温泉付きデイサービスの温泉に、一般客も夕方から入浴できるとのことなので、兵庫県の尼崎市まで行ってきました。(一般開放していた頃の記録です)
※一般客の受け入れは2023年夏で終了
こういうちょっと珍しい温泉が大好きです。
最寄り駅は、阪急の武庫之荘駅。駅から北に向かって、富松城跡の交差点の近くの住宅街に、突如現れる真新しい温泉付きデイサービスの建物。ラウレアリゾートです。
昨年7月オープンなので、まだニューオープンと言えるかもしれないですね。
建物の新しさもさることながら、高級感が漂うエントランスで、よくあるデイサービスとは違って見えます。
16時50分に到着して、オープンダッシュを目指します。前に立っていたら、『中でお待ち下さい。』と嬉しいお言葉。
中のスイーツのお店『sasabeanschocolate』で待たせていただいている間、スタッフさんにデイサービスについて伺います。
しかし、経営者は同じ社会福祉法人南野福祉会ですが、スタッフさんは別々らしく、デイサービスの実態はよくわからないとのことでした。聞き出せたのは、車いすの人はいないとのこと。不思議ですね。
私は、介護業界で長年働いているので、どのくらいの利用者がいて、どのくらいのスタッフで運営しているのか、リハビリはあるのか、食事は、などいろいろと興味があるのですが、どうなのでしょうね。
時間になって、受付へ。バーコードの付いた鍵付きのリストバンドをもらいました。後払い方式ですね。
浴室は二階。もう後続のおじさんが来たので、手早く脱衣所へ。
うわー、撮影禁止!仕方ないですね、最近の新しい施設は。(写真は公式ページより)
内湯に入って、びっくり!畳敷きです。肌触りがとても気持ちいいですし、湿っぽさもなく、快適です。
たくさんの浴槽がありますが、『天然温泉』と書かれている浴槽は明らかに循環・・・。無色透明なお湯が全く溢れることなく、注がれている形跡もなし。
しかし!露天風呂に出ると、はっきりとした金気臭のするかけ湯の湯壺がありました!入ろうと思えば入れるサイズ。ま、もちろん入りませんが、嬉しくなって、よく見ると、『源泉かけ流し』と書かれた浴槽がありました!
さっそく入ると、推定36度くらいのぬるめの笹濁りの源泉がきちんと溢れています。温度計を忘れてしまいましたが、後から来られた常連っぽいおじさんが36度くらいやろう、と言っておられました。
いわゆる不感温度でしょうか。1時間近く、半身浴と全身浴を繰り返していましたが、長湯にぴったりの温度でした。
味が気になります。目の前のお湯を味わうと、朝からのいろんなおじいさんエキスが、かけ流しきれずに残っているかもしれないので、チョロチョロ注がれる湯口から味わうことにします。
想像通りの鉄っぽい味に、ちょっと美味しい旨味のような味が混じっています。掲示はされていませんが、おそらく塩素は投入されているでしょうね。(内湯や人口炭酸泉は塩素の香りがはっきりしました。) どこかの温泉とよく似ているのですが、どこでしょう?この浴槽に限ってですが、かなり良かったです。
壺湯は循環?
人工炭酸泉もあります。
あちこちに手すりは付いていますが、リフト浴やストレッチャー浴などはなく、ごく普通の新しい温泉施設という雰囲気ですね。
ただ、最近の新しい温泉施設にありがちなテレビが置かれていないのが特徴的です。裸で寝転ぶような場所もありません。
湯上がりにゆっくりできる畳の部屋は、まだ新しい畳の香りが残っていて気持ち良かったですが、ここにもテレビも雑誌もありませんでした。
一階の受付近くにレストランがあり、入らないのにメニューをじっくり見ていたら、『オススメは、ハンバーグですよ。ここのハンバーグは、すごく美味しいですよ。手作りなんですよ、手作り。』と手作りを強調されていました。ハンバーグ以外は手作りじゃない? ここへまた来て、食べるとしたらハンバーグかな?
おいしそうだったのが、sasabeanschocolateのシュークリームとジェラート。
デイサービスの温泉ということで、リフト浴槽やストレッチャー浴槽があったり、リハビリ用の設備があったりするのかな?と思っていましたが、そういうデイサービスらしさはありませんでした。
もしかしたら、最近のデイサービスの多様化によって、私がデイサービスで働いていた20年前とはデイサービスそのものが違ってきているのかもしれないですね。
こういう『天然温泉』を売りにした高齢者施設は数多くあるので、このラウレアリゾートのように、一般客にも開放してくれると、温泉ファンはとても喜びます。そこでしか入れない自家源泉は価値があります。
それだけではなく、高齢者施設にとっても、地域との交流になって良いのかなあと思います。
入湯税を足して675円はお手頃価格ですし、想像以上の良い温泉で、大満足しました。
一般開放、復活して欲しいです。