トロッコ電車に乗って行く秘湯というのは、かなり珍しいと思います。
そのトロッコ列車が安全点検のためという理由で長らく運行中止しています。
過去に乗りました。十数年前の思い出です。
場所は、三重県の山奥。いちおう熊野市ですが、もともとは紀和町です。
温泉施設は2つあり、せい流荘から湯元山荘湯ノ口温泉の間をトロッコ電車が結んでいます。
いい感じの鄙びた駅舎。ロマンチックな眺めです。
珍しいスポットが大好きな友人O氏とともにやってきましたが、遠いですね。
早朝4時くらいにO氏に迎えに来てもらい、途中、美しい丸山千枚田に寄ってから来ましたが、大阪から5時間くらいかかりました。
トロッコ電車は1日数本。これも、ローカル線らしくていいですね。
待つ間、せい流荘で、ランチ。ここで食べておかないと食べる場所がない! お造り定食。なので山の中でお造り定食ですが、実は海にもまあまあ近いですね。
待ちに待ったトロッコ電車。小口谷駅です。
この小さなサイズの客車。私がデカく見えますね。しかも、めっちゃ若い!
これが、バッテリーの機関車に牽引されて爆走します。
出発進行!
O氏も撮影しまくってますが、おもしろすぎて、笑いが止まりません!
疾走感が凄まじいのです。有り得ないくらいの激しい縦揺れが続き、小さなトロッコ電車がトンネルの中を轟音を立てて爆走します。
古びた客車がバラバラになるんちゃうか、というくらいの激しい揺れ!
『おもろい!めちゃくちゃ楽しいやん!』
『アトラクションや!』
路線はほぼトンネルの中だけですが、もともと紀州鉱山のトロッコ電車なので、トンネルばかりなのかもしれないですね。
10分くらいで、湯ノ口温泉に到着。いい雰囲気の駅。素晴らしいです。
もっと乗ってたいくらいの楽しさでした。客車が古いのも良かったです。
運転手さんが、バッテリーを見せてくださりました。
すごい量のバッテリーにも驚きますが、一番の驚きが、トロッコ電車の速度です。
なんと、時速10キロちょっとらしいです。
もっちー『ものすごく揺れてるから、もっと出てるはずと思ってました。』
運転手さん『皆さん、そうおっしゃいますね。決まりでそれ以上は出せないのですよ。』
ああ、楽しかったです。
機関車の向きを変えて、折り返しの準備をされています。このもう一つ後のトロッコ電車で帰ることにして、その間に温泉に入ります。
湯ノ口温泉は、ツルツル感が抜群で、源泉かけ流し。かすかなたまごの匂いもある素晴らしいお湯でした。
写真はありませんが、この時の古い施設はなくなり、今は、新しい施設になっています。
珍しいのは、温泉ではなく、トロッコ電車でしたね。ここは、ぜひとも、また行きたいと思いますが、安全点検はいったいいつまで続くのでしょうか?