。
源泉100%の湯船に入ると強酸性ならではの刺激があり、畑で蚊に噛まれた後の掻き傷の傷口がヒリヒリします。そして、粘膜がヒリヒリします。どこの粘膜かはあえて書きません(笑)
 温度は高くないので、静かにじっとしていました。

また、浴室内には飲泉処があります。
舐めるとものすごく酸っぱいです。
強酸性をそのまま飲むと粘膜等を傷めてしまうので、注意書きのとおりに薄めて飲みます。


 夕方、食後の貸し切り風呂、寝る前、翌朝の朝食前、チェックアウト前と合計5回入浴しましたが、ヒリヒリ感はなくなりました。慣れてくるのでしょうか。源泉100%の浴槽に長く浸かっておられた方が多かったのは、慣れてくるからでしょうね。


 貸し切り風呂は、8時からの枠を予約。夜の最終の枠ですが、翌朝も含めて、ほぼ空いてました。追加料金不要なのに不思議ですが、理由が想像できました。



 カゴのみですが、内鍵があるので問題無しです。


 ドライヤー、綿棒等完備です。


 こぢんまりした浴槽には、源泉50%のお湯。

 おそらく100%ではないから人気薄かなあと想像しました。
 大浴場でも100%が大人気。


 シャンプーとリンスが別々なのが嬉しいです。リンスはしませんが、リンスインシャンプーだとヌルヌル感がありますよね。


 板張りの風情のある浴室を50分も貸し切り利用できて、追加料金無し。これはめちゃくちゃ嬉しかったです。


 酸っぱいです。50%でも、めちゃくちゃ酸っぱいです。


 唯一無二の強酸性のお湯、掻き傷に染みることもだんだんなくなりました。
 ここにしかない素晴らしい温泉です。

 あっ、貸し切り風呂で、十円玉をピカピカにする実験をするはずでしたが、あまりに気持ち良くて忘れてしまってました。
 また行きたいです。

 温泉好きな方にはぜひともオススメいたします。



 日帰り入浴は下記の通りです。

営業時間
10:00~15:00(最終受付14:30)
料金
大人 800円/小人 400円
日帰り休憩室広間
10:00~15:00/1,500円



 玉川温泉

 秋田県仙北市田沢湖玉川渋黒沢

0187-58-3000(玉川温泉地区予約センター)予約受付時間 午前8時~午後9時

チェックイン午後3時~午後6時 チェックアウト午前10時まで